刑事のアリバイ
古畑任三郎S1E12「最後のあいさつ」のネタバレあらすじとトリック解説です。警視庁捜査一課の小暮音次郎警視(菅原文太)が犯人です。1stシーズンの最終話となります。

あらすじ
小暮警視は孫娘を殺害したにもかかわらず無罪となった生原治(はいばらおさむ)をピストルで殺します。そして、生原殺害時に、麻薬取引の現場に張り込みしていたというアリバイを用意し、容疑者から外れようとします。
しかし、古畑によって、ホテルでぼやがあったことなどが明らかとなり、小暮のアリバイは崩れます。そして、古畑の罠によって、小暮警視が取引現場に現れたバイヤーの顔を知らなかったことが証明されます。言い逃れできなくなった小暮警視は、生原殺害を認めます。
登場人物(キャスト)
主な登場人物をまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 小暮音次郎 | 菅原文太 | 犯人 警視 |
| 生原治 | 鈴木隆仁 | 被害者 アルバイト |
犯人
小暮音次郎(こぐれ・おとじろう):警視庁刑事部捜査一課の警視。
警察官が犯罪を犯すというのはそうそうあってはならないが、「孫娘の死」、すなわち最愛の人の死という動機は、ありがちかもしれないが強烈に違いない。
警視が仕掛けたトリックは権力ある警察官という立場を利用して麻薬取引を促し、それをアリバイ工作に利用するというものだった。張り込みがアリバイになっているというのは、刑事らしいといえるかもしれない。
最初のセリフ
火事の時は119番。どうして最後が「9」なのかご存知ですか?ダイヤル式の電話の場合、大きな数字の方がダイヤルが元に戻る時間が長い、それだけ心が落ち着くという事です。つまり、プッシュホンの時代にはほとんど意味ないんです。古畑任三郎でした……
“火事”というのが事件のキーワードになっています。
暗転のセリフ
やはり生原を殺したのは小暮警視です。彼は張り込みを利用して生原を殺害しました。つまり、小暮警視のアリバイは偽物です。彼がどういうトリックを使ったか、もうお分かりですね。そして、リンゴの謎。これも考えてみて下さい。
誰と話してんだよ?
ん?こちらと
納得できねぇなぁ……
古畑任三郎でした……
アリバイトリックと、一瞬で腐ったと思われていた林檎について古畑が問い掛けています。
トリック解説
小暮は生原殺害時を反社組織の抗争にみせ、さらに、犯行時のアリバイを用意します。
抗争偽装
犯人の小暮は反社組織がよく使用する拳銃を凶器に選び、その拳銃を現場に残すことで、抗争の結果、被害者が死んだようにみせようとしました。
アリバイ工作
犯人の小暮警視は警察官という立場を利用して自らバイヤーと連絡をとり、麻薬の取引を計画します。そして、ちょうど生原殺害の時刻にバイヤーが現れるように取引を設定しておきます。こうすることで、事前にバイヤーの現れる時刻を知ることができ、実際に張り込みをしていなくても、生原殺害の時刻にバイヤーが現れたと証言できます。
警察関係者は麻薬取引の情報を掴んだと思っているようですが、実は警視が仕込んだ取引でした。
犯人のミス
古畑が小暮を疑うきっかけ、もしくは、真相に辿り着く証拠です。
ちぐはぐな証拠
つじつまの合わない証拠や状況です。
たばこの吸殻
小暮はヘビースモーカーですが、張り込みで使っていた部屋の灰皿には、煙草の吸殻があまりありませんでした。
踏み込み時の行動
取引現場に突入した際、小暮はバイヤーを目撃しているのにもかかわらず、無関係な男に拳銃を突き付けます。この行動により、古畑は小暮がバイヤーの姿をみていないということに気づきます。
リンゴ
古畑が小暮警視にリンゴを差し入れていますが、事件発覚後、そのリンゴは腐っているようでした。古畑が警視に渡したリンゴは田舎から送られたもので、腐っているはずはなかったようです。
犯行の証拠
小暮の犯行を匂わせる証拠です。
ホテルのぼや
小暮は張り込みのためにぼろいホテルを利用していました。ちょうど小暮が生原殺害のため留守にしているとき、ホテルでぼや騒ぎがあり、心配したホテルの管理人が小暮の部屋に入っています。
古畑の罠
古畑は小暮がバイヤーを目撃したという証言を崩すため、バイヤーを古畑の弟と偽って小暮に面会させます。このとき、古畑は小暮が誰何するのを待っており、自らは紹介していませんでいした。
小暮は目の前の人間がバイヤーであることに気付かず、さらに、古畑の弟であるという嘘を信じます。古畑によって、バイヤーの顔をみていないと証明された小暮は罪を認めます。
感想
モスラバーガーではなく、モスバーガーです。モスバーガーは確かにおいしいです(ハンバーガーはたいてい美味しいですが…)。
警察関係者が犯人というのは刑事コロンボ「権力の墓穴」にも登場します。実は警官などが犯人だったというトリックは結構多いですが、倒叙形式だと、また違った作品にみえます。
余談
古畑が語った119の理由は俗説とされており、心を落ち着かせるためではなく、間違い電話を減らすためだったというのが通説のようです。119を採用している国はやや珍しく、国際的には911や112が多いようです。
この記事のまとめ
古畑任三郎「最後のあいさつ」について、あらすじやトリックをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 犯行 | 計画殺人 |
| 手口 | 銃殺 |
| 動機 | 復讐 |
| 偽装工作 | 反社の抗争に偽装 |
| トリック | 張り込み※ |
| ミス | ホテルのボヤ騒ぎ |
| 罠 | 古畑の弟 |
※犯人は自ら仕込んだ麻薬取引の張り込みをしアリバイを捏造しています
番組情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 監督 | 関口静夫 |
| 演出 | 松田秀知 |
| 長さ | 46分 |
| 放送 | 1994年 6月29日(水) |

