黄色いアイリス・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ36】

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名探偵ポワロ・第36話

名探偵ポワロ『黄色いアイリス』のあらすじ、トリック解説です。二年前に起きたポワロの未解決事件と、全く同じ状況が再現されます。

あらすじ

ル・ジャルダン・デ・シーニュというレストランがロンドンにオープンすることを知り、さらに、玄関先に届けられた黄色いアイリスを見たポワロは二年前の未解決事件を思い出します。

それはブエノスアイレスのル・ジャルダン・デ・シーニュで、アイリスという名の夫人が殺された事件でした。事件発生時、近くで食事をとっていたポワロは、飲み物に入れられた青酸カリ、そして、その容器を発見します。ちょうど同じころ、ブエノスアイレスではクーデターが発生。ポワロはスパイ容疑で捕まり、そしてそのまま国外に追放されてしまいます。結局、ポワロは事件を調査できず、地元の警察は自殺と断定します。

ポワロの追放により未解決となった事件からちょうど二年後、レストランのオープン初日に、再び、アイリス殺害時と同じメンバーが集められ、ディナーが始まります。
再び事件が起きるとにらんだポワロもその食事会に参加します。そして食事の最中、二年前に死んだアイリスと全く同じように、アイリスの妹ポーリンが倒れます。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス大尉、ミス・レモン以外の登場人物です。

  • バートン・ラッセル
    ソブリン石油の経営者の一人。二年前に亡くなったアイリスの夫
  • アイリス・ラッセル
    二年前に亡くなった女性。元大臣ウェザビー卿の遺産を相続
  • ポーリン・ウェザビー
    アイリスの妹
  • スティーブン・カーター
    ソブリン石油の経営者
  • アンソニー・チャペル
    新聞記者。ポーリンの婚約者
  • ローラ・バルデス
    ダンサー
  • ペレイラ
    ブエノスアイレスの将軍。ポワロを国外追放した人物

注目のシーン

ペロッ、青酸カリ!

青酸カリをなめるポワロ

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC

地元警察はアイリスの死を自殺と断定しています。ほんとうに自殺だったのかどうかはわかりません。二年後に起きたポーリンの事件との類似性が謎を呼んでいます。

アイリスの事件

事件当時、アイリスを含む六人が同じテーブルを囲っていました。アイリスの左隣が妹のポーリンです。そして、新聞記者、夫、ダンサー、共同経営者のカーターという順に座っています。つまり、被害者の近くに座っていたのは、ポーリンとカーターということになります。
なお、事件発生時、ポワロはやや離れた席に座っており、同席はしていませんでした。

死因

被害者の飲んだグラスに青酸カリが入っていました。その容器も、被害者の手提げの中から発見されます。
グラスに飲み物が注がれたのは歌手がステージで美しい歌を披露しているときでした。このとき、夫のバートンだけは席を外していました。

歌の最中、グラスに飲み物を注ぐ人物が映っています。

ポーリンの事件

アイリス殺害から二年後、ロンドンのレストランで同じメンツが集められ食事会が開かれます。そこで、飲み物を飲んだ様子のポリーンが倒れます。再び事件が起きてしまったようです。
座席は二年前と同じで、アイリスの席にはポワロが座っていました。歌の最中に飲み物が注がれ、このときも、バートンは席を外していました。

食事会のホストはバートンです。彼は妻の他殺を疑っており、食事会開催の趣旨は犯人を見つけることにありました。

手掛かり・伏線

事件の謎を解くヒントです。

アイリスはウェザビー卿の遺産を相続しており、かなりのお金持ちです。そのアイリスが亡くなった後、遺産がどうなったのかは弁護士が証言しています。

遺産相続に関する証言

弁護士によれば、アイリスの財産はすべてポーリンのものになるようです。しかし、彼女が21歳になるまでは自由にすることができません。その間、財産を管理しているのはバートンです。バートンには自分の財産があるため、そもそも妻の遺産を相続しませんでした。
もしもポーリンが死んだ場合、財産は若い男に渡るようです。若い男というのは、おそらく、婚約者の新聞記者アンソニー・チャペルのことだと思われます。

証拠

青酸カリの容器がアイリスの所持品からみつかっています。これは自殺を裏付ける決定的な証拠といえそうです。
二年後の事件では青酸カリを入れた容器がカーターの上着のポケットから見つかります。しかし本人は犯行を否定しているようです。

口論

ポワロはブエノスアイレスのホテルで、停電の際、亡くなったアイリスとカーターが口論しているのを目撃しています。この言い争いは、カーターが採掘権を得るため、イギリス政府から受け取った油田開発の委託金を将軍に渡してことが原因でした。将軍に渡った金がクーデターの資金となったことを知ったアイリスは、そのことを見過ごすことができませんでした。

青酸カリの容器、そして、動機と、カーターには犯行を匂わせる証拠が揃っているようです。なお、ポワロ国外追放時、窓から顔を出したのも彼です。

真相(ネタバレ注意)

犯人はバートンです。毒を盛られたようにみえたポーリンですが、実は生きています。

アイリス

犯人はウェイターに変装して、歌の最中に飲み物を注いでいました。このとき、青酸カリをグラスに、その容器を被害者アイリスの手提げに入れました。
動機は口封じです。アイリスはバートンとビジネスパートナーのカーターが英国の委託金を使って不正に採掘権を得たこと、さらに、その金が反乱軍の資金になっていることを告発しようとしていました。

ポーリン

歌の直前、ポーリンはポワロから飲み物を飲んではいけないと忠告され、その通りにしました。そして、彼女は死んだふりをしていました。
犯人が彼女を殺そうとした理由は、信託として預かっていた財産を使い果たしていたからです。このことが発覚する前に、ポーリンを殺す必要がありました。

歌手がステージに上がったとき、ポワロはポーリンに何かを耳打ちしています。おそらくこの時、飲み物について知らされたのだと思われます。

手口

アイリスの時と同様に、犯人のバートンはウェイターに変装していました。ポーリンの飲み物に毒を入れ、青酸カリの容器はカーターのポケットにそっと忍ばせました。

ポワロのマンションに黄色いアイリスを届けたのは、ポーリンでした。彼女は、バートンの食事会に何か不吉なものを感じていたようです。

結末

「ウェイターの変装に気付かないはずがない」と反論する犯人ですが、実は、コーヒーを運んできた給仕はポーリンでした。このことに誰も気づかなったという事実に、犯人のバートンは言葉を失います。
事件解決後、いろいろと食べ損ねたポワロは美味しそうなフィッシュ・アンド・チップスをむさぼります。

感想

ポワロがイギリスの料理を酷評しています。イギリスの料理は美味しくない、というのは有名な気がしますが、最近はそうでもないのかもしれません。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「黄色いアイリス」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードの脚本はアンソニー・ホロヴィッツ氏が担当しています。

項目 内容
依頼
事件分類 殺人
犯人は誰か

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