「旅芝居一座殺人事件・前編後編」のあらすじと真相です。アニメオリジナルのこのエピソードでは、旅をしながら芝居を披露する劇団で殺人事件が発生します。
あらすじ
毛利蘭と鈴木園子は、少年探偵団のコナン、歩美、光彦、元太と共に旅芝居一座の稽古や楽屋を見学することになる。
一座の座長を務める伊東玉之助は1年前に父親が病死したため、高校生という若さで一座を引き継ぐことになり、苦労が絶えない様子だった。座長の玉之助と座付作家の近石は台本のラストを巡って揉めているらしく、近石が玉之助を蹴り飛ばすという騒動まで発生する。
その後、一座の通し稽古が始まる。演目は『伊太郎捕物帖・怪盗江戸小僧の巻』で、現実に巷を賑わせている泥棒・江戸小僧がモデルになっていた。
稽古後、玉之助の妹・伊東めぐみが近石の部屋向かうと、そこには近石の死体があった…。

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS
登場人物
コナン、蘭、園子、小五郎、歩美、光彦、元太、目暮警部、高木刑事以外には、下記のキャラが登場します。
- 伊東玉之助(いとう・たまのすけ)
座長。蘭や園子の同級生。様々な状況から容疑者となる - 伊東めぐみ(いとう・めぐみ)
玉之助の妹。コナン達の同級生 - 村木龍一(むらき・りゅういち)
若い男性役者。アクロバットが得意 - 白井ゆり(しらい・ゆり)
若い女性役者。アクロバットが得意 - 田島健三(たじま・けんぞう)
中年の男性役者。アクロバットの師匠だが、3年前に腰を痛めている - 近石鉄夫(ちかいし・てつお)
被害者。座付作家・脚本家 - 荻原糸江(おぎわら・いとえ)
被害者。若い女性役者。経理も担当している
真相(ネタバレ注意)
近石が殺された後、役者兼経理の荻原も死体となって発見されます。玉之助が非常に怪しかったわけですが、真犯人は田島です。そして、田島こそが本物の江戸小僧です。田島は借金返済のために、軽業を駆使して泥棒をはたらいていました。
座長の玉之助は一座に江戸小僧がいると考え、江戸小僧を題材にした芝居を提案しています。これがきっかけで作家の近石は江戸小僧について調べ始め、その正体に気付きます。そして、江戸小僧すなわち田島を脅迫したため、殺されます。
近石殺害後、田島はITOEと書かれた手紙を受け取り、自分の正体を知る人物が他にもいると考え、舞台の奈落に割れやすい板を置いて落とし穴を作りました。この罠に運悪くはまったのが荻原です。
荻原は一座の金を横領していたようですが、たまたま殺されただけです。ITOEはイトエと読めますが、その意味は伊太郎to江戸小僧で、伊太郎を演じる玉之助から江戸小僧を呼び出す内容でした。
トリック
近石殺害時はとおし稽古の最中でした。全員にアリバイがあるので、アリバイトリックが仕掛けられているのかと思いきや、詳しくみてみると犯行は可能でした。奈落が深いや人手不足で着替えに時間がかかるなどの話は事件には全く関係なかったようです(芝居に登場する江戸小僧にはアリバイがあるという意味だったのかもしれないですが、お芝居の江戸小僧が犯人だとは思いにくいはずです)。
この事件では、紛らわしい手紙で誤って呼び出された人物が被害者になっています。被害者を調べてみると、偶然にも動機らしきものがみつかり、その動機はこれまた偶然にも座長の犯行につながるような内容でした。いろいろと偶然が重なった結果、一人の容疑者が浮かび上がっています。
決定的な証拠
近石のパソコンには真犯人の指紋が付着しているようでした。
犯人は江戸小僧の正体を隠すために、台本が保存されたフロッピーディスクを持ち去っています。犯行時は時間がなかったため、犯行後に中身を確認しているわけですが、このとき、一度警察が調べたあとだったため、手袋はせずにパソコンに触れていました。
中身が消されたフロッピーがみつかったこと、事件直後はなかったはずなのにパソコンに田島の指紋がついていることという状況証拠から、田島が近石のパソコンでフロッピーの中身を削除したということが想像できます。
結末
旅芝居一座の『江戸小僧』はコナンや蘭達を加えて、無事に上演される。

