華麗なる罠・あらすじ・ネタバレ解説【新刑事コロンボ54】

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Uneasy Lies the Crown

新・刑事コロンボS9E5「華麗なる罠」のネタバレあらすじ、トリック解説です。歯医者が、歯の詰め物に毒を入れるエピソードです。

あらすじ

歯科医のウェズリー・コーマン(ジェームズ・リード)は、ギャンブルで抱えた負債を理由に、歯医者の院長でもある義父に、離婚と解雇を言い付けられます。
見限られたコーマンは、妻の愛人の、俳優を毒殺し、その罪を、妻になすりつけようとします。

事件を捜査するコロンボは、俳優が毒殺であるという事実を調べ上げ、そして、歯科医のコーマンを疑います。
決定的な証拠を掴めないコロンボは、コーマンが化学の知識の乏しいことを利用し、罠にはめます。

犯人と被害者

犯人のウェズリー・コーマンは歯医者ですが、仕事には全く情熱がありません。一方、無類のギャンブル好きで、22万ドルもの負債があります。
被害者は、コーマンの妻の愛人で、有名な映画俳優です。
彼は、コーマンの患者でもあります。

動機

義父に愛想をつかさ、負債まみれになりそうになったコーマンは、義父や妻の信頼を回復するために、映画俳優を殺します。

妻に殺人の罪を着せ、その上で、妻のために尽力した健気な夫を演じる、という計画です。

不倫をしていた妻と、その父親への復讐、という一面もあります。

捜査および推理

犯人の妻が、マルガリータに毒を入れたならば被害者はすぐに死んでいるはずである、しかし、被害者はマルガリータを1杯以上飲んでいる。このことを根拠に、コロンボは、コーマンの妻は犯人ではないと考えます。

結末

犯人が毒を仕込んだ方法に気付いたコロンボは、ジギタリスと歯の詰め物(クラウン)が化学反応を起こして青色に変色する、という嘘をつきます。
化学知識に疎い犯人はコロンボの嘘を信じ、自白します

原題

「Uneasy Lies the Crown」(クラウンは安らかに眠らない)
「華麗なる罠」は原題と異なるタイトルです。

トリック解説

犯人は歯の詰め物に毒物を詰め、標的を殺害します。
毒物は、妻が服用している心臓の薬;ジギタリスを使います。

毒殺

歯科医の犯人は、標的である俳優の歯の治療をし、陶器の詰め物(クラウン)にジギタリスを仕込みます。

治療の隠蔽

被害者となる俳優が治療を受けたことを隠すため、犯人は、誰もいない昼休みに俳優の治療をします。

罪のなすりつけ

犯人は歯の詰め物を使って、不倫の真っ最中に標的が死ぬようにし、妻が標的を殺害したようにみせます。

過去に妻は、夫にジギタリスを与え、死なせてしまっています。

電話の細工

犯人は、妻が不倫に使う部屋の電話に、ある細工をします。
細工は、緊急ダイヤルのショートカットを、犯人がポーカーをしている家にすり替えるというものです。

この細工により妻は、不倫相手の俳優が意識を失ったとき、救急車ではなく、犯人に電話をすることになります。
これにより犯人は、妻が俳優を殺し、その助けを夫に求めたかのようにみせることができます。

毒物の混入

呼び出された犯人は、妻が不倫をしていた部屋に入り、酒のグラスなどに、ジギタリスを入れます。

犯人は、捜査開始当初、夕食の件を黙っていました。これは、男性の不倫を公にしないためです。

事故死偽装

妻に呼び出された犯人は、俳優の死体を車に乗せ、崖から突き落とし、事故死にみせようとします。
この偽装工作で犯人は、事故死が疑われ、さらに、犯人の妻に結びつくような証拠を残します。

