刑事コロンボ・第9話『パイルD-3の壁(Blueprint for Murder)』のあらすじとトリック解説です。第1シーズン最終話の第7話(S1E7)は建築家のエリオット・マーカム(パトリック・オニール)が犯人です。資金援助を打ち切られそうになった犯人が犯行に及び、とある場所に死体を隠します。
あらすじ
建築家のエリオット・マーカムは事業家のウィリアムソンに資金援助を中断されそうになっため、ウィリアムソンを殺害。大金を引き出すために死体を隠し、ウィリアムソンが生きているようにみせます。
ウィリアムソンの失踪について通報を受けたコロンボはいくつかの状況証拠からウィリアムソンが殺されていると推理。そして、マーカムが建設を手掛けるビルのパイルD-3に死体が隠されていると考えます。しかし、マーカムの目の前でパイルを解体しても、死体は見つかりませんでした。その後、マーカムはある場所に死体を隠そうとしますが、待ち伏せしていたコロンボによって、その現場を押さえられます。
登場人物とキャスト
| 名前 | キャスト |
|---|---|
| エリオット・マーカム Elliot Markham |
パトリック・オニール Patrick O’Neal |
| ボー・ウィリアムソン Bo Williamson |
フォレスト・タッカー Forrest Tucker |
| ジェニファー・ウィリアムソン Jennifer Williamson |
パメラ・オースティン Pamela Austin |
エリオット・マーカム
犯人。ウィリアムソン・シティーの建設を目指す建築家。ウィリアムソン氏の妻であるジェニファーをうまく説得して資金を得る。ところが、ウィアムソン氏が計画に反対し、出資を取りやめようとしたため、犯行に及ぶことになる。大学の講師であり、クラシック音楽の愛好家でもある。
ボー・ウィリアムソン
被害者。事業家として海外を飛び回っている。妻であるジェニファーの勝手な出資に大激怒し、模型を破壊する。ペースメーカーの利用者であり、ウエスタン音楽の愛好家。
ウィリアムソン氏の遺産は75%が信託となり、残りは元妻のゴールディに相続されます。ジェニファーが受け取るのは年金のみなので、ウィリアムソン氏が死んでしまうと、ジェニファーが自由にできる資産はほぼなくなってしまいます。
犯人
【エリオット・マーカム】死体を工事現場に埋めて隠そうとする。ただ埋めただけでは、調べられてみつかってしまう可能性があるので、一度調査させ、死体がないことを確認させている。パイルはもうこりごり、といった状況を望んでいたようだが、爪が甘かった。人間の死体という生ものを早く処分したかったのかもしれないが、ちょっと動くのが早かったかもしれない。
死体を隠すトリックは、わざと捕まって無実を証明させ、容疑者から外れるトリックに似ている。こういったトリックにどの作品であたるかは人それぞれだが、初見の場合はかなり驚くに違いない。この類のトリックは、警察が調べていたり、探偵が容疑者から外したりと、信頼できる人物がそれらしい言動をとるから騙されるという仕組みなので、どちらかといえば、叙述トリックに近いかもしれない。
トリック解説
犯人のマーカムは事業家の妻に取り入り、密かに妻から資金を得ていました。しかし、夫のウィリアムソン氏に知られてしまい、資金援助は打ち切られることになります。
犯人は犯行後に事業家の死体を隠しています。これは、死が確定してしまうと、妻であっても金が引き出せなくなるため、生きているようにみせる必要があったからです。
生存偽装
犯人は被害者が海外へ出張したように偽装し、生きているようにみせました。具体的には、被害者の自宅からスーツケースを持ち出し、車を空港へと移動させています。
死体の隠し場所
犯行後、犯人はひとまず死体を道具小屋に隠します。そして、ウィリアムソン氏の殺害を疑ったコロンボがパイルを調べた後、そのパイルに死体を隠します。犯人はコロンボにパイルを調べさせるため、あえて挑発的な態度を取ります。
犯人のミス
犯人のマーカムは死体の隠し場所に自信があったためか、被害者の海外渡航に関する偽装はずさんです。
不自然な行動
犯人や被害者のおかしな行動です。死体がみつからないため、被害者に関しても不自然な行動が登場し、それが捜査のきっかけなどになっています。
音信不通
ウィリアムソンの元妻が、まめに連絡するはずのウィリアムソンから音信が途絶えたため、警察に通報しています。これがきっかけとなってコロンボが捜査を始めることになります。
飛行機の予約
犯人はウィリアムソンが飛行機で海外へ向かったようにみせますが、乗客名簿にウィリアムソンの名前はありませんでした。
病院の予約
ウィリアムソンは病院の予約をしていました。海外に移動するはずだったのに、病院にも行こうとしているというのは不自然です。
音楽
犯人は被害者の車を空港へ移動させたとき、カーラジオをクラッシクのチャンネルに合わせています。被害者はウエスタン(カントリー)音楽を好んでいるはずですので、ラジオもウエスタンというのが自然です。
ちぐはぐな証拠
資金中断を言い渡されたときの口論を秘書が耳にしていました。犯人は円滑にことが進んでいると話していたため、秘書の証言とは食い違うことになります。
コロンボの罠
コロンボは犯人の挑発にのったふりをして、逆に犯人を罠にかけます。
犯人の計画通りに動くコロンボでしたが、犯人が掘り起こしたパイルに死体を隠すことを見抜きます。そして、死体をパイルD-3に埋めようとするマーカムの現場を押さえ、逮捕します。
感想
コロンボが犯人に敗れたかのようにみえるエピソードです。1stシーズンの最終話ということもあり、面白いお話でした。
英語タイトルの“Blueprint for Murder”は「殺人の青写真」といった訳になりそうです。なんにせよ、日本語タイトルとは全く別物です。
口コミ分析
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国内では日本人のイメージ(マッサージの女性)、殺害描写ない、ピーター・フォーク監督などが書き込まれています。
この記事のまとめ
刑事コロンボ「パイルD-3の壁(Blueprint for Murder)」について、あらすじやトリックをご紹介しました。凶器が拳銃という明確な描写はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計画性 | あり |
| 偽装工作 | 生存偽装 |
| トリック | 捜索済の場所 |
| ミス | カーステレオ |
| 動機 | 資金援助の継続 |
| 凶器 | (拳銃) |
| コロンボの罠 | パイルD-3 |

