古畑任三郎vs田中美佐子|哀しき完全犯罪【あらすじ・ネタバレ解説・33話】

スポンサーリンク

大雑把な犯人

古畑任三郎S3E7「哀しき完全犯罪」のあらすじとトリック解説です。女流棋士の小田嶋さくら(田中美佐子さん)が犯人です。

あらすじ

女流囲碁棋士の小田嶋さくら(おだじま・さくら)は、同じく棋士であり夫の小田嶋佐吉(おだじま・さきち)に仕事を辞めろと言われ続け、ついに殺害してしまう。殺害後、さくらは夫が生きていたようにみせ、物取りの犯行に偽装しようとする。

登場人物(キャスト)

主な登場人物をまとめます。ポンヌキという猫が登場します。ポン抜きは囲碁用語の一つで、4個の石で1四方を囲み、中央の1個の石を取ることを意味します。

名前 キャスト 説明
小田嶋さくら 田中美佐子 犯人
棋士
小田嶋佐吉 小日向文世 被害者
棋士
犯人

小田嶋さくら(おだじま・さくら):囲碁棋士。段位は五段。非常に大雑把な性格。『小田嶋さくらの囲碁教室』というケーブルテレビの番組で解説を務めている。さくら本人は解説の仕事にやりがいを感じているのだが、夫の小田嶋佐吉(おだじま・さきち)から「笑い者になっているのが分からないのか」などというひどい言葉を浴びせられている。さくらに同情しつつも、実際に囲碁教室の番組をみてみると、佐吉の言葉があながち間違いではないことに気付くという。

細かいことを気にしない人物は完全犯罪に向かないようである。名探偵や名刑事は非常に細かいところを気にすることが多いので、相性が悪いということもあるかもしれない。

最初のセリフ

突然ですがあなた、大雑把な性格だって言われませんか?タンスの引き出し…ちゃんと閉めていますか?ぶどうの種…全部飲み込んでいませんか?
ジグソーパズル…力ずくではめ込んでませんか?ただですね、人間あまりにもチマチマしているのは考えものです。
しかし一つだけ言えるのは、大雑把な人間は完全犯罪には向いていないということ。

犯人の性格が語られています。

暗転のセリフ

今日はちょっとお便りを紹介します。えーとですね、国分寺市のモリマツさんからですね。
『いつも楽しく拝見しております。ただですね、いつも気になるのは古畑さんがいつも直感でこれが犯人だと分かってしまうことです。あなたはエスパーか!あまりにも勘が良すぎるのではないでしょうか?』
これはですね、非常に心外です。私はこれまで一度も、直感だけで犯人の目星を付けたことはありません。犯人にはですね、必ず疑う理由があるんです。
例えば今回の場合、2つのコーヒーカップ、小田嶋さんの奥さんは警察が来る前に二度キッチンに降りてるんです。これは明らかに怪しい。ま、かと言って彼女が犯人であると言い切るのはちょっと強引かもしれませんけど。しかし皆さん聞いてください。何しろ、正味45分で解決しなきゃならないんです。これは大変なことです。ですからですね、そこのところはちょっと大目に見ようじゃありませんか。はい、ではまたお便りお待ちしています。
古畑任三郎でした。

制作側の愚痴になっているように思いますが、これ自体もフィクションかもしれません。

トリック解説

殺人は突発的なものです。犯人のさくらは犯行後、物取りの犯行に偽装し自身のアリバイを捏造しています。

強盗殺人偽装

犯人のさくらは夫の熱狂的なファンが強盗に入り殺したという筋書きを用意します。

トロフィー

夫が囲碁で獲得したトロフィーを川に捨てます。これは、ファンが犯人であるようにみせるためです。

アリバイ工作

自分が外出している時に夫が殺されたように偽装します。

夫からの電話

さくらは外での打ち合わせ中に、夫から電話がかかってきた振りをします。この時、カバンの中に入れたアラームがタイマーで鳴るようにし、携帯に着信があったようにみせます。

麻婆豆腐

電話は「夫が麻婆豆腐を作った」という内容でした。辻褄を合わせるため、打ち合わせに出掛ける前に、自分で麻婆豆腐を作っています。

犯人のミス

古畑が偽装に気付き、真相に辿り着くヒントです。

割れた卵

さくらは夫の死体が動いていたことに驚き、買ってきた卵を落としています。卵を落とした場所は死体の手前ではなく、死体を跨いだ先でした。

おかしな発言

さくらが、割れた卵について証言したとき、「ここにあると思わなった」と話します。死体があるの知っていたような口振りです。

猫のエサ

さくらは夫を殺害後、飼い猫のエサを用意します。しかしその日、死んだ夫が既にエサを準備していました。
エサを食べなかった猫がヒントとなり、ゴミ箱から、奇麗に洗われたエサの缶、そのままの缶がみつかります。

携帯電話の着信履歴

夫からの電話にアラームを使ったため、携帯電話に着信履歴が残っていませんでした。

さくらは、携帯電話に慣れておらず仕組みをよく知りませんでした。

ふたつのコーヒーカップ

さくらは死体が握ったボタンを取った後、2つ目のコーヒーカップを部屋へと持ち込んでいます。結果、なぜ2つあるのか、2回目は何をしていたのか、と古畑に疑われます。

麻婆豆腐

麻婆豆腐の調理に使ったラー油の蓋がしっかり閉まっていませんでした。このことから古畑は、麻婆豆腐を作ったのは夫ではない、と推理します。

結末

古畑はさくらの不審な行動、作り置きの麻婆豆腐、携帯の着信履歴などにより、偽装工作を見破り、さくらを追い詰めます。

感想

亭主関白で嫌な夫かと思いきや、さくらの放送はひどいもので、笑いものにされているのが明らかでした。事件でもミスの多い犯人ということで、そのキャラクターが面白いエピソードでした。

この記事のまとめ

古畑任三郎の「哀しき完全犯罪」について、あらすじやトリックなどをご紹介しました。

項目 内容
殺人の計画性 なし
偽装工作 強盗殺人を偽装
ミス 着信履歴
動機 夫の支配
凶器 鈍器
トリック 携帯とアラーム
古畑の罠

犯人は、鞄に入れたアラームを鳴らし、携帯に着信があったようにみせます。

番組情報

項目 内容
脚本 三谷幸喜
監督 関口静夫
演出 河野圭太
長さ 46分
放送 1996年
5月25日(火)
視聴率 23.7%
スポンサーリンク

関連記事

タイトルとURLをコピーしました