Death Hits the Jackpot
新・刑事コロンボS11E1「大当たりの死」のあらすじ、トリック解説です。被害者が宝くじに大当たりするエピソードです。
あらすじ
宝石店の経営者レオン・ラマー(リップ・トーン)は、3000万ドルを当てた甥を、甥の妻と共謀し、事故死にみせかけて殺害します。
風呂場で転んで死んだように見える被害者ですが、風呂の中に入っていたのがバスオイルではなくスキンコンディショナーだったこと、防水ではない時計を身に付けていたことなどを理由に、コロンボは事故死を疑います。
犯人
犯人は宝石店経営のレオン・ラマーです。
株で大損した矢先、甥が宝くじを当てたという幸運が訪れます。
共犯者
甥の妻が共犯者です。ラマーとは不倫関係にあります。
宝くじが当たった時、甥とその妻は、離婚調停の真っ只中でした。
甥は当選を妻に隠しています。これは、離婚が成立しなければ、甥は妻と当選金を分けなければならなくなるためです。
しかし妻は夫の高額当選に気付いていたようです。妻は、離婚の書類にサインせず放置し、おじである不倫相手に相談するよう仕向けました。
被害者
被害者は犯人の甥です。生活には困窮するカメラマンです。
妻に連帯債務(離婚前に抱えた借金を、離婚後、どのように扱うか)について署名を求めに行ったところ、宝くじ3000万ドルに当選したことを知ります。
動機
宝くじの当選金3000万ドルが動機です。
捜査および推理
コロンボは、被害者が高級車を購入しようとしていたことや、シャンパンを箱買いしていたことなどから、被害者が宝くじを当てたと推理します。
結末
犯行当夜、被害者は知人のサルを預かっていました。このサルが犯人の身に付けていたメダリオンに指紋を残し、犯人が現場にいたことが証明されます。
しらばっくれようとした被害者の妻も、犯人のラマーに共犯であることを暴露され、警察に連行されます。
原題
「Death Hits the Jackpot」(死神が大当たり)
「大当たりの死」は原題と異なるタイトルです。
トリック解説
犯人は、標的を鈍器で殴り、風呂場で転んで死んだようにみせます。
共犯者に被害者のふりをして電話をさせ、アリバイも作ります。
事故死偽装
犯人はハロウィンパーティーの最中に抜け出し被害者の自宅へ向かいます。そして、リビングで被害者を殴った後、風呂場へと運びます。
実は被害者は生きており、風呂場で覚醒します。これに気付いた犯人は被害者を溺死させます。
不測の事態ですが、風呂場で事故死した、という偽装工作には変わりありません。
バスオイル
風呂場にバスオイルを入れ、滑りやすくします。
身に付けているもの
服や眼鏡などはすべて外し、それらしい場所に置いておきます。
しかし、腕時計はアリバイ工作に使うため、そのままにしておきます。
アリバイ工作
壊れた時計と共犯者を使って、犯行時刻を誤魔化し、アリバイを作ります。
被害者の腕時計
被害者の身に付けていた腕時計を壊し、時間を進めます。この進めた時刻に、事故が発生したようにみえます。
電話
壊れた腕時計の示す時間の数分前に、共犯者が、被害者のふりをして、犯人の自宅に電話します。
電話の内容は、犯人主催のハロウィンパーティーに遅れて出席するという内容です。
犯人のミス
コロンボが事故死を疑い、他殺を確信する証拠や状況などです。
ちぐはぐな証拠
矛盾する証拠や状況です。
バスオイルではない
浴槽に入っていてたのは、バスオイルではなくスキンコンディショナーでした。
風呂に入れて使うものではないようです。
防水ではない時計
被害者が身に付けていた時計は防水加工ではありませんでした。風呂に入るのであれば、腕時計も外すはずです。
犯人は、自分がプレゼントした腕時計だったため、防水加工だと信じていました。犯人が贈った時計は防水加工でしたが、金に困っていた被害者は、その時計を売り、ニセものの腕時計を買っていました。
防水の件を突き付けられた犯人は、被害者が酔っていたと言って、コロンボの追及を逃れています。
羽振りがよくなる被害者
お金に困っているはずの被害者が、17万5000ドルもの高級車を買おうとしていました。
さらに、シャンパンを箱で買っていました。
犯人と被害者の通話記録
被害者は死ぬ前、犯人に頻繁に電話していました。この理由を犯人は、金に困っていたから、と話しますが、被害者はむしろ、金持ちになったような行動をとっています。
犯行の証拠
宝くじに当たったのが被害者であることを示唆し、さらに、ラマーによる犯行を証明する証拠です。
カメラレンズ
被害者のカメラのレンズには、宝くじの当選番号と同じ数字が並んでいました。
これは、被害者が、レンズの焦点距離をみて、宝くじの番号を決めたと推測できる状況証拠です。
犯人は自分が贈ったカメラだといい、誤魔化しています。
猿の指紋
犯人は、その日、ハロウィンパーティーのために仮装していました。小道具として、メダリオンと呼ばれる首飾りをぶら下げていました。
このメダリオンに、光るものが好きな猿の指紋がついていました。
猿は、被害者が知人から預かっていただけで、たまたまそこにいただけです。つまり、猿の指紋は、事件が起きた日、犯人が現場にいたことを示す決定的な証拠となります。
感想
3000万ドルというと、現在のレートでも38億円ほどです。夢のある金額ですが、死を招きました。
風呂で滑って転んで死んだ、という偽装は「汚れた王将」に登場します。古畑はコロンボを意識して制作されているので、ちょっと似ている部分があると、すぐに連想してしまいます。
考察
猿などの霊長類にも、個体を識別可能な指紋があるようです。霊長類以外では、コアラにも指紋があるそうです。犬や猫の肉球、牛の蹄も、もしかしたら、ある程度個体を区別する程度に、形状や細かな模様が違うかもしれません。
この記事のまとめ
刑事コロンボ「大当たりの死」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。最後にドラマの内容を、殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 殺人の計画性 | あり |
| 偽装工作 | 事故死偽装 |
| ミス | メダリオン |
| 動機 | 金 |
| 凶器 | ボトル |
| トリック | 時計破壊 |
| コロンボの罠 | ― |
