相棒S1E10『最後の灯り』のあらすじとトリック解説です。道端でめざめた亀山は近くの砂浜で黄昏ている杉下右京を発見。どういうわけか二人は傷だらけでした。
あらすじ
路肩で目を覚ました亀山は近くの砂浜に座り込んでいる杉下右京を発見する。傷だらけの二人は海を眺めながら、何が起きたのかを思い出し始める――。
二日前の夜、美和子は撮影所の一室で映画監督の仲瀬を取材していた。やり取りをレコーダー記録しつつ、突っ込んだ質問をしていると、電飾というあだ名の年老いた男性が部屋に入ってきた。電飾さんはお茶出しを手伝ったのだが、手にしたコーヒーを監督の足元にこぼしてしまう。
電飾さんの粗相で取材は一時中断。再開すると今度は停電が発生する。灯りはすぐに点いたのだが、仲瀬監督は息絶えていた。
美和子は亀山に連絡をとり、上司の右京とともに現場を訪れることになる。

登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 仲瀬古永次 | 鈴木瑞穂 | 映画監督 |
| 須磨玲子 | 銀粉蝶 | スクリプター |
| 猪野大 | 山谷初男 | 電飾 |
事件と伏線のまとめ
取材中の映画監督が突然死します。一時、死因は窒息死と診断されますが、その後、感電死の可能性が浮上します。事件発生当時、現場にいたのは美和子と玲子だけでしたが、停電が起きる直前までは電飾さんがいました。
- 検案の結果、窒息死と診断され一課の捜査は打ち切られる。
右京が風呂場で窒息死した過去の事件を思い出して事件の概要を調べたところ、風呂場の事件は窒息ではなく感電死だったことが判明する - 亡くなった監督の映画が子供達に影響を与え事件が起きている
玲子の子供はその事件の被害者で、玲子には監督殺害の動機がある(本人は犯行を否定) - 捜査が打ち切られたため、現場は保存されておらず、現場にあったものが撮影所のゴミ置き場に捨てられている
- 捨てられたものの一つにカーペットがあり、それは玲子が監督にプレゼントしたものだった
そのカーペットは電気カーペットで監督が愛用していた。事件が起きたときも監督はカーペットの上に足を置いていた - 電気カーペットに細工すれば感電死も可能だが、電気を通しにくいため死に至るほどの電流は流れない
- 玲子がカーペットを探している様子だったので、右京と亀山は玲子に事情聴取しようとする。その過程で電飾さんにカーペットについて尋ねている
- 問題のカーペットは既に業者が撮影所のゴミ置き場から運び出していた
- 右京と亀山はゴミ業者の敷地内でカーペットを発見するが、何者かに襲われてしまう。目覚めると亀山は道端、右京は砂浜にいた
(ドラマ冒頭のシーン) - 美和子のテープレコーダーに電飾さんがやらかしたときの音声が残っていた
右京と亀山は電飾さんがコーヒーをこぼしたことを知る - 右京と亀山がみつけたカーペットにはコーヒーの染みがない
似たようなカーペットが二つあるらしい - 監督のカーペットは掃除のおばちゃんがゴミ置き場から持ち去っていた
業者が回収したカーペットはおばちゃんが捨てた事件とは直接関係のないカーペットだった - 掃除のおばちゃんが所持していた監督のカーペットには電線が細工されていた
ネタバレ
犯人は電飾さんです。電飾さんこと猪野は監督のために長年働いてきました。しかし、あるパーティーで監督に名前を憶えられていないことがわかってしまいます。監督に人生を捧げてきた猪野にとってそれはとても残酷な事実でした。
犯行当夜、猪野は何食わぬ顔で監督の部屋に入り、自分が感電しないようにするため、カーペットのコンセントを抜いています。その後、お茶出しを手伝いわざとコーヒーをこぼしています。帰り際にコンセントをさし直せば、感電の準備は整います。
トリック
感電と窒息は区別がつきにくいというトリックが登場しています。作中では重要なトリックとして扱われていませんでしたが、一課が捜査を打ち切っているので、トリックは成功しているのかもしれません。
実際は、感電して呼吸が止まって窒息死するというよりも、心臓や脳が電気の影響を受けて死に至る場合が多いようです。
結末
右京に真相を明かされた電飾は犯行を素直に認め、警察車両で連行される。
車中で右京は電飾に美和子が録音した監督とのやり取りを聞かせる。そこには、監督が電飾を深く信頼しているという会話が記録されていた。
感想
あだ名が伏線になった意外な動機でした。何十年も従事して名前も憶えられていないというのは、かなりショックだったでしょう。ただ、名前を憶えていないというのは監督のジョークだった気もしてきます。
この記事のまとめ
相棒Season1第10話について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 大井利夫 |
| 脚本 | 櫻井武晴 |
| 長さ | 54分 |
| 放送 | 2002年 12月11日(水) |

