そして誰もいなくなった|読書感想文と要約

アガサ・クリスティー著「そして誰もいなくなった」の要約、あらすじ、読書感想文です。【ネタバレ注意】1行で要約すると、年老いた裁判官が、罪を犯しながらも裁かれなかった悪人を殺害するお話です。

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要約

孤島に集められた男女には、後ろめたい過去がありました。ある女は愛と金のために幼い男の子を殺しました。ある医者は酔って手術ミスを犯し老女を死なせ、ある退役軍人は若い妻と不倫した部下を死地へ派遣しました。

使用人の夫婦は仕えていた老婆を、青年は交通事故でふたりの子供を、元警部は無実の男を、元大尉は大勢の部下を、そして、老婦人はかつての使用人を。
しかし、誰一人として罪を咎められることはなく、のうのうと生きていました。

正義感と残虐性をあわせもった判事(裁判官)は、人を死に追いやっておきながらも罰を与えられなかった人間を裁くため、孤島に集まった男女を次々と殺します。

そうして、全員を始末したあと、判事も自殺します。

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感想文

読書感想文の例文を2つ紹介します。どちらも400字となっていますので、それ以上も文字数が必要な場合は、内容を膨らませて下さい。

例文1

399文字。

この本には、人を死に追いやったにも関わらず、罪から逃れた男女が登場します。その男女は全員、ある判事によって殺されます。死んでいった男女にもそれぞれ事情はありますが、死んでも仕方がないと思えるような罪人だと私は思いました。

判事にとっては、この本に描かれた全ての殺人が正義です。確かに、子供を殺しておきながら、反省もせず平気な顔をしている人間には、私も怒りを感じます。判事と私は同じ感情を味わっているに違いありません。それでも、その正義を誰かに押し付けること、つまり、殺人には賛成できません。

ただ、自分が当事者の場合、例えば、家族や大切な人が死に追いやられて、死に追いやった人物がのうのうと生きている、そんな状況で、もしも判事のような人が現れたら、私はその人に感謝する気がしてなりません。

この本を読んで、殺人は正しい解決方法ではないと感じながらも、状況によっては考えが揺らいでしまうことに気付きました。

例文2

405文字。

私がこの作品を通じて考えたことは、極悪人を自分で勝手に裁いていいのか、ということです。この物語の中では、ある引退した裁判官が孤島に男女を招き、その人達を次々に殺していきます。殺されたのは全員、過去に罪を犯したにも関わらず、全く罰を与えられていない人達でした。

私は、たとえその人が死んで当然と思われているような人物であったとしても、勝手に殺してしまうということは許されないと思います。その理由は、極悪人を勝手に殺すというその行為が、死んで当然と思える人の振舞いと同じだからです。

言い換えればこれは、ルールを守らない人がいるから、自分もルールは守る必要はないということになると思います。ある人が万引きをしていたからといって、その人から物を盗んでいいはずがありません。

そう考えると、物語に登場した裁判官の殺人は、ただの暴力だったように思います。そして、暴力に頼らず解決する方法はないのか、という疑問を抱く作品でした。

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みんなの感想

最後に感想・レビューをまとめた画像をご紹介します。画像には、約3000人分の感想・レビューがキーワードになって現れています。

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推理小説で読書感想文を書く時のポイント

推理小説で読書感想文を書く場合は、犯人の動機、事件に遭遇した人々の心理などに注目すると書きやすくなります。

ネタバレについて

裁判官が犯人もしくは主謀者というのはネタバレになってしまいます。もしかすると、感想文でネタバレしてしまっていいのか、ということが気になるかもしれませんが、特に問題はないと思います。
「そして誰もいなくなった」は、世界で最も売れた推理小説として有名です。なので、多くの人が読んでいるはずです。本は読んでいなくても、舞台やドラマなどの映像化作品をみて、内容を知っている人も多いと思います。つまり、とても有名な作品なので、ネタバレは気にしなくてもいいともいえます。

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