消えた女・あらすじ・ネタバレ解説【相棒シーズン10第5話】

消えた女』は2011年11月16日に放送された相棒season10の第5話です。劇場版に登場した守村やよい(本仮屋ユイカ)が、ジャーナリストの卵として再登場。物語は、やよいがある女性の謎の失踪について相談を持ちかけるところから始まります。この記事では、あらすじ、登場人物とキャスト、ネタバレ、感想、余談などをまとめています。

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あらすじ

通信社のアシスタントをしている守村やよいは、仕事の待ち合わせで訪れたホテルのラウンジで山原京子という女性と知り合う。しかし、京子が忘れていった社員証に書かれた会社から「そんな女性はいない」と門前払いされ、教えてもらった携帯電話も繋がらなかった。やよいに案内され、京子の自宅マンションを訪れた右京と尊も、管理人から「そんな女性は住んでいない」と言われてしまう。京子が住んでいたと言っていた2階の角部屋には別の女性が住んでおり、右京たちは京子の存在自体が偽装されているのではないかと疑い始める。そんな中、京子とやよいが出会ったホテルでは同時刻に殺人事件が発生していたことが判明。特命係は「消えた女」山原京子の行方と、殺人事件との関連を追うことになる。

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登場人物とキャスト

  • 守村やよい(本仮屋ユイカ)
    東都通信社のアシスタント記者。「東京ビッグシティマラソン事件」 で右京と出会った。今回はジャーナリストの卵として、失踪事件を特命係に持ち込む。
  • 山原京子(森口彩乃)
    失踪した女性。人材派遣会社「ブレイブスタッフ」の社員と名乗る。
  • 橋場冴美(橘ゆかり)
    「ブレイブスタッフ」の常務。
  • 岸内雅臣(高原知秀)
    「ブレイブスタッフ」の営業部長。
  • 中根有里子(筒井奏)
    山原京子が住んでいたと証言するマンションの2階角部屋に住む女性。
  • 久永智一(谷田歩)
    IT企業社長。殺人事件の舞台となったホテルの部屋を年間契約している。
  • 荘司隆昭(小田桐一)
    野党の有力議員。事件に間接的に関わる。
  • 天谷楠雄(川上たけし)
    ホテルで殺害された男性。商事会社勤務。
  • 益田(川嶋秀明)
    山原京子のマンションの管理人。
  • 杉下右京(水谷豊)
    警視庁特命係の警部。卓越した推理力と知識で事件の真相を解き明かす。
  • 神戸尊(及川光博)
    警視庁特命係の警部補。右京の相棒として、冷静かつ合理的に捜査を進める。
  • 伊丹憲一(川原和久)
    警視庁捜査一課の刑事。特命係とは時に反発しつつも協力する。
  • 三浦信輔(大谷亮介)
    警視庁捜査一課の刑事。伊丹の先輩。
  • 芹沢慶二(山中崇史)
    警視庁捜査一課の刑事。伊丹の後輩。
  • 角田六郎(山西惇)
    組織犯罪対策五課の課長。特命係の部屋によく現れる。
  • 米沢守(六角精児)
    鑑識課の巡査部長。右京に鑑識の知識と情報を提供する。
  • 内村完爾(片桐竜次)
    刑事部長。特命係の捜査に圧力をかけることもある。
  • 中園照生(小野了)
    刑事部参事官。内村刑事部長の側近。
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ネタバレ

山原京子がやよいに送った空メールには、実は殺人事件の一部を撮影した動画が添付されていました。この動画が、殺人事件の解決の鍵となります。
殺人の真犯人はIT企業社長の久永智一でした。久永は、薬物の売人だった天谷楠雄からコカインを購入しており、天谷に脅迫された末、揉み合いになり部屋にあった彫刻で誤って殺害してしまいます。傷の形状から犯行が露見することを恐れた久永は、遺体をリネン室に遺棄し、アイロンで何度も殴って傷をわかりにくくしていました。行方不明の山原京子は、久永が遺体を運ぶ様子を目撃し、その場を撮影していました。京子はホテルで野党の有力議員・荘司隆昭と密会しており、実はブレイブスタッフの販売促進課に在籍する高級娼婦でした。事件を目撃した京子は警察に通報しようとしますが、スキャンダルを恐れた議員がブレイブスタッフに京子の口止めを命じます。京子はやよいを利用してホテルから逃走しますが、マンションにはすでにブレイブスタッフの人間が先回りしており、監禁されてしまいます。ブレイブスタッフ側は、殺人事件が解決すれば通報の必要がなくなるため、組織ぐるみで京子の存在を社会的に抹消するつもりでした。つまり、京子が住んでいたマンションの部屋や管理人も、すべてブレイブスタッフ社が用意した偽物でした。

結末

やよいは京子を追う中で、ブレイブスタッフの岸内を目撃し尾行しますが、何者かに歩道橋から突き落とされ負傷します。これは、京子がやよいに送った動画を奪うための罠でした。右京は、やよいの携帯電話に残された動画と京子の証言から真相にたどり着き、久永を逮捕。ブレイブスタッフの隠蔽工作と、高級娼婦派遣の実態を暴きます。最終的に、橋場、岸内らは逮捕され、京子も売春容疑で逮捕されることになります。やよいは、京子が救われたものの、自らの正義感が彼女の犯罪を暴いてしまったことに複雑な感情を抱きますが、右京と神戸の言葉に慰められ、ジャーナリストとしての道を歩む決意を固めます。

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感想と考察

劇場版第1作で登場した守村やよいの再登場です。ジャーナリストの卵として特命係と共に捜査する姿は新鮮で、事件そのものの展開も最後まで予測できない面白さがありました。ストーリーは奇妙でスケールの大きい犯罪に見えて、実は別々の事件が絡み合っていたという構造が巧みでした。些細な出来事から巨大な組織の影へとスケールが広がっていく様子は、まさに探偵小説という感じです。登場人物たちの小ネタや、捜査一課が特命係を効率的に利用する描写も面白かったです。

「この世界には自分たちに不都合な真実を握りつぶすために平気で手を汚す人たちがいるんだって……それでも、諦めずにたち向かえば、たとえ、消えかけた真実でも絶対に明らかにすることができるんだって……私はそれを杉下さんと亀山さんから教わったんです」というやよいのセリフは、「受け継がれる正義(想い)」というテーマを強く印象づけました。今回の事件で、やよいが経験した蹉跌は、彼女が真のジャーナリストへと成長するための重要なステップになったといえそうです。

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余談

  • 初回放送日は2011年11月16日です。このときの視聴率は16.5%でした。
  • 守村やよいは、劇場版「絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」以来、約3年半ぶりの登場です。通常のテレビシリーズでは初登場です。
  • 神戸尊を筆頭に、角田課長、大木、小松が特命係の部屋にいるやよいを壁の 隙間から覗き込むシーンは、本作の名場面としてファンの間で話題になりました。
  • やよいが偽の住人を尾行する際、絶妙なタイミングで空車のタクシーが現れるシーンは、往年の刑事ドラマを彷彿とさせる「お約束」です。
  • やよいと神戸の会話の中で、右京の元相棒である亀山の名前や、彼が渡った「サルウィン」の話題が登場しました。
  • ロケ地についてですが、レンブラントホテルは「レンブラントホテル 厚木」、レンブラントホテルの13階は「ホテルベルクラシック東京」、やよいが落ちた階段は「四反道跨線人道橋」、やよいが手当てを受けた病院は「三楽病院」です。
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