ヌセルト数
ヌセルト数(Nusselt number)の解説です。
ヌセルト数はNu=αL/λです。
ヌセルト数とは
ヌセルト数Nuは無次元数です。熱伝達率αと代表長さL、熱伝導率λの比で表されます。
熱伝導率λは物性値です。一方、熱伝達率αは物性値ではありません。
[
Nu=frac{αL}{λ}
]
熱伝達率αの詳細は後述します。
意味
ヌセルト数は熱伝達と熱伝導の比率です。
熱伝達は流体と固体の熱の移動、熱伝導は同じ物質内の熱の移動です。
熱伝達
下の画像で鍋から水に温度が伝わる現象です。
熱伝導
下の画像では、鍋に温度が伝わる現象を熱伝導(Conduction)としています。
鍋に限らず、水の内部を熱が伝わる現象も熱伝導です。
用途
対流(上図のConvection)によって、どれだけ熱が伝わりやすくなったかを表すために使われます。
対流が生じていない静止した流体はNu=1になります。
語源
ドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヌセルトの名前が語源です。
熱伝達率とは
ヌセルト数における熱伝達は、流体と固体の熱の移動を意味します。
熱伝達係数は物性値ではありません。流体の流れ、個体の表面状況によって変化します。
熱伝達率の式
熱伝達率αはq=α(Ts-Tf)です。
qは熱流束(熱の移動量)、Tsは固体表面の温度、Tfは流体の温度です。
[
q=α(T_{s}-T_{f})
]
上式はニュートンの冷却法則と呼ばれます。
熱伝導率とは
熱伝導率は同じ物質の内部で熱が伝わる早さです。
熱伝導率の式
熱伝導率λはq=λΔtです。
熱伝導率は温度勾配(温度差)に対してどれだけ熱が移動するかを決定します。
[
q=λΔt
]
この記事のまとめ
ヌセルト数(Nusselt number)、熱伝達率、熱伝導率についてまとめました。
