スペイン櫃の秘密・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ27】

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名探偵ポワロ・第27話

名探偵ポワロ『スペインひつの秘密(The Mystery of the Spanish Chest)』のあらすじ、トリック解説です。
ポワロがあるパーティーに参加します。パーティー終了後、会場の櫃の中から、死体がみつかります。

あらすじ

オペラ劇場でチャタートン夫人と再会した名探偵ポワロは夫人から友人のマーゲリートが夫のエドワードに殺されるかもしれないという物騒な話を耳にする。
問題の夫に会うため、ポワロはリッチという少佐の開いたパーティーに参加。しかしエドワードはパーティーをキャンセルしており、目的を果たすことはできなかった。そして、翌日、パーティー会場のスペインチェストの中からエドワードの死体が発見される。

パーティーの主催である少佐には、マーゲリートとの不倫が噂されていた。被害者はパーティーの前に少佐を訪ねていたが、このあとの足取りはわかっておらず、警察は少佐が邪魔な夫を殺し、死体を櫃の中に隠したと考え少佐を逮捕する。

一方、ポワロはチェストの中の切りくずや、死体のポケットに入っていたドリルなど、様々な証拠を手に入れる。さらに、自殺未遂を図ったマーゲリートから、マーゲリート自身は夫エドワードの死を望んでいたという事実を知らされる。そしてポワロはマーゲリートを逮捕し、大々的に報道するのだった。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス中尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • エドワード・クレイトン
    被害者
  • マーゲリート・クレイトン
    エドワードの妻。美しい女性
  • ジョン・リッチ
    少佐。エドワード殺害容疑で捕まる
  • カーチス
    大佐。不愉快な人。被害者と何かを企んでいた様子
  • キャロライン・チャタートン
    オペラ劇場で再会したご婦人。依頼人

注目のシーン

ポワロのダンス。

踊るエルキュール・ポワロ

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC

被害者はチェストの中に入っていました。チェストの下に広がった血が発見のきっかけです。
犯人、手口、そして、なぜ被害者は櫃の中に入っていたのかというのが大きな謎です。

手掛かり・伏線

事件の謎を解くヒントです。事件があった日の被害者の行動は以下の通りです。

被害者はパーティー出席をキャンセルし、カーチス大佐と会っています。
その後、リッチ少佐の自宅を訪ね、置手紙を用意すると言って、チェストのある部屋へ入っています。屋敷の主であるリッチ少佐が戻った時、既に被害者の姿はありませんでした。使用人は被害者が帰宅したことに気付かなかったようです。

証言

被害者の妻の証言、そして、過去の決闘に関する証言です。

夫の死

妻マーゲリートは夫の死を望んでいました。夫は妻を束縛していたようです。
マーゲリートは友人である少佐に夫の死を望んでいることを話していました。こういった事実があったため、マーゲリートは少佐が彼女の願いを叶えるために犯行に及んだと思い込み、自死を図っています。

決闘

10年前、ある女性を巡って二人の男が決闘しました。場所は軍人クラブの体育館です。その決闘はどうやら、冗談を本気にした男が、挑んだようです。決闘した二人のうち一人は頬に傷のあるカーチス大佐のようです。

証拠

現場に残された証拠などです。


  • スペイン櫃の中には、木くずのような粉が残っていました。どうやら、チェストは、穴が開けられているようです。
  • ドリル
    被害者のポケットに入っていたのは、持ち運びできる小さなドリルです。

ポワロの罠

マーゲリート逮捕は真犯人をおびき出すための罠です。マーゲリート逮捕のあと、ある人物からポワロに電話がかかってきます。

真相(ネタバレ注意)

犯人はカーチス大佐です。大佐はマーゲリートを手に入れるため、夫を殺し、少佐に無実の罪をきせようとしていました。夫エドワードは妻マーゲリートとリッチ少佐の不倫を疑っていました。そして、夫は不倫を確かめるために、リッチ少佐の自宅へ向かいました。

櫃の中に入っていた理由

エドワードはスペイン櫃の中に隠れて、妻と少佐の不倫現場を目撃しようとしていました。そのため、被害者はのぞき穴兼空気孔を作るためのドリルを所持していました。チェストの中の粉は穴をあけたために残っていました。

櫃の中に隠れるというのは大佐のアイデアです。被害者エドワードが櫃に隠れていることを知っていた大佐は、仕込み杖で櫃の穴から被害者を刺しました。

結末

何者かに呼び出されたポワロは、言いつけ通り、軍人クラブの体育館へ向かいます。そこで、犯人の大佐と対峙し、すべての真相を語ります。
大佐に仕込み杖で殺されかけるポワロですが、剣を持ったリッチ少佐に助けられます。

感想

櫃という漢字や言葉は見慣れないような気がします。実物は、ファンタジー系のゲームに出てきそうな宝箱、といった感じでした。

国名といえばエラリー・クイーン(日本では有栖川有栖氏)だと思います。クイーンの作品は「スペイン岬の謎」なので、ちょっと違います。有栖氏の作品にはスペインの名が付いた作品はないようです。

このエピソードの原題は『The Mystery of the Spanish Chest』ですが、クイーンの作品は『The Spanish Cape Mystery』なので、若干違います。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「スペイン櫃の秘密」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送順で第27話です。このエピソードの脚本はアンソニー・ホロヴィッツ氏が担当しています。

  • ポワロは知人から「殺人が起きそうだ」と言われ、とあるパーティーに参加する
  • 殺人を犯しそうな人物(エドワード・クレイトン)が現れなかったため、ポワロのパーティー参加は意味をなさなかったが、パーティー会場にあった櫃の中からエドワードの死体がみつかる
  • 真犯人はカーチス大佐だった。大佐は被害者の妻を手に入れるため、夫のエドワードを殺害し、その罪を恋敵のリッチ少佐になすりつけようとしていた。被害者が櫃に入っていたのは、妻の不倫現場を目撃するためで、大佐の入れ知恵だった
項目 内容
監督 アンドリュー・グリーヴ
Andrew Grieve
脚本 アンソニー・ホロヴィッツ
Anthony Horowitz
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)

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