古畑任三郎vs藤原竜也・石坂浩二|今、甦る死【あらすじ・ネタバレ解説・38話】

古畑任三郎ファイナル1「今、甦る死」のあらすじとトリック解説です。このエピソードでは堀部音弥と天馬恭介(藤原竜也さんと石坂浩二さん)が犯人です。

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あらすじ

パン製造企業の専務を務める堀部音弥は裏山を売ろうとする兄の堀部大吉を殺害。事故死に偽装しますが、古畑にトリックを見破られそうになります。焦った音弥は恩師の天馬恭介に相談し、その後、自分が被害者になるようなトリックを使い怪我をしようとします。しかし、このトリックはうまくいかず、音弥は死んでしまいます…。

最初のセリフ

明けましておめでとうございます。ご無沙汰しております。さて、今夜の事件は類まれなる計画殺人です。私が出会った犯人の中でも、最も巧妙に殺人を犯した男が登場です

オープニングの段階では堀部音弥が巧妙な殺人を仕組んだように思えますが……。

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登場人物とキャスト

主な登場人物をまとめます。

名前 キャスト 説明
堀部音弥 藤原竜也 犯人
経営者
堀部大吉 千葉哲也 被害者
経営者
天馬恭介 石坂浩二 資料館館長
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犯人

堀部音弥(ほりべ・おとや):堀部家の次男。父親は堀部家当主の堀部幾三だが、15年前に失踪している。失踪後は幾三の義理の弟・伍平が当主となりパン製造会社を経営していたようである。そんな伍平がクマに襲われて亡くなってしまう。跡継ぎは失踪した幾三の長男・堀部大吉で、音弥は役員という肩書はあるにせよ、ほとんど経営には関わっていない。

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トリック解説

音弥は兄である大吉の死を事故死に偽装します。一方、天馬は音弥の死を事故死に偽装します。

音弥のトリックは密室トリックです。入口には人がおり、さらに、外部から侵入する場合は雪に足跡が残るという状況です。密室ということが明らかであれば、事故死と判断されることになります。

  • 角砂糖トリック
    角砂糖が溶けると、荷物(鎧をしまった箱)が落ちてくるトリックです。
    遠隔トリックのため、鎧が落ちたとき離れた場所にいたというアリバイも作ることができます。
  • 竹馬トリック
    雪に足跡を残さずに移動する方法として竹馬が使われました。移動の際は、竹馬の跡が目立たない地面を歩いています。

天馬は、古畑に追い詰められた音弥を巧みに操り、自作自演で、怪我をさせるように仕向けます。天馬にそそのかされた音弥ですが、そのねらいは、自分が被害者になることで、容疑者から外れることにありました。

  • 3を8に書き換える
    天馬は、銃の暴発に必要な火薬の量を3.5gから8.5gに書き換え、音弥を殺します。3に少し文字を付け足して8にするだけ、という単純でありながら効果的なトリックです。
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犯人のミス

古畑が犯人の偽装工作やトリックに気付くきっかけです。まずは、堀部音弥のミスです。

  • 鎧の置き場所
    置き場所を作らずに、鎧を組み立てようとした被害者の大吉に、古畑は違和感を抱きます。とりあえず出しておく、急に鎧を出したくなった、などの理由も考えられますが、やや違和感のある行動ではあります。
  • 指の入っていない軍手
    大吉の死体は軍手をしていましたが、薬指と小指の指が軍手に入っていませんでした。
    軍手に全ての指を入れず作業するという状況は、考えにくいです。(これは天馬によって、意図的に外されたものでした。天馬は、音弥に疑いをかけるために、このようなことをしています)

天馬恭介もいくつかのミスを犯しています。

  • 録音テープ
    3.5gが8.5gに書き換えられた証拠として、録音テープが残っていました。このテープの中で、当時子どもだった音弥が、3.5gと口にしています。
  • 育三の死体
    天馬は15年前に殺した育三の死体を裏山に隠していました。死体がみつかると困るため、天馬は裏山が売られないようにしていました。大吉と音弥の死については完璧でしたが、過去の犯罪が原因で、天馬は捕まります。
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結末

音弥の犯行の黒幕は資料館館長の天馬恭介でした。天馬は音弥を操り、大吉を殺し、さらに、音弥も死なせます。
完璧な犯罪でしたが、15年前に死んだ堀部育三(音弥らの父親)殺害の罪で、天馬は古畑に捕まります

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感想

天馬と音弥の信頼関係、そして、音弥の性格をうまく利用した完璧な犯罪でした。3を8に書き換えるというのも面白いトリックです。犯人が二人いて、石坂浩二演じる天馬が黒幕、というエピソードでした。いつものパターンとは少し違った形式になっています。

名探偵ポワロ「二十四羽の黒つぐみ」や、刑事コロンボ「ホリスター将軍のコレクション」に通ずる部分があります。

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この記事のまとめ

古畑任三郎の「今、甦る死」について、あらすじやトリックをご紹介しました。

堀部音弥
項目 内容
殺人の計画性 あり
偽装工作 事故死偽装
ミス 床の傾斜
動機 (天馬の誘導)
凶器 鈍器
トリック 角砂糖トリック
古畑の罠
天馬恭介
項目 内容
殺人の計画性 あり
偽装工作 なし(マインドコントロール)
ミス 15年前の殺人
動機 死体遺棄の隠蔽
凶器
トリック 3を8に書き換える
古畑の罠

天馬は15年前に殺人を犯しています。この時のミスは、凶器を残したことです。

項目 内容
脚本 三谷幸喜
監督 関口静夫
栁川由紀
演出 河野圭太
長さ 106分
放送 2006年
1月3日(火)
視聴率 21.5%
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