殺戮のディープブルー・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿47】

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vs.キングシーサー

金田一少年の事件簿「殺戮のディープブルー」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは5話構成となっており、第1話は2000年4月10日(月曜日)に放送されました。

©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

美雪と金田一は沖縄県・紺碧島(こんぺきじま)にあるリゾートホテル<ディープブルー>を目指して、船に揺られていた。ディープブルーの目玉は海底遺跡で、美雪は友人の藍沢茜(あいざわ・あかね)に招待され金田一と共にオープニングパーティーに出席する予定だった。パーティーでは雑技団がショーを披露することになっており、金田一は上海魚人伝説事件で交友を深めたシャオロンとの再会を楽しみにしていた。
ホテルに到着し、美雪は茜と、金田一はシャオロンと再会する。茜はリゾート開発を進めた藍沢国際海洋開発の一人娘で、婚約者候補が三人もいるというなんとも羨ましい話だった。

キングシーサーなる人物とその信者が不穏な動きをみせる中、東京で毒ガスを使ったテロ事件が発生する。捜査にあたる剣持警部と明智警視はさらなる大きな事件の発生を予感する…。同じ頃、ホテルで夕食をとってた金田一達のもとに武装したテロリストが現れる。人質となった金田一達はホテル七階の部屋に閉じ込められてしまう。

登場人物

金田一一、七瀬美雪、剣持警部、明智警視以外の登場人物をまとめます。金城泰志(かねしろ・やすし)という沖縄県警の刑事や、剣持に同行した正野刑事なども登場しています。

藍沢茜(あいざわ・あかね)

美雪の友人。藍沢家の一人娘。ホテルのオープニングパーティーに美雪を招待する。

藍沢秀一郎(あいざわ・しゅういちろう)

茜の父親。藍沢国際海洋開発の会長。心臓の持病持ち。

藍沢由里絵(あいざわ・ゆりえ)

修一郎の現在の妻。元秘書。和服の女性。

藍沢優(あいざわ・すぐる)

藍沢家の長男で、藍沢国際海洋開発の社長。養子のため、茜や秀一郎との間に血縁関係はない。

藍沢剛(あいざわ・つよし)

藍沢家の次男で、藍沢国際海洋開発の専務。優同様、養子であり、優も義理の兄。

広瀬匠(ひろせ・たくみ)

茜の婚約者候補。船内で金田一と美雪に話し掛けた男性。

松田武(まつだ・たけし)

茜の婚約者候補。茜の家庭教師。

遠藤由明(えんどう・よしあき)

茜の婚約者候補。医学部を卒業後、医学とは全く関係のない秀一郎の会社に就職。

楊小龍(ヤン・シャオロン)

雑技団の団員。「上海魚人伝説殺人事件」に登場。ホテルのオープニングパーティーでショーを披露する予定。

キングシーサー

テロリストのボス。以下のメンバーを従えている。

  • バアル:リーダー格の男
  • イルウ:藍沢優の秘書。本名は新堂雄一(しんどう・ゆういち)
  • ヤム:老人。本名は水城龍之臣(みずしろ・りゅうのしん)
  • モト:武闘派の男。本名は水城龍壱(みずしろ・りゅういち)
  • アナト:ハッカー。本名は水城巫琴(みずしろ・みこと)。金田一が浜辺でみかけた女の子

アニメ情報

放送日
126
(FILE1)
4月10日
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(FILE2)
4月17日
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(FILE3)
4月24日
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5月1日
130
(FILE5)
5月8日

ホテル・ディープブルーがテロリストに占拠され、金田一や美雪が人質になります。
テロリストのボスはキングシーサーという人物で、ネオ・ムウ王国の独立を企んでいます。立てこもりの動機は王国の独立にあり、それ以外の要求は伝えられていません。特に謎めいたことはありませんが、キングシーサーだけは正体がはっきりしません。

生贄

ネオ・ムウ王国の独立には生贄が必要らしく、何者かによって、藍沢由里絵、藍沢剛、藍沢優の三人が殺害されます。由里絵殺害はテロリストの仕業と考えられますが、少なくとも優を殺害できる人物は、テロリストではなく、人質の中にしかいませんでした。この状況から、キングシーサーが人質の中にいるのではないかと考えられることになります。

アリバイ

金田一がキングシーサーらしき人物に襲われます。
襲われて目を覚ました金田一は泳ぐアロワナの姿をみて<アロワナの間>にいると判断します。その部屋から内線で助けを呼びますが、再び襲われてしまいます。このとき、金田一以外は全員、アロワナの間から離れた<チョウチョウウオの間>付近にいました。アロワナの間からチョウチョウウオの間まで距離があるため、金田一を襲って、何気なく合流するというのは不可能です。そのため、全員にアリバイがあることになります。

