新・刑事コロンボS13E2「殺意の斬れ味」のあらすじとトリック解説です。鑑識が犯人です。
あらすじ
鑑識のパトリック(デヴィッド・ラッシュ)は、不倫関係にあるキャサリンと共謀し、ブローカーのハワードをピストルで殺害します。そして、キャサリンの夫であるクリフォードに、ハワード殺しの罪をなすりつけようとします。クリフォードがハワードと裁判で争っていたこと、殺害現場にクリフォードの葉巻が落ちていたこと、クリフォードの衣服にハワードの飼い猫の毛などが付着していたことなどが証拠となり、クリフォードは起訴されそうになります。しかし、葉巻の切り口や結婚式で撮られた毛の付いていない写真など、反証がみつかり、クリフォードは起訴を逃れます。
パトリックとキャサリンの関係をにらむコロンボは、決定的な証拠を手に入れるため、パトリックとキャサリンを仲たがいさせ、お互いを告発させます。
トリック解説
犯人は標的の妻と共謀して、第三者に罪をなすりつけようとします。
ハワード殺害
クリフォードが結婚式場に車で移動している最中、パトリックは、電話を借りるふりをして、ハワードの自宅に侵入します。
そして、家に誰もいないことを確認したあと、ピストルで撃ってハワードを殺します。
偽装工作
クリフォードの犯行を偽装するため、ハワード殺害に、クリフォードのピストルを使用します。現場に、葉巻の切れ端をおき、さらに、猫の毛などを集めます。集めた毛などは、共犯のキャサリンが、クリフォードの服につけます。
こうして、結婚式場へ向かう途中に、クリフォードがハワードを殺したように偽装します。
犯人のミス
コロンボが真犯人による犯行を疑う手掛かりをまとめます。
クリフォードの寄り道
結婚式場へ向かう途中、クリフォードはコンビニでアメを購入しています。コンビニ寄ったのが犯行時刻の少し後であったこと、寄ったコンビニが結婚式場とは反対方向だったことなどにより、偽装工作のシナリオにほころびが生じます。
葉巻の切り口
パトリックは、クリフォードの愛用する葉巻の、切れ端を殺害現場に残します。しかし、クリフォードはいつも専用のカッターを使っており、パトリックは十徳ナイフを使ったため、切断面が違いました。また、この十徳ナイフに葉巻の痕跡が残っていれば決定的な証拠となります。
結婚式の写真
クリフォードの服にハワードの猫の毛などをつけたのが少し遅かったため、毛類のついていないハワードの写真が残っていました。
キャサリンの好み
パトリックとキャサリンは、赤の他人であるはずなのに、パトリックは無意識に、キャサリンの好みに合わせた行動をとります。
甘味料
パトリックは、キャサリンに甘味料の入った容器がとりやすいように気遣います。ミルクでも、砂糖でもなく、甘味料というのは、キャサリンの好みを知っていなければとれない行動です。
助手席
キャサリンは車酔いするため、後部座席には座りません。キャサリンが車に乗り込む際、一言も交わさずに、自然と助手席のドアを開けたパトリックに、キャサリンの車酔いを知る機会はなかったはずです。
コロンボの罠
コロンボは、キャサリンに嘘をつきパトリックがキャサリンに罪をきせようとしていると思わせます。パトリックに対しては、キャサリンとの関係を口走ったと思わせ、仲たがいさせます。パトリックに罪をなすりつけられたと思ったキャサリンは裏切り、実行犯であるパトリックの罪を証言するような素振りをみせます。
なお共犯者のキャサリンが証言するシーンは描かれていません。
感想
原題の「A Trace of Murder」(殺人の印)は「殺意の斬れ味」は原題と異なるタイトルです。刑事コロンボ「殺意の斬れ味」について、あらすじやトリックをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 殺人の計画性 | あり |
| 偽装工作 | なすりつけ |
| ミス | 結婚式当日の写真 |
| 動機 | 金 |
| 凶器 | 拳銃 |
| トリック | ― |
| コロンボの罠 | 共犯者の仲たがい |

