犯罪警報・あらすじ・ネタバレ解説【新刑事コロンボ57】

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犯罪警報

新・刑事コロンボS10E2「犯罪警報(Caution:Murder Can Be Hazardous to Your Health)」のネタバレあらすじ、トリック解説です。犯罪警報という番組のキャスターが犯人のエピソードです。

あらすじ

テレビ番組『犯罪警報』の司会者であるウェード・アンダース(ジョージ・ハミルトン)は、過去に一度だけ出演した卑猥な映像作品のネタに、別番組の司会者から強請られます。

アンダースは、その司会者がチェーンスモーカーであることを利用し毒殺。そして、オフィスのビデオテープに細工し犯行時刻にはオフィスにいたというアリバイを捏造します。

コロンボは、吸われていない煙草、原稿のタイトルと指紋などを根拠に、煙草の吸い過ぎによる突然死を疑います。

犯人と被害者

犯人は視聴者に犯罪などの情報提供を求める番組の司会者です。
彼は、無名の頃『ホリー・ヒューストンを総なめ』というタイトルの卑猥な作品に出演していました。しかも、相手は未成年の女性でした。

被害者はニュース番組の司会者です。「犯罪警報」の司会者になるはずでしたが、アンダースが彼の悪い噂を流したため、司会者の候補から外されてしまいました。
アンダースを恨んでいたこの司会者は、『ホリー・ヒューストンを総なめ』というとっておきのスキャンダルを手に入れます。

動機

スキャンダルのネタを掴まれたアンダースは、「犯罪警報」を降りるか、それともスキャンダルを公表されるかのどちらかを選ばなければならない立場に追い込まれます。

捜査および推理

検死の結果、硫酸ニコチンによる毒殺であることが明らかになります。
さらにコロンボは、被害者が残したボイスメモを手掛かりに、「ホリー・ヒューストンを総なめ」へと辿り着きます。

そして、監視カメラの映像も、植え込みの状況から、決定的な矛盾を見つけ出し、コロンボはアンダースのアリバイも崩します。

結末

犯人は、被害者の家を訪れたことは一度もない、と断言しますが、犯人の車のボディには、被害者の愛犬によるひっかき傷がついていました。
傷の写真をみせられた犯人は、ついに犯行を認めます。

原題

「Caution:Murder Can Be Hazardous to Your Health」(注意:殺人はあなたの健康に害を及ぼす可能性があります)
「犯罪警報」は原題と異なるタイトルです。

トリック解説

犯人は煙草に毒を仕込み標的を殺害します。さらに、防犯カメラの映像に細工し、アリバイをでっち上げます。

自然死偽装

標的はチェーンスモーカーで、常に煙草を吸っているような人物でした。
犯人はこの習性を利用します。

硫酸ニコチン

煙草に硫酸ニコチンを染みこませ凶器にします。

硫酸ニコチンは英語でニコチンサルフェート(Nicotine sulfate)と呼ばれるようです。

毒入り煙草の隠滅

被害者が吸った煙草は回収します。犯行時、煙草は火が着いたままになっているので、灰皿でもみ消します。
灰などから毒物が検出されないようにするため、毒入り煙草を消した灰皿に元々入っていた吸殻や灰は持ち帰ります。

灰皿が空だと不自然なため、予め準備してい置いた吸殻と灰を灰皿に残します。

アリバイ工作

犯人のオフィスにある防犯カメラを使って、犯行時刻の18時から19時の間は、オフィスにいたというアリバイを作ります。

防犯カメラの仕組み

防犯カメラは入口に設置され、人の動きを感知し追尾、録画するタイプのカメラです。
このカメラにより、オフィスに入った時と、出ていった時の映像が録画されます。

ダビング

犯人のアンダースは、前の日の夜に録画されたオフィスを出る時の映像と、当日の朝に録画されたオフィスに入る様子の映像の順番を入れ替えます。

この細工により、朝オフィスに入り、夜オフィスを出ていったという証拠のビデオテープを残すことができます。

犯人のミス

コロンボが自然死を疑い、そして、犯人を追い詰める証拠や状況です。

ちぐはぐな証拠

矛盾する、もしくは、不自然な証拠や状況です。

吸われていない煙草

被害者が持っていた煙草、そして、被害者の目の前にあった灰皿の煙草は、フィルターが全く汚れていませんでした。

煙草の消し方

被害者の目の前にあった煙草の灰皿だけ、消し方が異なっていました。

原稿のタイトル

被害者の目の前には、ある原稿が置かれていました。
被害者や、その秘書は、普段、タイトルを全て大文字にしていました。しかしながら、現場に残されていた原稿は、小文字が混じっていました。

原稿の指紋

タイトルが小文字の原稿用紙には、被害者の指紋がついていました。被害者のそばにあったパソコンの画面には、その原稿が映し出されていました。どうやら、被害者が印刷したようですが、指紋が付着していたのは、原稿の片面のみでした。
被害者が印刷した原稿を破り取ったしたら、必ず、原稿の両面に指紋が付いているはずです。

吸われていない煙草、消し方の違う煙草、被害者が書いていなさそうな原稿、そして、不自然な指紋の付き方など、これらは、現場にもう一人誰かがいたということを意味する証拠と言えます。

植木

犯人がビデオテープに細工をしようとした日、業者が植木の手入れをしていました。
犯人の映像の入れ替えにより、植木を剪定する前の映像と、植木を剪定した後の映像も入れ替わってしまいました。

これにより、犯人は、ビデオテープに、半日程度で恐ろしく成長する植木というあり得ない矛盾を残してしまいます。

どんな名人でも、あの植え込みを、こう早くは伸ばせないでしょう

犯行の証拠

アンダースによる犯行を示唆する証拠です。

犬の引っかき傷

被害者の自宅には、人懐っこい犬がいます。
この犬が、犯人の車に引っかき傷を残していました。

犬の引っかき傷は、被害者の自宅を一度も訪れたことがないという犯人の証言と、矛盾する証拠ともいえます。

ボイスメモ

被害者はテープにボイスメモを残す習慣がありました。このテープが被害者の車の中から見つかり、これが、「ホリー……」につながります。

感想

最初に登場した男女が、のちに捕まっているところも、面白いです。
煙草に毒、というのは「毒のある花」にも登場していました。ありふれた殺害方法かもしれません。

考察

原題の「Caution:Murder Can Be Hazardous to Your Health」は、煙草のパッケージに書かれた警告文をもじっているようです。作中に登場する煙草のパッケージに、ほぼ同じ文章が書かれています。

指摘:煙草を残した理由

犯人が灰皿に残した煙草の吸殻は、ただ証拠を残しただけのように見え、その意図が明確ではありません。

おそらく犯人は、毒入りの煙草を現場から消し去るために、わざわざ灰や吸殻を準備したと考えられます。

被害者が吸った毒入り煙草から出た灰は、灰皿にあるはずです。さらに、犯人は被害者が吸っていた毒入り煙草の火を灰皿で消しています。
そのままにしておくと、灰皿から毒物が検出されてしまうかもしれません。そこで、犯人は予め灰を用意し、毒入り煙草から出た灰を持ち去ったと考えられます。

この記事のまとめ

刑事コロンボ「犯罪警報」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。最後にドラマの内容を、殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。

項目 内容
殺人の計画性 あり
偽装工作 自然死偽装
ミス 人懐っこい犬
動機 強請り
凶器 硫酸ニコチン
トリック ビデオテープ
コロンボの罠

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