相棒|フィナーレ・あらすじ・ネタバレ解説【シーズン24第10話・元日スペシャル】

フィナーレ』は2026年1月1日に放送された相棒season24の元日スペシャル第10話です。そのストーリーは、聖島という孤島に建つホテルを舞台に、ミステリー小説を模倣した連続殺人が繰り広げられるクローズドサークルミステリーとなっています。右京と薫は人気ミステリー作家・美作章介からの依頼で島を訪れますが…そこで待ち受けていたのは、過去と因縁が絡み合う殺人劇でした。この記事では、あらすじ、登場人物とキャスト、ネタバレなどをまとめた上で、感想や考察などのレビューをご紹介しています。

スポンサーリンク

あらすじ

クリスマス・イブ、杉下右京と亀山薫は、美和子と小手鞠と共に聖島という孤島にあるホテルへと向かう。右京たちは大人気ミステリー作家である美作章介が主催する読書会に招かれ、美作は自身に届いた脅迫状の捜査を右京に依頼していた。ホテルには美作のマネージャーである相模舞や作家見習いの増本文哉、そしてなぜか甲斐峯秋の姿もあった。読書会が終わり、関係者たちが経緯を話し合う中、美作の小説『血塗られた聖夜』を模倣したかのように、関係者の一人が密室で殺害される事件が発生。さらに嵐により島は閉鎖され、外部との連絡が途絶えてしまいます。クローズド・サークルと化した島で、小説の通りに第二、第三の殺人が起こり、甲斐峯秋までもが毒殺の危機に陥ってしまう。

スポンサーリンク

登場人物とキャスト

  • 杉下右京(水谷豊)
    警視庁特命係の警部。美作のファン。
  • 亀山薫(寺脇康文)
    警視庁特命係の巡査部長。
  • 美作章介(段田安則)
    「久夛良木刑事シリーズ」で知られる人気ミステリー作家。聖島で読書会を開き、右京に脅迫状の捜査を依頼。
  • 相模舞(月城かなと)
    美作章介のマネージャー。美作を支えている人物。
  • 増本文哉(森優作)
    美作章介の下で働く作家見習い。相模舞とは親密な関係の様子。
  • 日高桜子(濱田マリ)
    ホテル聖島の従業員。真面目な勤務態度。
  • 甲斐峯秋(石坂浩二)
    警察庁長官官房付。美作章介や出版社との間に「ダークナイト」を巡る因縁がある。
  • 香坂美登里(黒沢あすか)
    美作章介を担当する出版社の編集長。
  • 安東将彦(谷田歩)
    香坂美登里の部下である出版社の社員。
  • 八木沢魁生(須藤公一)
    読書会に参加していたIT実業家でインフルエンサー。迷惑な人。
  • 三田村康之(梨本謙次郎)
    相模舞の亡き父親。
  • 伊丹憲一(川原和久)
    捜査一課の刑事。別件で島に滞在し、島での事件に巻き込まれる。
  • 芹沢慶二(山中崇史)
    捜査一課の刑事。伊丹と共に捜査に加わる。
  • 出雲麗音(篠原ゆき子)
    捜査一課の刑事。伊丹、芹沢と共に島で捜査を行なう。
  • 角田六郎(山西惇)
    組織犯罪対策部第五課長。本土から特命係の捜査に協力。
  • 益子秀樹(田中隆三)
    鑑識の警察官。本土から右京の依頼を受け、捜査を手伝う。
  • 社美彌子(仲間由紀恵)
    遠隔で特命係の捜査に協力。
  • 亀山美和子(鈴木砂羽)
    亀山薫の妻。右京たちと共に聖島を訪れます。
  • 小手鞠(森口瑤子)
    右京と親交のある居酒屋「こてまり」の女将。右京たちと共に聖島へ向かいます。
スポンサーリンク

ネタバレ

この連続殺人の真犯人は、人気ミステリー作家の美作章介と、彼のマネージャーで最初の被害者とされていた相模舞でした。全ての事件は、13年前の相模舞の父親、三田村康之の死に端を発する、特命係、特に杉下右京への復讐でした。三田村康之は、娘に保険金を残すために自殺を図りましたが、強盗殺人に見せかけるトリックを右京に見破られ、保険金を受け取れませんでした。このときの右京の言葉「正しく生きなさい」が、右京への深い憎悪の一因となりました。
実は舞は末期がんで余命宣告を受けており、人生最後の復讐劇としてこの計画を実行することになります。まず、舞は作家見習いの増本文哉を利用し、彼に脅迫状を書かせました。そして、自身が『血塗られた聖夜』になぞらえて201号室に宿泊し、他殺に見せかけた自殺を実行。これは13年前の父親の事件の模倣であり、特命係への挑戦でもありました。インフルエンサーの八木沢は、舞の父親の名誉を傷つけたため、美作によってサンタの扮装をさせられ窒息死させられました。このとき、増本が犯人であるかのように見せかける工作が施されています。甲斐峯秋の毒殺未遂は、美作が仕組んだもので、停電中に美作が万年筆のペン先で甲斐の首を刺し、毒を注入していました。甲斐と美作は、美作が「ダークナイト事件」を題材にした小説を執筆しようとし、甲斐享とも面会していたことで犬猿の仲となっていましたが、甲斐峯秋は特命係の庇護者であることからターゲットとなりました。美作は右京を陥れることに喜びを感じるという歪んだ作家となり、シリーズのネタ切れを増本のせいにしつつ、全てを右京への復讐に繋げようとしていました。その他、ホテルの従業員・日高桜子は、シリーズ完結を嫌がる過激なファンとして美作を襲おうとしますが、これは事件の本筋とは関係ありませんでした。日高の行動は、美作らにとって予想外の出来事で、美作の創作ノートがばら撒かれたのは、彼らの計画にはない出来事でした。また、舞は父親を死に追いやった岡野剛志も復讐のため、殺害しています。この事件は捜一を島に呼び寄せるきっかけとなりました。

