クラブのキング・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ09】

名探偵ポワロ・第9話『クラブのキング(The King of Clubs)』のあらすじ、トリック解説、感想です。トランプのカードがヒントになる事件です。


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あらすじ

ポワロとヘイスティングス大尉が映画の撮影現場を見学した日の夜、横暴な振舞いをしていたプロデューサーの死体が発見される。
死体を発見したのは俳優のサンクレアで、彼女は午後9時45分にプロデューサーの屋敷を訪ね死体を発見。その直後、誰かの気配を感じ、必死に逃げ、隣家へ駆け込んだと証言する。

隣家から通報があったのは午後10時頃。午後9時半には、映画監督が被害者を訪ねており、その映画監督は帰路である俳優が運転する車とすれ違ったと話す。その俳優は、その日、解雇されたばかりだった。

ポワロはサンクレアが逃げ込んだ隣家へと向かい、家族四人から話を聞く。当時、彼らはブリッヂの真っ最中だったらしい。しかしながらテーブルに広げられたトランプには、クラブのキングがなかった。

うるさいポワロ

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC
少々うるさいポワロ

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス大尉、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • バレリー・サンクレア
    死体の第一発見者。俳優
  • ポール
    依頼人。王子。サンクレアの婚約者
  • ヘンリー・リードバーン
    被害者。デロイという秘書がいる
  • バニー・ソーンダース
    監督。ヘイスティングス大尉の知り合い
  • ラルフ・ウォルトン
    俳優。被害者のリードバーンに役を降ろされる。事件当夜、リードバーンを一発殴ろうとして、車を走らせていた。が、事故を起こす。命に別状なし
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事件のまとめ・謎

リードバーンを殺したのは誰かというのが謎です。
被害者は後頭部を強く打って亡くなっていました。眉間にも血の跡がありますが、致命傷ではありません。普段、夜はカーテンが全て閉まっています。しかし、死体が見つかった時は、何故かカーテンが開いていました。なぜ、死体のそばのカーテンだけが開いていたのか、理由は定かではありません。

第一発見者であるサンクレアは、午後9時45分に、被害者を訪ねています。このとき、サンクレアは、カーテンが開いた窓のそばで、死体を発見したと証言します。
発見直後、彼女は誰かの気配を感じます。そして、カーテンの下に、何者かの足を目撃します。恐ろしくなった彼女は、その場から急いで立ち去り、近くの民家に逃げ込みます。サンクレアの証言が真実であれば、午後9時45分頃、既に被害者は殺されていたことなります。彼女が犯人でないならば、午後9時半に被害者を訪ねた映画監督が怪しいです。さらに、被害者宅周辺には、ジプシーが住みついており、被害者は彼らを毛嫌いしていました。

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伏線・手掛かり

真相を明らかにするヒントです。
隣家に暮らす家族の証言は以下の通りです。家族構成は、父母、息子、娘の4名です。

  • 女優が駆け込んでくるまで、一家はブリッヂをしていた。3ゲームほどプレイした
  • 娘は窓が見える席に座っていた
  • 母親も窓が見える席に座っていた

一家がブリッヂをしていた時のまま、その場は保存されていました。手札が広げられているようですが、カードが一枚足りません。そのカードは、クラブのキングで、どうやら、ケースの中に入っていたようです。つまり、一家は一枚足りない状況で、ゲームをしていたということになります。
以下は、そのほかの手掛かりです。

  • 家族写真
    隣家に置かれた家族写真には、5名写っています。本当なら、もう一人、家族がいるようです

  • サンクレアは、底に鋲のついた古いブーツをみたと証言します。しかし、そのようなブーツを履いたジプシーはいませんでした
  • 血の付いた椅子
    死体から離れた所に置いてある椅子の獅子の飾りに、血痕が付着していました。死体のそばにあった椅子には、血痕が付着していません。ポワロは、この血痕を根拠に、死体が動かされたと推理します
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ネタバレ

第一発見者であるサンクレアが犯行に関わっています。実は、隣家はサンクレアの実家です。彼女は、ブリッヂをしていた一家の一員、五人目の家族でした。
事件の夜、サンクレアは弟を連れて被害者の元へ向かいました。その弟が被害者を殴り、倒れた被害者は椅子に頭を強く打ち、死んでしまいました。

  • カーテンが開いていた理由
    サンクレアの証言は嘘ですが、証言との辻褄を合わせるために、カーテンは開いている必要がありました。
    カーテンが開いていなければ、彼女は何も目撃することができません
  • カードが足りない理由
    家族の証言も嘘です。ブリッヂをしていたふりだったため、カードが足りない状況に気付きませんでいした

サンクレアは強請られていました。彼女の父が経理の不正をし、それを知った被害者のリードバーンは、サンクレアを自分の思いのままに働かせていました。そして被害者は、ついに、サンクレアに恋人になるよう要求し、事件が起きてしまいました。

結末

サンクレアが一家の一員であること、被害者が強請り屋だったことなど、事件の経緯を全て見抜いたポワロはヘイスティングス大尉に真相を伝えます。しかし、ジャップ警部にはそれを伝えず、真犯人を告発することはありませんでした。

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感想

多趣味なヘイスティングス大尉の現代アートの説明に、妙に納得します。大尉の博学な一面です(広く浅くな感じではありますが…)。
犯人が第一発見者になって嘘をついたというお話ですが、殺人者の姿に怯えて逃げ込んだ先が実は実家だったというひねりが加わっております。

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まとめ

名探偵ポワロ『クラブのキング(原題:The King of Clubs)』のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送でも日本放送でも第9話です。第10話は『夢』で、10話が第1シーズンの最終話になります。

  • 俳優のサンクレアが、映画監督の死体を発見し、隣家へ逃げ込む
  • サンクレアが逃げ込んだ家では当時ブリッヂが行われていたが、クラブのキングを使わずにゲームをしていた
  • 犯人はサンクレアの弟だった
  • サンクレアが逃げ込んだのは実家で、すべてサンクレアの演技だった。サンクレアの家族は被害者に弱みを握られ脅迫されていた
項目 内容
監督 レニー・ライ
Renny Rye
脚本 マイケル・ベイカー
Michael Baker
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)
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