チョコレートの箱・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ39】

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名探偵ポワロ・第39話

名探偵ポワロ『チョコレートの箱(The Chocolate Box)』のあらすじ、トリック解説です。
ベルギー警察時代にポワロが調査した事件の真相が二十年後に語られます。

あらすじ

ポワロはジャップ夫人の代わりに、ジャップ警部の勲章授与の付き添いとなり、故郷ベルギーのブリュッセルを訪れます。旧友に再会したポワロはベルギー警察時代のある事件を思い出します。
それはポール・デルラールという大臣が心臓麻痺で死亡するという事件でした。大臣が亡くなる二年前には、死んだポールの妻・マリアンヌが階段から転落し亡くなっていました。

マリアンヌのいとこビルジニー・メナールはポールの死に直感的な疑問を抱き、警察内でも有名なポワロに事件の調査を依頼します。ポワロは大臣の自宅を訪れ、死体発見現場でチョコレートの箱を見つけます。現場に残されたその箱は、蓋がピンクで、箱が緑という、ちぐはぐな組み合わせでした。

単独で捜査を進めるポワロは、チョコレートに毒物が入っていたことを突き止めます。そして、大臣が死ぬ前、夕食を共にしていたサン・アラール伯爵に嫌疑をかけます。実際、伯爵のポケットには毒物の瓶が入っており、それは犯行に使われた毒物と同じでした。瓶は被害者一家・デラール一家の友人に処方されたもので、その友人は被害者の母親マダム・デルラールの目薬を受け取る際に、ついでにその薬を受け取っていました。

ポワロはビルジニーと協力し、伯爵を自供させるため罠に掛けようとします。しかし、確かな証言が得られる前に仕掛けた罠が発覚してしまいます。

登場人物

爆ぜる火花ポワロ、ジャップ警部以外の登場人物です。今回、ポワロの協力者として警察官のクロード・シャンタリエ、薬剤師のジャン・ルイ・フェローが登場します。

  • ポール・デルラール
    突然死した大臣
  • マリアンヌ・デルラール
    ポールの妻。階段から転落し死亡
  • マダム・デルラール
    デルラール夫人。ポールの母
  • ビルジニー・メナール
    依頼人。マリアンヌのいとこ。法廷で異議を唱えた女性
  • フランソワ
    執事。チェスのお爺さん
  • サン・アラール伯爵
    ポールの友人
  • ガストン・ボージュ
    ポールらの友人

キャスト

主要ゲストの役名と役者名をまとめます。ポール役の俳優さんは、シャーロック・ホームズの冒険「赤い輪」でジェンナーロという主要登場人物を演じておられました。

役名 役者名
Virginie Mesnard
ビルジニー・メナール
Anna Chancellor
Paul Deroulard
ポール・デルラール
James Coombes
Madame Deroulard
マダム・デルラール
Rosalie Crutchley

注目のシーン

若き日のポワロは髪がやや多い、気がする。

検死法廷での若きポワロ

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC

ポール・デルラール大臣の死は病死と断定されます。しかし、現場のチョコレートの箱がきっかけとなり、チョコにはトリニトリンという薬が入っていたことが明らかになります。この毒物を入れた人物は誰か、というのが大きな謎です。そして、蓋と箱の色が違っていた理由も謎です。

ポールは死ぬ前、夕食の席で伯爵と口論になっています。原因は宗教に関する内容のようです。二人の対立に対して、ポールの母親であるマダム・デルラールは伯爵に賛同しています。マダムもまた信仰心が強いようです。

ポールの妻は、ポールが死ぬ二年前に亡くなりました。ポールと口論のあと、自宅の階段から転げ落ち、死亡したようです。彼女の死について、特に、異議を唱えたものはいないようです。

手掛かり・伏線

大臣の死の謎を解くヒントです。

チョコからトリニトリンが検出され、他殺であることが明らかになります。トリニトリンを処方されていたのはガストン・ボージュで、その薬瓶は伯爵のポケットから発見されます。

証言

ガストンは自分が諜報員であることを明かします。毒物の所持者であることや、鑑定に使われたチョコを盗み出そうとしたことなど、不審な点は多々ありましたが、彼は犯人ではないようです。

ポワロとビルジニーの罠により、伯爵は自白めいた内容を話します。しかし、決定的な証言ではなく、遠まわしな表現になっていました。

証拠

現場に残された箱以外に、いくつかの証拠があります。

  • チョコの箱
    被害者が食べたチョコレートの箱は二種類あり、ピンクと緑でした。しかしながら、現場に残されたチョコレートのケースは、箱が緑で蓋はピンクでした。明らかにおかしな点ですが、なぜそうなっていたのかは不明です
  • トリニトリン
    犯行にはトリニトリンが使われました。処方されていたのはガストンです。ガストンはマダムの目薬を受け取った際に、このトリニトリンも手に入れています。処方したのはポワロの友人であるジャン・ルイ・フェローです。ガストンによれば、その薬瓶は何者かによって盗まれたらしく、最終的にそれは、伯爵の上着のポケットから見つかります

真相(ネタバレ注意)

犯人はマダム・デルラールです。ポールの妻の死は事故死ではなく他殺です。これがマダムの動機です。

マダムはガストンのトリニトリンを盗み、息子のチョコに毒を仕込みました。マダムは視力が弱くなっており、そのために目薬を処方されていました。箱と蓋の色が違っていたのは、マダム・デルラールは色の違いを認識できなかったためです。

ポールは絨毯を引っ張ることで、妻マリアンヌを転倒させていました。転んだマリアンヌは階段から転げ落ち、命を落とします。この様子をマダムは目撃していました。公表はせず、ずっと黙っていましたが、息子の殺人を許せなかったマダムは、自分の死期が近いことも相まって、犯行に至りました。

結末

マダムは自分の死後にすべてを公表するようポワロに願い出ます。しかしポワロは二十年間、真実を明かすことはなく、黙っていました。真相を語った後、ポワロは薬剤師のジャン・ルイとも再会し、彼がビルジニーと結婚したことを知ります。

感想

二十年前のポワロもあんまり変わっていない気がします。やや髪が多い気がするのですが、気のせいかもしれません。ところで、ジャップ警部の夫人も、たびたび登場しそうな気配がありましたが、結局、登場はしていないようです。なんだか、コロンボのかみさんみたいです。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「チョコレートの箱」のあらすじ、真相をご紹介しました。

項目 内容
依頼 病死の調査
事件分類 変死
色違いの箱と蓋

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