結末

右京は、美作が甲斐峯秋を襲った際、停電の混乱の中で口からの毒物摂取だと思わせるよう仕向けたものの、実際には万年筆のペ ン先で首を刺して毒を注入したというトリックを見破ります。美作は証拠がないと主張しますが、右京は停電直前に美作にサインを求めており、そのサインに使われた万年筆に毒物が付着していた可能性を指摘します。これにより、美作の完全犯罪計画は崩壊。美作は自らの敗北を認めず、右京を「無力」と断じ、この復讐劇を「最高の結末」として小説に書き続けることを宣言します。美作は、舞が始めた復讐劇の「フィナーレ」を飾るために、その生命を無駄にしないためにも続けるしかなかったと語ります。事件は解決しましたが、そこには「正義」とは何かを問う、深い悲しみと憎しみが残るのでした。甲斐峯秋の「特命係は2人いないと」という言葉は、右 京と薫の関係性の重要性を改めて示唆するものでした。

スポンサーリンク

感想と考察

相棒シリーズ25周年のお正月スペシャルは重厚なミステリーでした。絶海の孤島、密室殺人、小説になぞらえた連続殺人といった古典的なクローズドサークル要素が満載で、ミステリーファンにはたまらない展開だったと思います。右京の過去の行動が巡り巡って深い恨みを生み、それが壮大な復讐劇に繋がるという構図は、特命係の存在意義や「正義」のあり方を深く問いかけているのかもしれません。印象的だったのは、二重三重に仕組まれたトリックと、犯人の美作が小説家として右京を「観察」し、「最高の結末」を追求するという狂気的な動機です。増本文哉や日高桜子といったキャラクターが、それぞれ別の思惑や歪んだファン心理で事件に絡んでくる様も巧妙で、物語の複雑さに拍車をかけていました。甲斐峯秋が標的となり、甲斐享の話題が出たことで、過去シリーズとの繋がりも強く感じられ、長年のファンには嬉しい演出だったと思います。

スポンサーリンク

余談

  • このエピソードは2026年1月2日に『相棒season24』の元日スペシャルとして放送され、2時間15分の拡大版でした。
  • 事件の舞台となった「聖島(ひじりじま)」に建つホテルは、和歌山県白浜町にある「ホテル川久」がロケ地として使用されました。ただし、実際のホテルは孤島に位置しているわけではなく、映像加工によって「絶海の孤島」の設定が作られています。
  • 作中では、甲斐峯秋の息子である甲斐享(カイト)の出所が近いことが言及され、回想シーンでカイトの姿も登場しました。出所を匂わせるセリフも登場し、カイト再登場への期待が高まります。
  • 美作章介の小説「久夛良木(くたらぎ)刑事シリーズ」の主人公「久夛良木刑事」は、杉下右京をモデルにしているという設定でした。しかしながら、相棒の亀山にあたるキャラクターは登場していないらしく、亀山が肩を落とすようなシーンもありました
  • 捜査一課トリオ(伊丹、芹沢、出雲)がサンタ帽やトナカイの角をつけた配膳係のコスプレをするコミカルな場面も登場しています。

作中の名言

  • 「正しく生きなさい」(杉下右京)
    13年前、舞の父親が自殺した事件で、右京が舞にかけた言葉。
  • 「最高の結末が書けそうです」(美作章介)
    事件の真相が露見した後、右京との対峙の中で、美作が自身の復讐劇を「最高の結末」として小説に書き続ける決意を語る言葉。
  • 「馬鹿と天才は紙一重っていうじゃない?」(亀山美和子)
    右京の役に立てていないと落ち込む亀山薫に、美和子が励まそうとして言い放った一言。
  • 「特命係は2人いないと」(甲斐峯秋)
    病院で意識を取り戻した甲斐峯秋が、右京と亀山薫の関係性の重要性を改めて語る言葉。
スポンサーリンク

関連記事

タイトルとURLをコピーしました