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古畑任三郎vs津川雅彦|古い友人に会う【あらすじ・ネタバレ解説・31話】

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見えざる犯行

古畑任三郎S3E5「古い友人に会う(再会)」のあらすじとトリック解説です。
小説家の安斎亨(津川雅彦さん)が犯人です。これまでは倒叙形式で構成されていましたが、このエピソードはいつもと趣向が異なります。

あらすじ

古畑任三郎は小学校時代の同級生だった小説家の安斎亨(あんざい・とおる)から、長野の山荘に招かれます。招待を受けた古畑は部下の西園寺刑事を連れて、山荘を訪れますが、ただの同級生からの招待に、古畑は疑問を抱きます。
古畑が受け取った招待状というのは、FAXで送られていましたが、安斎に確認すると、送った覚えはないと言われてしまいます。そして、安斎は妻の安斎香織(あんざい・かおり)が送ったのではないかと話します。

翌日、安斎は古畑を仕事場の小屋へと連れて行き、昔を懐かしんで、“数字ゲーム”を始めます。ゲームを楽しんでいた古畑でしたが、このとき、窓の外で、安斎の妻である香織と編集者の斉藤秀樹(さいとう・ひでき)が抱き合っている姿を目撃してしまいます。戸惑う古畑に対して安斎は「今に始まった事じゃない」と吐き捨て、不倫を知っていたような口振りをみせます。

古畑から事情を伝えられた西園寺は妻の香織が夫の亨を自殺に見せかけて殺害すると推理します。古畑も事件を予期し、西園寺に警戒するよう指示します。

登場人物(キャスト)

主な登場人物をまとめます。

名前キャスト説明
安斎亨津川雅彦作家
安斎香織三浦理恵子
斉藤秀樹細川茂樹編集者
犯人?

安斎亨(あんざい・とおる):作家。
安斎香織(あんざい・かおり):亨の妻。編集者の斎藤と不倫中。

事件が起きないので犯人かどうかはわからないという。事件が起きていないのに刑事が捜査するなんて、特別に暇を命じられている係でもない限りなさそうだが、これは古畑一行のプライベートである。
安斎先生は妻の不倫を知っており、今にも妻を殺しそうである。

最初のセリフ

小学校の時のあだ名、覚えていますか?体がでかかった人、「ジャンボ」って呼ばれていたでしょう?眼鏡をかけていた人、あだ名は「ハカセ」じゃなかったですか?髪の毛が縮れていた人、「モジャリンコ」。違いますか?ちなみに私のあだ名は……。

小学生の頃のあだ名という話題が作中に登場します。

暗転のセリフ

えー刑事はいつも事件が起こってから現場に現れます。だからこそ一度でいいから悲劇が起こる前に事件を解決したい。それが私達の夢です。今回は初めて殺人事件を未然に防ぐ事が出来るかもしれません。今夜、安斎先生は奥さんを亡き者にしようとしています。一体どんな手を使って……。 えー、本当は最終回に持ってこようと思っていたこのエピソード。解決編はCMの後で。古畑任三郎でした……。

安斎亨が妻を殺そうとしているということが語られています。最終回になるはずだった、というこぼれ話もあります。

トリック解説

犯人は不倫をする妻に殺人の罪を着せるため、自殺を図ろうとします。

自殺を他殺に偽装

自殺を妻の香織による殺人にみせるため、殺人の証拠を捏造します。

消炎反応のついたスカーフ

安斎は、事前に、硝煙反応がついた妻のスカーフを用意します。
このスカーフによって、妻に夫殺害の容疑がかかるように仕向けます。

自殺時の消炎反応

安斎が自殺すると、安斎自身に消炎反応が残ってしまいます。

安斎は手に布を巻いて、自分の体から硝煙反応が出ないよう細工し、さらに、使用した布を犬がくわえてどこかに埋めることで、自殺の証拠を隠滅しようとします。

自殺に使った布は山に埋められ見つからなくなり、かわりに、消炎反応のついた妻のスカーフがみつかる、という計画です。

古畑の招待

安斎は、妻の不倫を苦に自殺したようにみせるため、証人として古畑を選びます。

古畑へのFAX

安斎は、古畑に自殺をほのめかすような内容のFAXを送信します。

これは、香織が安斎を自殺にみせるため送った、という偽装工作です。

犯人のミス

古畑が安斎の計画に気付くきっかけです。

FAXの文字

古畑に届いたFAXの送付状は、書かれた文字が、安斎の机で書いた文字と同じようにゆれていました。
このことから、香織が送信したFAXではない、と古畑は推理します。

犬のしつけ

落ちた布を拾うようにしつけられていた安斎の飼い犬は、今泉の下着を拾ってしまいます。

古畑と安斎の関係

古畑と安斎は、同級生でしたが、それほど親しいわけではありませんでした。
突然、安斎に招待された古畑は、なぜ呼ばれたのかという疑問を抱くことになります。

結末

古畑が安斎の計画を見破り、安斎の自殺を防ぎます

感想

良くしつけられた犬を使うというトリックが面白いです。この犬は古畑シリーズお馴染みのキャラクターです。

この記事のまとめ

古畑任三郎の古い友人に会うについて、あらすじやトリックをご紹介しました。

項目内容
殺人の計画性あり(未遂)
偽装工作自殺を他殺に偽装
ミス揺れた文字
動機不倫の復讐
凶器拳銃
トリック犬に証拠を隠させる
古畑の罠

番組情報

項目内容
脚本三谷幸喜
監督関口静夫
演出河野圭太
長さ46分
放送1996年
5月11日(火)
視聴率27.8%
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