相棒|目撃しない女・あらすじ・ネタバレ解説【シーズン16第9話】

目撃しない女』は2017年12月13日に放送された相棒season16の第9話です。殺人事件の目撃者でありながら犯人の顔を覚えていないという不可解な証言をする女性と、彼女に心惹かれる冠城亘、そして杉下右京による捜査が絡み合う物語となっています。この記事では、あらすじ、登場人物とキャスト、ネタバレなどをまとめた上で、感想や考察などのレビューをご紹介しています。

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あらすじ

冠城亘が足繁く通う人気のタコライスを提供するキッチンカーの店主、新崎芽依が、ある夜に事件の目撃者となる。彼女が仕込みに使っていたスナックの店主が殺害され、犯人らしき二人組を目撃したと証言。しかし、芽依の証言はなぜか曖昧で、捜査一課からは疑いの目を向けられることになる。そんな中、芽依に接触しようとする怪しい二人組が現れる。彼女の身に危険が迫っていることを察した右京と冠城は、独自に捜査を開始する。

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登場人物とキャスト

  • 杉下右京(水谷豊)
    警視庁特命係の警部。
  • 冠城亘(反町隆史)
    杉下右京の相棒。
  • 新崎芽依(朝倉あき)
    冠城がよく訪れるタコライス専門のキッチンカー「バンドワゴン」の店主。殺人事件の目撃者となる。
  • 大友勝治(酒井晴人)
    被害者。スナック「パレード」のマスター。
  • 中原靖(柳憂怜)
    事件に関わる地面師グループのリーダー。
  • 島岡了(山口航太)
    事件に関わる東剛組の構成員。
  • 月本幸子(鈴木杏樹)
    特命係の二人がしばしば訪れる小料理屋「花の里」の女将。
  • 伊丹憲一(川原和久)
    捜査一課の刑事。
  • 芹沢慶二(山中崇史)
    伊丹の部下で、捜査一課の刑事。
  • 角田六郎(山西惇)
    組織犯罪対策部組織犯罪対策五課の課長。
  • 青木年男(浅利陽介)
    サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官。
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ネタバレ

今回の事件の核心は、目撃者である新崎芽依が抱える「相貌失認(そうぼうしつにん)」という障害にありました。相貌失認とは 、脳の機能障害により、顔を見ても個人の識別ができない症状を指します。芽依が犯人の顔を覚えていなかったのは、嘘や隠蔽ではなく、この症状によるものだったのです。スナック店主の大友勝治は、不動産詐欺を企てる地面師グループの一員でしたが、グループから得た詐欺の証拠データを隠し持ち、彼らを恐喝していました。犯人は中原靖と島岡了で、大友を口封じのために殺害し、その証拠データを奪おうとしていました。彼らは芽依が相貌失認であることを知っていたため、彼女が自分たちの顔を認識できないことを利用し、犯行を目撃されても問題ないと考えていたのです。右京は、芽依の曖昧な証言から相貌失認の可能性に気づき、彼女が嘘をついているわけではないと確信します。そして、犯人たちが執拗に探していた「ある物」が、殺害された大友が隠していた不動産詐欺の証拠データであると突き止めます。そのデータは、芽依のキッチンカーに備え付けられていた消火器の底に隠されていました。

結末

犯人たちは、証拠データを求めて新崎芽依を誘拐しようとします。その際、芽依を守ろうとした冠城亘が、ナイフで腹部を刺され負傷してしまいます。駆けつけた右京の活躍により、犯人たちは逮捕され、消火器の底に隠されていた12億円規模の不動産詐欺の証拠データも無事に発見されることになります。
冠城は幸い軽傷で済み、すぐに退院。入院中に芽依が見舞いに来た際、相貌失認であるにもかかわらず、彼女は冠城の顔をはっきりと認識できるようになったと告白します。芽依は、一度実家に戻り、家族の理解を得て再出発することを決意。右京は、芽依と冠城の間に芽生えた淡い恋心を感じとったようでした。

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感想と考察

『目撃しない女』は、殺人事件の謎解きと冠城亘の恋模様が融合したエピソードでした。相棒といえば、しばしば重厚なテーマや衝撃的な展開が特徴ですが、今回は「相貌失認」を取り上げつつ、人々の心の機微に焦点を当てた点が印象的です。冠城がこれまでに見せてきた一面とは異なる、一途で献身的な姿も描かれ、芽依のために身を挺して刺されるシーンは、彼の男気を際立たせていたと思います。相貌失認という障害を題材にしたことで、視聴者に新たな知識や気づきを与えたともいえるでしょう。芽依が、顔以外の特徴で人を識別しようと努力する姿や、冠城の顔だけは特別に認識できたという描写は、障害への理解を深め、さらに彼女の心の成長や特別な感情を美しく描き出していました。

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余談

  • 本作の初回放送は2017年12月13日で、2017年最後のエピソードとなっています。このときの視聴率は13.8%を記録しています。
  • 脚本は山本むつみ氏、監督は杉山泰一氏が担当しました。
  • 特命係の部屋で右京と青木年男がチェスをする場面に角田課長が加わり、青木が右京に勝利するという珍しい展開が登場しています(冠城の邪魔が入った結果ともいえます)。
  • ロケ地は多岐にわたりますが、新宿モノリスビル前(キッチンカーの出店場所)などが使用されています。

作中の名言

  • 「冠城さんだったら――すぐにわかります」(新崎芽依)
    相貌失認の症状を抱える芽依が、自分を命懸けで守ってくれた冠城に対し、彼だけは特別な存在として認識できると伝え、感謝と好意を表現した感動的な台詞。
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