キングシーサーの集会

テロリスト達は定期的に集まっているようです。具体的な場所はわかりませんが、キングシーサーを含め全員が一同に会しているようにみえます。人質の中にキングシーサーがいるとしたら、その人物も集会場へ出入りしていることになります。

手掛かり

金田一が真相に気付くきっかけ、推理の根拠などをまとめます。

状況

金田一達はホテルの七階から厨房にあるリフトを使って八階へと逃げます。八階へ逃げ込んだ一同はフロアを完全に閉鎖し、テロリストが入れない状況にしています。この状況で金田一の襲撃や藍沢優の殺害事件が起きています。
なお、八階へ逃げるとき、テロリストとの銃撃戦になり、遠藤由明が茜をかばって撃たれています。運よくポケットに入れた手帳が防弾チョッキ代わりになったので、まったく負傷していません。ただ、撃たれた時、茜がひどく取り乱していました。

イミテーション

藍沢優の方針で、ホテルの内装は全てイミテーションです。藍沢剛は本物志向ですが、剛の方針はホテルには反映されていません。

不自然な言動

明智警視のハッキングと対話によって、テロリストの一人が警察に協力することになります。
金田一は照明弾によるモールス信号で警察から情報を伝えられ、エレベーターで一階へ逃げようとします。階下へ向かうとオリハルコンが作動するといわれていましたが、協力者が解除したようです。警察や協力者を信じて逃亡する金田一達ですが、このとき不自然な言葉を発する人物がおり、さらに、金田一の罠によって一人だけはめられた人物がいます。

真相

キングシーサーの正体は遠藤由明です。遠藤は藍沢秀一郎に復讐するため、その一族を殺害していました。

動機

遠藤由明の本名は那国直人(なぐに・なおと)で、那国守彦(なぐに・もりひこ)の息子でした。守彦は観光事業を興して資金をつくり、海底遺跡の発掘をしていましたが、藍沢秀一郎に横取りされリゾートホテルを建設されてしまいます。事業や遺跡を失った守彦は病に倒れ、そのまま亡くなってしまいます。
息子の直人は名前を変えて、医学部に入り、秀一郎に取り入りました。遠藤が医学部に入ったのは、持病があった秀一郎に気に入られるためで、秀一郎に薬を持って発作を起こし、命の恩人のふりをして近づいています。

トリック

金田一襲撃時、犯人にアリバイがあったのは、金田一が目を覚ました部屋がアロワナの間ではなくチョウチョウウオの間だったからです。
ホテルの内装はすべてイミテーションで、アロワナやチョウチョウウオはただの映像でした。映像はボタン一つで切り替えることができるため、チョウチョウウオの間にアロワナを映すこともできます。

集会

キングシーサーとその信者達は怪しい場所で集会をしているようでしたが、実際に集まっていたわけではなく、ネット上でやり取りをしているだけでした。利用していたのはネットのRPGゲームで、集会の様子はゲームの映像でした。
人質になっていた犯人にパソコンを使う機会はなかったように思えますが、ゲームに登場していたキングシーサーは犯人が仕込んだプログラムでした。犯人は会話を想定し、予め準備していたということになります。

結末

告発された犯人はホテルの水槽を拳銃で割って自殺する。
後日、金田一は遠藤由明のことを心から愛していた藍沢茜に、遠藤が身を挺して茜を守ったのは被害者ぶるためではなく、本気で恋人を守ろうとしていたのではなかと伝える。

感想

いつもとは違いサスペンス寄りなお話でしたが、謎解きもあって楽しめました。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「殺戮のディープブルー」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

犯人

  • キングシーサー=遠藤由明(えんどう・よしあき)=那国直人(なぐに・なおと)
    本名は那国直人。警察官に取り囲まれて、ミスを指摘されても動じず、最後まで感情を露わにすることはなかった。人の心を操る最強系の犯人で、人を殺しても心拍数が変わりません、むしろ下がりました!みたいなサイコパスなのだろう。それにしては、しょうもないミスを繰り返したと思うけど。
    金田一が重箱の隅をつついたという感じもある。テロリストの名前を知っていたかもしれないが、文脈を読んで気付いた/閃いたともいえる。エレベーターでは、ただ仲間外れにされただけである。アロワナの映像を使ったアリバイトリックは、絶対にいつかバレるので、とりあえずの時間稼ぎだったのだろう(むしろトリックは、映像であるという情報を金田一に知らせない部分にあったと思える)。
    金田一も「頭がいい」みたいなことを言っていたので、やはり頭がいいのだろう。ネオ・ムウ王国の復活を望んでいたという動機はよくわからんので、剣持警部みたいに、もう結構です、と言いたい。
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