古畑任三郎vs明石家さんま|しゃべりすぎた男【あらすじ・ネタバレ解説・第14話】

古畑任三郎第2シーズン【古畑任三郎】

古畑任三郎S2E1「しゃべりすぎた男」のあらすじとトリック解説です。弁護士の小清水潔(明石家さんまさん)が犯人です。第2シーズンの第1話で、70分の拡大版になっています。

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あらすじ

弁護士の小清水潔(おしみず・きよし)は先輩弁護士の娘との結婚が決まったため、二股をかけていた向井ひな子と別れようとします。ところが、別れ話の最中に向井は金を要求。小清水は花の入った水差しで向井を殴り殺すことになります。
小清水が殺人を犯した直後、向井に言い寄っていた今泉が現れ、どういうわけか現場から逃亡します。そして今泉が逮捕起訴されることになります。
真犯人の小清水は今泉の弁護を担当し、うまく立ち回って今泉を犯人に仕立て上げます。しかし、古畑に重大なミスを指摘され小清水は向井の殺人を認めることになります。

項目 内容
脚本 三谷幸喜
監督 関口静夫
演出 河野圭太
長さ 70分
放送 1996年
1月10日(水)

最初のセリフ

御無沙汰しています。早速ですが……、これは何に見えますか?
(染みのような絵が登場)
コウモリ、潰れたカエル、セミの顔。人によって答えは様々です。ちなみに私の答えは、『交尾している牛』です。
それでは次、これは何に見えますか?
(娘と老婆のだまし絵が登場)
「ばあさんの顔」大抵の人はそう言います。しかし、ここにはもう一つ別の顔が隠されています。
「むこうを向いている若い御婦人」
分からない人は一生分からないでしょう。つまり私が言いたいのは、物は見ようによって色んな形に見えるということで……。

犯人を追い詰める証拠を示唆する内容になっています。

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登場人物(キャスト)

主な登場人物をまとめます。このエピソードで初めて刑事の芳賀啓二が登場します。

名前 キャスト 説明
小清水潔 明石家さんま 犯人
弁護士
向井ひな子 秋本奈緒美 被害者
スタイリスト
芳賀啓二 白井晃 刑事

犯人

小清水潔(おしみず・きよし):弁護士。『こしみず』ではなく『おしみず』である。シーズン1第1話に登場した小石川ちなみを無罪にしたらしい。弁護士としての腕は確かなようだが、二股をかけて別れ話で揉める姿を見る限り、人格者ではなさそうである。殺人おかしっちゃってるし。
仕掛けたトリックはアリバイ工作で、電話を利用している。そこまで珍しいトリックではないと思われるが、真犯人が容疑者の弁護人になるというポジショニングが登場するので、あっさりなトリックでも問題なさそうである。ただし、容疑者今泉君が現場に現れたのはおおむね偶然なので、犯人が全てを見込んでトリックを仕掛けたわけではなさそう。

この事件は真犯人である弁護士が罰から逃れるために法廷で頑張るというわけだが、今泉君がポンコツすぎるので、そこまで頑張らなくても罪をなすりつけることができそうだった。ちなみに小清水と今泉は大学時代の友人である。

トリック解説

小清水は向井と会う時刻にアリバイを用意し、さらに、偶然現れた今泉君に罪をなすりつけます。

アリバイ工作

小清水は向井と別れ話をする直前に、外で、転送電話と携帯電話を使って秘書と話します。これにより、小清水は事務所にいたというアリバイが作られます。

罪のなすりつけ

小清水が向井を殺した後、今泉が向井の自宅に電話をかけてきます。なお、小清水は留守電で今泉の訪問を知ります。

通報

声色を変えて、通報しています。これは今泉による通報だと認識されます。

凶器

目につくところに凶器の水差しを置き、部屋にやって来た今泉が触るようにします。

犯人のミス

古畑が小清水に疑いを向ける手掛かりとなります。この事件では今泉が容疑者になります。古畑は「今泉は殺人ができるような男ではない」と考え、最初から事件に疑いを持っています。

猫アレルギー

被害者の向井は猫を飼っていました。しかし、事件の日は猫を預けていました。このことから、その日、猫が嫌いな人物が、向井の自宅を訪れる予定だったと古畑は推理します。

転送電話

アリバイ工作に使った秘書との電話は録音されていたことが判明します。
さらに、事務所にいたのならば録音されてなければいけない音が録音されていなかったため、アリバイは崩れます。

受話器の指紋

現場には今泉の指紋がたくさん残っていましたが、受話器には指紋がなく、綺麗に拭き取られていました。
今泉自ら通報したはずですが、指紋はありません。電話のときだけ指紋に気を付けたというのも不自然です。実際、電話をしたのは真犯人の小清水で、指紋を残すわけにはいきませんでした。

先生

向井は恋人の小清水を『先生』と呼んでいました。
向井の恋人が小清水であることは誰も知りませんでしたが、まわりは『先生』と呼んでいることを知っていました。小清水は弁護士なので、『先生』と呼ばれる立場にあります。

花瓶と水差し

小清水は法廷で凶器を花瓶と表現しますが、実際の凶器は水差しでした。
凶器の水差しには、向井が殺された日のわずかな時間だけ、今泉から送られた薔薇がいけてありました。そのため、水差しを花瓶と表現できるのは殺人現場にいた人物しか考えられません。

感想

小清水、被害者の向井、今泉が知り合いであること、今泉の弁護を真犯人の小清水が担当することなど、とても面白い展開でした。
弁護士、検事、裁判官が犯人となると、犯罪セカンドステージを意識したくなってきます(たぶん私だけ)。探偵や刑事の活躍がファーストステージで、犯人逮捕が目的ですが、たとえ罪を犯していたとしても罰を受けなければ勝ちという考え方もあるわけでして、そうなってくると法廷みたいなセカンドステージも気になります。ちなみに犯罪ファイナルステージは脱獄です(ただの思い付きなので、そこまで真剣に考えないでください)。

項目 内容
殺人の計画性 なし
偽装工作 罪のなすりけ
ミス 水差しと花瓶
動機 痴情のもつれ
凶器 水差し
トリック 転送電話でアリバイ工作
古畑の罠
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