森博嗣Gシリーズ2作目「θは遊んでくれたよ(ANOTHER PLAYMATE θ)」のあらすじ、感想、考察をです。反町愛、通称ラブちゃんが登場するエピソードです。
あらすじ
早川聡史、木村ちあき、高島健之、田中智美の4名が亡くなります。郡司美沙子も自殺を図りますが、一命を取り留めます。この5人は、口紅でθという文字を残して死亡していました。θという文字だけではなく、同じ口紅が使われているという科学的な分析結果もあり、一連の事件として扱われます。
ネタバレ)
実際は、5名の中で田中智美だけが他殺です。犯人は飯場豊昭(いいば・とよあき)で、彼は反町愛の同僚で研修医でした。
早川、木村、高島は自殺です。口紅でθという文字が口紅で書かれていたため、繋がりがあるように見えましたが、全く関係のない単なる自殺です。
早川は自分でθという文字を書いて自殺しました。
飯場は田中を殺害するため、早川の自殺を利用しています。彼は、木村と高島の死体にθのマークを書き、分析用の口紅のサンプルもすり替え、田中が自殺したようにみせようとしました。
作中、詳しく書かれていませんが、飯場と郡司美沙子は、男女の関係にあったようです。美沙子は、飯場の犯行を知り、自殺したと考えられます。

感想
「θは遊んでくれたよ」の感想としては、真賀田四季の姿が見え隠れする、保呂草の名前が登場、ラヴちゃん(反町愛)が久しぶりに登場、解析が良い、などがよく書き込まれています。
話題になっているのは、探偵の赤柳と船です。作中で、赤柳と保呂草が電話で会話し、赤柳は”「以前、船でご一緒でした」(森博嗣著「θは遊んでくれたよ」文庫版P244抜粋)”と言っています。
下の画像は、感想・レビューでよく使われた言葉をまとめています。言葉と言葉を結ぶ線はその言葉が同じ文で使われたことを意味しています。

| レビュー数 | 文章数 | 異なり語数 |
|---|---|---|
| 532 | 2486 | 2893 |
考察
以下では、θと、赤柳初朗と女についてご紹介します。
θについて
早川聡史は、額にθと書いて飛び降り自殺しました。彼は、インターネット上のサイトで、チャットボットと会話しており、このサイトはMNIの研究所のサーバーにあるということを赤柳が突き止めています。
のちに、島田文子が”結局、真賀田博士とは直接関係はなかったのですが、その下部組織というか、勝手に周辺であれやこれやと錯綜していました(森博嗣著「χの悲劇」ノベルスP115抜粋)”と、ギリシャ文字の事件について語っています。θも、四季が直接関わっているわけではないと考えられます。
木村ちあき、高島健之がθに関わっていたか不明です。
高島は、自殺の前にメールを読んでおり、その内容は明らかになっていないようです。
第3章3の海月と加部谷の会話で、海月は自殺が多いことを話しています。自殺は、それほど珍しいものではない、ということなので、木村も高島も、ただの自殺と思われます。
赤柳初朗と女
赤柳初朗は、保呂草との会話で、”「以前、船でご一緒でした」(森博嗣著「θは遊んでくれたよ」文庫版P244抜粋)”と話しています。
保呂草は、”「声、いや、アクセントでね」(森博嗣著「θは遊んでくれたよ」文庫版P244抜粋)”と言っているので、赤柳のアクセントには特長があるかもしれません。
車の中で、赤柳と話した女は、各務かもしれません。この女性は「λに歯がない」にも登場していると考えられます。

