相棒S2E16『白い罠』のあらすじとトリック解説です。このエピソードはE15の続きです。教会で負傷した工藤という男が「人を殺した」と告白し、入院先の病院から姿を消してしまいます。
あらすじ
教会で刑事に撃たれて負傷した工藤は特命係に「人を殺しました」と呟いて、病院から姿を消してしまう。杉下右京と亀山薫は病室にあったマッチを手掛かりに、工藤の後を追う。
マッチは本宮みどりが経営する食堂のもので、右京と亀山は再び本宮親子と再会。みどりによれば、工藤はよく訪れる客の一人で、ここ最近、来店するようになったという。
特命係はその後も工藤の捜索を続けるが発見には至らず、今度は沖真二の調査を始める。沖は紗雪の過去や現在のことを知った上で、紗雪と接しているようだが、その優しさは単なる恋心ではなさそうだった。

登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。15話とほぼ同じです。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 本宮沙雪 | 前田愛 | 売春の逮捕者 |
| 本宮みどり | 一柳みる | 紗雪の母親 |
| 本宮恒夫 | 坂元貞美 | 紗雪の父 故人 |
| 沖真二 | 内田朝陽 | 紗雪の友人 |
| 工藤伊佐夫 | 小野武彦 | 容疑者 |
事件と伏線のまとめ
工藤が「人を殺しました」といってどこかに消えてしまいます。どうやら前科のある人物ではなさそうですが、逃亡犯かどうかまでははっきりとしません。
- 工藤は本宮みどりの店を頻繁に訪れている
- みどりに気があるのではないか
- 沖真二が大学の知人に津村と呼ばれる
- 真二は紗雪の父・本宮恒夫に殺された津村太郎の息子だった
- 沖という姓は母親の旧姓
- 工藤に津村真二であることがバレたため、真二は工藤を殴って負傷させる
- 沖真二が復讐のために本宮沙雪を射殺しようとする
- 真二は復讐のために紗雪に近づいていた
- すぐに殺そうとしなかったのは、よく知った人物に殺された父親の状況を再現するため
- 真二は教会を犯行現場に選んだ。その理由は父と兄が殺された時、真二は母親と二人で教会にいたから
- 工藤は紗雪の父・本宮恒夫の死刑を執行した刑務官だった
- 工藤は刑務官として囚人とは距離をとって接していたが、本宮は特別だった
- 本宮は発注を取りやめられて犯行に及んだ。工藤にも元請けから発注を切られて自殺や殺人を考えたことがあり、本宮に共感していた
- 工藤は本宮の首に絞首刑用のロープをかけた。このときの感触が今でも残っているという
- 工藤が本宮みどりを訪ねたのは、死刑執行について話すためだった
- 紗雪に画集を贈っていたのは工藤だった。工藤は恒夫から「娘に画集を買ってやりたいが高くて買えなかった」という話を聞いていた
ネタバレ
沖真二と工藤伊佐夫の正体が不明でしたが、どちらも死刑囚・本宮恒夫に関連する人物でした。沖真二は遺族で、工藤伊佐夫は刑務官だったわけで、沖には復讐という目的があったため、工藤には恒夫を殺したという自覚があったため、真実が見えづらくなっていました。
トリック
沖の復讐劇は事件を未然に防ぐような物語になっています。しかし、いつもの事件と同じように、違和感を抱いて調査し、新事実を明らかにした上で犯行を推理するという流れになっています。
工藤の方は負傷して意識を取り戻したばかりだったので、意味深な言葉だけが残され謎を呼んでいます。その後、行方を暗ましたので詳しい事情も聴けませんでした。
結末
工藤は紗雪に誕生日プレゼントとして画集を渡すが、紗雪はそれを受け取らず、手で払い捨ててしまう。みどりからは「もう来ないでくれ」と言われてしまい、工藤は自分の人生を呪い始める。しかし、駅のホームに画集を手にした紗雪が現れ、工藤は泣き崩れるのだった。
感想
紗雪の人生が壮絶です。父親の会社が窮地に追い込まれたと思ったら、殺人を犯して死刑囚になってしまいます。この後、紗雪は死刑囚の娘という残酷な事実がつきまとうことになります。父親が死んだ日、自暴自棄になって泥酔したところ、ホストに拾われて売春に手を貸すことに…。紗雪は『死刑囚の娘』であることを知らない人と知り合い、人間関係を深めていきたかったようですが、実はホストも、そして、大学で知り合った沖真二も、紗雪の過去を知っていました。真二に関しては、復讐まで企てていたというわけで、それはもう、誕生日プレゼントを相手の手から払いのける程度のことは日常茶飯事といえるほどに、壮絶な人生です。
おもしろかったシーン
- 官房長のカニ催促
この記事のまとめ
相棒Season2第16話について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 和泉聖治 |
| 脚本 | 櫻井武晴 |
| 長さ | 54分 |
| 放送 | 2004年 2月11日(水) |