ニュートラル

転落した車はギアがニュートラルになっていました。
運転中の事故死ならば、ギアはドライブなどに入っているのが自然です。

マッチ

犯人は被害者のシャツに、名前入りのマッチを忍ばせます。
これは、警察が犯人の妻へと辿り着くようにするために、犯人があえて残した証拠です。

マッチは一本も使われておらず、さらに、被害者はライターを持っていました。この状況からコロンボは、マッチが何者かによって入れられたと推理します。
そして、マッチが、頻繁に選択するシャツに入っていたことから、事故で死んだその日に入れられたとも推理します。

マッチを巡る推理は、事故死の偽装を解き明かすものです。犯人にとっては、妻に罪を着せるために、計画通りことが運んでいるといえます。

犯人のミス

コロンボが犯人の偽装工作などに気付くきっかけです。

ちぐはぐな証拠

矛盾する証拠や状況です。

飲酒量

部屋に残されたテキーラから、被害者は、2杯のマルガリータを飲んでいたということが明らかになります。
そして、マルガリータはミキサーでつくられており、このミキサーにも毒が入っていたことが判明します。

もしも、ミキサーに入った酒を飲んで被害者が死んだのであれば、相当量のジギタリスが入っていたため、1杯目で死んでいたはずです。しかし、被害者は2杯も飲むことができました。

駐車券

被害者は、犯人の歯医者があるビルの駐車券を所持していました。
犯人や歯医者の従業員は、被害者が歯医者をキャンセルしたと証言しますが、この証言と食い違うような物証です。

駐車券を持っていたからといって、歯医者に行ったとは言い切れないため、決定的な矛盾ではありません。

犯行の証拠

コーマンによる犯行を示唆する証拠や状況です。

口腔内の裂傷

被害者の口の中には、真新しい噛み傷がありました。
これは、歯の治療を受けた時(毒入りクラウンを仕込まれた時)に麻酔され、誤って噛んでしまってできた傷です。

コロンボは、これを根拠に、被害者のどの歯に毒が仕込まれたのかを推理します。

歯医者の電話

コロンボは、休暇中、警察に、歯医者から自分宛の電話があったことを知ります。
しかし、半年前に引っ越したばかりのコロンボには、歯医者から電話がかかってくるはずがありませんでした。

コロンボの罠

毒殺の手口を明らかにしたコロンボですが、証拠はありません。
そこでコロンボは、犯人にある罠を仕掛けます。

化学反応

コロンボは、「ジギタリスは体温ほどの水分に反応して、陶のホウセレンのエナメルを青く変色する」と言い、実際に化学セットで、実験実証してみせます。
化学が得意ではない犯人は、その意味をよく理解できず、死体の歯を調べる前に、自白します。

コロンボの嘘

ジギタリスと水分が歯の詰め物を青く変色させるというのは嘘です。

感想

歯医者嫌いのコロンボが登場します。
ジギタリスといえば古畑任三郎「しばしのお別れ」を思い出します。使用毒物は同じですが、ストーリーは異なります。

考察

原題は格言Uneasy lies the head that wears a crown.(王冠を戴くものは安心して眠れない;王者に安眠なし)をもじっているようです。

このエピソードでコロンボが、22年間警官をやっている、と発言します。
アメリカでも、警官は18歳以上(高卒以上)でなることができるようなので、コロンボは、最も若くて、40歳ということになります。

少し若すぎるようですが、兵役などの影響で、空白の期間があるとも考えられます。

一番最初のエピソード「殺人処方箋」(1968/2)から、このエピソード「華麗なる罠」(1990/4)までに22年が経過しています。コロンボの言っている22年は、ドラマの放送期間かもしれません。

この記事のまとめ

刑事コロンボ「華麗なる罠」について、あらすじやトリックをご紹介しました。最後にドラマの内容を、殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。

項目 内容
殺人の計画性 あり
偽装工作 罪のなすりつけ
ミス 毒の量
動機 離婚と解雇
凶器 ジギタリス
トリック 歯の詰め物に毒
コロンボの罠 化学反応

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