七瀬美雪の事件簿
金田一少年の事件簿「逆転不可能!七瀬美雪の殺人容疑」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは1話完結作品で、2000年7月3日(月曜日)に放送されました。

講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション
あらすじ
金田一と村上草太はサニーサイドランドというプールの入口で美雪を待っていた。珍しく待ち合わせ時間に遅れた美雪はプールの入口付近で医大生とぶつかってしまい口論となる。医大生グループに攻められる美雪だったが、駆けつけた金田一の活躍によって、その場はなんとか収まる。
金田一達は何事もなかったかのようにプールで遊んでいたのだが、視界に例の医大生達が入ってくる。美雪がぶつかった女の医大生はかなり横暴で、一緒にいた医大生達をまるで召し使いのように扱っていた。そんな態度に周囲もかなりの鬱憤をため込んでいる様子だった。
しばらくして、金田一、草太、美雪が流れるプールで遊んでいると、美雪の背後にベッド型の浮き輪が近づく。その浮き輪にはあの医大生がうつ伏せでのっていた。ついに浮き輪が美雪とぶつかり、医大生がプールの中に沈むと、真っ赤な血が水の中に広がる。
登場人物
金田一、七瀬美雪、村上草太、剣持警部以外の登場人物についてまとめます。なお、作中には小村という刑事も登場します。
千吉良澪(ちきら・みお)
被害者。医学生。父親は大病院の理事長。お金持ちの娘で超ワガママ。友人を下僕のように扱う。
辻村牧雄(つじむら・まきお)
医大生。プールのアルバイト。銀縁眼鏡の男。
車の移動をやらせられる。
荻野千花(おぎの・ちか)
医大生。プールのアルバイト。黒髪短髪の女。
購入した高級水着にケチをつけられる。触らないでと激しく拒絶される。
四至本卓治(ししもと・たくじ)
医大生。プールのアルバイト。小麦色に焼けた肌の男。
日焼け止めを買いに行かされる。
アニメ情報
| 話 | 放送日 |
|---|---|
| 138 | 7月3日 |
謎
被害者の浮き輪が美雪とぶつかった直後に、血がプールに広がっています。血が広がったという状況から、犯行は美雪と被害者がぶつかった瞬間だと考えられます。美雪が被害者と口論になったという動機もあり、美雪は最も疑わしい容疑者になってしまいます。
手掛かり
金田一が真犯人へとたどり着く根拠などをまとめます。
証拠
死体が発見されたとき、被害者が身に着けていたのは水着だけです。その他の持ち物はロッカーに入っていました。
所持品はバッグ、化粧品、ブレスレットや腕時計などのアクセサリー、ワンピース、サンダル、そして、ロッカーのキーです。ロッカーは暗証番号式で、キーがあっても番号がわからないと開けることができません。
紙コップ
被害者がのっていた浮き輪には、紙コップも二つ乗っていました。一人で二杯飲むということなら、やや量が多いです。なお、このコップはどちらも、ぶつかった衝撃でプールの中に落ちています。
浮き輪の穴
浮き輪には小さな穴も空いていました。被害者が浮き輪にのっていたとき、浮き輪は徐々にしぼんでいたようです。事件発覚後、浮き輪を調べると、完全に空気が抜けていました。
状況
金田一は差し入れのたこ焼きを食べて、トリックに気付いています。あらかじめ作ったたこ焼きをチンするだけ、というのが大きなヒントになっています。
真相
犯人は荻野千花です。千花は試験問題の横流しに関与しており、被害者の千吉良澪に弱みを握られていました。
トリック
被害者は美雪と衝突する前に既に死んでいました。首をカミソリで切られて死んだ被害者ですが、血は既に止まっていました。プールに血が広がったのは、紙コップに被害者の血が入れられていたためです。犯人は殺害時に被害者の血を抜き、固まらないようにして、紙コップに仕込んでいました。
犯人は被害者に薬を盛って体調を崩させ、一人で休んでいるところを襲っています。死体は血を抜き取るなどの細工を済ませたあと、浮き輪にのせて流れるプールに流しています。犯行には流れるプールにあるトンネルが利用されているため、目撃者はいませんでした。
美雪との衝突
浮き輪に穴が空いていたのは死体と浮き輪を沈めるためでした。美雪とぶつかったのは偶然です。
仮に美雪が犯人だとして、ぶつかるまで被害者が生きていたならば、被害者は自らプールに入ったということになります。しかし、被害者はプールに入るつもりがありませんでした。その根拠は持ち物に下着がなかったことです。被害者はアクセサリーなどを見せびらかすために、プールを訪れていました。
ロッカーの番号
泳ぐつもりがなく、持ち物を自慢したかっただけの被害者が、ロッカーに所持品を預けていました。被害者自身の行動でないとすれば、それができるのはロッカーの番号を知っている人物で、それは、車を移動させた犯人だけです。
結末
美雪の無実を証明した金田一は海でおでんをおごってもらう。満足しない金田一は美雪に堂々とセクハラする。
感想
金田一の推理力はもちろん人並外れていますが、女性に対する姿勢も、心技体揃って人並み外れているようです(特に技の部分が今回披露された)。
この記事のまとめ
金田一少年の事件簿「逆転不可能!七瀬美雪の殺人容疑」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。
犯人
- 荻野千花(おぎの・ちか)
美雪にぶつかっていなかったら、被害者は流れるプールで突然首を切って死んだことになっていた。そんなはずはないので、自殺ということになるだろう。あれが自殺するのか?と思えてしまうが、横流しという悪事がからんで、自殺の動機もそれらしい内容が生まれそうである。
美雪に衝突しない場合でも、被害者がプールに入ろうとしていたのかどうかが重要になってきそうなのだが、とにかく、所持品に下着がないことに気付く金田一はさすがである。

