爆弾の配線は赤と青
古畑任三郎S2E4「赤か、青か」のあらすじとトリック解説です。大学助手の林功夫(木村拓哉さん)が犯人です。

あらすじ
林功夫はとある理由でゴンドラのひとつに時限爆弾を仕掛けます。ところが、爆弾を仕掛けた際に警備員に目撃されてしまいます。林はその場で警備員を殺害しますが、証拠を残すことになってしまう。その後、計画通りに、遊園地に爆破を予告を出し3000万円を要求しますが、爆弾処理の専門家として呼ばれ、さらに警備員殺害を捜査していた古畑と遭遇します。
最初は爆弾処理に協力的だった林ですが、古畑の追求を理由に爆弾処理を放棄し現場を立ち去ります。しかし、古畑に二重の罠を仕掛けられ…。
赤か、青か
林が仕掛けた爆弾は、赤もしくは青の配線を切ると、解除できる仕組みとなっていました。正解は赤でしたが、林は捕まる直前に、嘘をつき、青の配線を切るように伝えます。
ところが、おみくじ入りクッキーのラッキーカラーが赤だったため、古畑は赤を切るように指示し、見事、爆弾を解除します。
登場人物(キャスト)
主な登場人物をまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 林功夫 | 木村拓哉 | 犯人 助手 |
| 真鍋茂 | 金井大 | 被害者 警備員 |
犯人
林功夫(はやし・いさお):電子工学部の助手。とある理由で観覧車に爆弾を仕掛けるのだが、仕掛けた直後に運悪く警備員に声を掛けられてしまう。夜分遅くだったので、顔は見られていないにしても、仕事熱心な警備員さんは林の自転車の防犯登録番号を控えようとする…。もうこの時点で、完全犯罪はかなり遠のいている気がする。
結局、林は警備員を殺すわけだが、殺人の隠蔽はそこまでこだわっていない。是非ともこだわって欲しいところだが、目撃者がいたので殺人を犯したなんていうのは、長編推理小説の後半でよく登場しそうな展開である。目撃者がゆすり屋になるパターンで、動機がわからず混乱したりする。とはいえ、計画にない殺人なのでミスが多かったりして、犯人が尻尾を出してしまうみたいな感じ。そう考えると、林の事件は最初からクライマックスだった。
トリック解説
真犯人である林と、犯人に気付いた古畑の攻防が見どころといえそうです。
林は警備員殺害について偽装工作はしていません。最後に、赤の配線を切るべきところを青と嘘をついたのが、偽装の一つといえるかもしれません。
犯人のミス
警備員に目撃されたことが最大のミスといえます。
警備員の殺害
林は爆弾を仕掛けた直後に警備員に声を掛けられ、顔をみられます。その警備員が林の乗っていた自転車の登録番号を控えようとしたため、警備員を鈍器で殴り殺害します。
警備員が眼鏡のレンズを上げていたことから、近くのものを見ようとしていたことがわかります。
鍵紛失
林はゴンドラに自転車の鍵を落としたため、二回ゴンドラに忍び込んでいます。二回目に忍び込んだ後、林は警備員に目撃されています。
ゴンドラの位置
普段はゴンドラ1号機が一番下になって停止しています。林が最初に忍び込んだときに乗り込んだゴンドラは1号機で、この1号機に爆弾を仕掛けています。しかし、林が鍵を探しに戻った時、ゴンドラ2号機が一番下になっていました。
これが原因で、爆弾を仕掛けたゴンドラを勘違いしたため、爆弾処理に必要なものとしてヘアピンなどを口にします。
ドライバーのサイズ
林は爆弾を仕掛けるために用意していたドライバーのサイズが合わなかったため、自転車の鍵を使っています。ゴンドラに落としたのはこの行動が原因です。
チェーンの残骸
林は自転車の鍵を失くしたため、自転車のチェーンを工具で切断します。このとき、チェーンの一部を地面に落とします。
犯人の電話
犯人は爆弾処理のスペシャリストとして現場に呼ばれてしまったため、脅迫電話ができなくなってしまいます。
古畑の罠
古畑は犯人の林を追い詰めるために罠を仕掛けます。
チェーン
古畑は「警備員殺害の現場に残っていたチェーンの一部から身元が判明しそうである」という嘘をつきます。古畑に嘘を吹き込まれて焦った林はチェーンを処分しようとします。
自転車の鍵
古畑は「犯人があるものを探しにゴンドラに戻った」という推理を林の前で披露します。
あるものというのは自転車の鍵ですが、それがゴンドラに落ちていることは、犯人しか知り得ない情報です。それにもかかわらず林は「鍵がゴンドラにある」と口走ります。この証言が決定的な証拠となります。
動機
犯人が観覧車を爆破しようとしたのは、観覧車で時計塔が見づらくなったからです。脅迫電話をかけて金を要求していましたが、本当のねらいは観覧車を爆破することでした。
感想
VODでは配信されていないエピソードですが、2021年や2024年にテレビで再放送されました。キムタクさんをビンタ、しかもバックハンドでひっぱたくシーンがとても有名だと思います。
ミステリーとしては、意外な動機が面白いエピソードだったと思います。
この記事のまとめ
古畑任三郎の「赤か、青か」についてあらすじやトリックをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 殺人の計画性 | なし |
| 偽装工作 | ― |
| ミス | 警備員の殺害 |
| 動機 | 観覧車が邪魔だった |
| 凶器 | 爆弾 |
| トリック | ― |
| 古畑の罠 | 自転車の鍵 |
番組情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 監督 | 関口静夫 |
| 演出 | 松田秀知 |
| 長さ | 46分 |
| 放送 | 1996年 1月31日(水) |

