相棒S1E6『死んだ詐欺師と女美術館長の指紋』のあらすじとトリック解説です。亀山の知り合いが公園で遺体となって発見され、1億5千万円の詐欺容疑がかかります。
あらすじ
特命係の部屋に情報屋の土田が訪ねてくる。手土産をもった土田は亀山の知り合いで、亀山に借りていた金を返そうとしていた。その夜、亀山は土田と飲みにいき、土田の身の上話を耳にする。土田には離ればなれになった息子がいるらしく、大金が入ったため、その息子を迎えにいこうとしているようだった。
後日、土田が遺体となって発見されてしまう。
土田はMMフィナンシャルの詐欺事件に加担していた。MMフィナンシャルの融資課長・柿崎は得意先と信じて1億5千万円を送金しており、送金先の口座から金を引き出したのは間違いなく土田だった。
杉下右京は初犯であるにも関わらず1億5千万円もの金をだまし取った土田に疑問を抱き、遺留品を調べる。すると、上着のポケットから美術館の半券がみつかる。その美術館は右京がつい最近訪ねた場所だった。

登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 土田雅夫 | モロ師岡 | 情報屋 |
| 菊本アヤ | 根岸季衣 | 美術館館長 |
| 柿崎 |
田邉年秋 |
融資課長 |
| ヒロコ |
深沢敦 |
バーのママ |
事件と伏線のまとめ
亀山の知り合い・土田が死に詐欺事件への関与が明らかになります。土田の人間性からして、なぜ犯罪に手を染めたのかという動機が一つの疑問点になります。よはいえ、土田が不正送金された金を受け取ったのは間違いありません。ただし、その1億5千万円もの金は行方不明です。
右京さんは土田単独で犯行を計画し実行したとは思えないということで、被害者の遺留品を調べ、秋山緑風という画家の娘・菊本アヤが運営する美術館に辿り着きます。アヤは土田との面識を否定しますが、美術館の学芸員は土田のことをよく覚えていました。土田は頻繁に美術館を訪れ、椅子に座ってぼんやりと過ごしていたようです。
事件に関連する事実などをまとめると次のようになります。
- 菊本アヤは緑風の『光る風の少年』を手放したらしい
その後、画廊から買い戻している - アヤは土田やMMフィナンシャルとの関係を否定している(その後供述は変わる)
- MMフィナンシャルの柿崎は携帯の待ち受けを美術館に展示してある緑風の絵にしている
- 土田の息子は既に他界している
息子の死が原因で病んでしまい、商社をやめ、離婚もしている - 土田が亀山に返した一万円札には土田ともう一人の人物の指紋が付着していた
のちにもう一つはアヤの指紋であることが判明する - 土田は百貨店の紙袋に金を入れ運んでいる
この時の様子を銀行員がみており、防犯カメラにもその姿が映っている - 土田が亀山への手土産を入れていた百貨店の紙袋にアヤの指紋が残っていた
紙袋は土田が現金を運んだ日に百貨店で手に入れたもので、その紙袋はその日から使われ始めた新しいデザインだった
紙袋はずっと特命係の部屋で保管されていたため、アヤが指紋をつけるチャンスは土田が金を運んだ日以外にない - 美術館のパンフレットに館内の写真が掲載されており、その写真に土田が写り込んでいる
写真は5年前に撮影されていた。土田は少なくとも5年前から美術館に通っていた
ネタバレ
詐欺事件には土田だけではなく、美術館館長の菊本アヤと融資課長の柿崎も関与していました。
柿崎はアヤと共謀して1億5千万円をだまし取ろうとしていました。そして、金の運び屋に選ばれたのが、美術館常連客の土屋でした。土屋は『光る風の少年』を取り戻すためといわれ、犯罪に手を貸すことになります。土田にとって『光る風の少年』は息子との思い出がつまった大事な絵画でした。
トリック
詐欺と殺人という二つの事件が起きています。詐欺事件に関して、1億5千万円もの送金に成功したのは、詐欺に関わった融資課長が犯人の一人でした。融資課長は被害者ぶっていたので、被害者が犯人だったというトリックといえそうです。
口封じのために計画された殺人は真犯人が躊躇したため、被害者が自殺するようなかたちで犯行が行われています。犯人は救急車などを呼ばず、その場から逃げているので、なんの罪にも問われないということはなさそうです。
結末
アヤは土田を殺すつもりでいた。公園で酔わせて刺し殺そうとしたが、直前になって躊躇する。すると土田がナイフを握ったアヤの手を引っ張り、自分の胸に引き寄せる。土屋は始末されることに気付いており、息子と再会するため、死を望んでいた。
右京と亀山に追い詰められたアヤは殺人こそ否認するも、父親の絵をもっとも愛した人物を死に追いやったと伝えられる。
感想
紙袋が決定的な証拠になっています。
この記事のまとめ
相棒Season1第6話について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 和泉聖治 |
| 脚本 | 砂本量 |
| 長さ | 54分 |
| 放送 | 2002年 11月13日(水) |

