100万ドル債券盗難事件・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ22】

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名探偵ポワロ・第22話

名探偵ポワロ『100万ドル債券盗難事件(The Million Dollar Bond Robbery)』のあらすじ、登場人物、トリック解説です。銀行の高額な債権が、船で運搬中に盗まれてしまう事件です。


あらすじ

100万ドルの価値がある債券をアメリカへ運ぶこととなったロンドン・スコティッシュ銀行の幹部。その矢先、輸送役の幹部が車でひかれそうになるという不吉な出来事が発生する。
命を狙われた幹部行員のショーは、さらに、ストリキニーネで毒を盛られてしまう。命に別状はなかったものの、別の行員に輸送を託すことになる。

事態を重くみた幹部社員は名探偵ポワロに債権のお守りを依頼。しかし出航後、海上で金庫にあったはずの債権の紛失が判明する。代理で債権を運ぶことになった行員が、ギャンブル好きで借金もあったことや、ショーを轢こうとした車と似た車を所持しているなどの理由から疑われることになる。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス中尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • ババソア
    依頼人。部長。丸眼鏡。視力が低い
  • ショー
    依頼人。車でひかれそうになり、毒を盛られる
  • エズミー・ダルリーシュ
    ババソアの秘書
  • リッジウェイ
    ショーの代わりに債権を運ぶ銀行員。エズミーの婚約者
  • マクニール
    意地悪な銀行員
  • ミランダ
    豪華客船の乗客。ヘイスティングス大尉の隣の船室

注目のシーン

当時の様子。

当時の新聞記事風のポワロ

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC


海上で債権は盗まれてしまいます。債権盗難の前には、殺人未遂も起きています。殺人未遂および盗難の犯人、そして盗難の手口などが謎といえます。

盗難の謎

債権は手提げの金庫に入れられていました。金庫はこじ開けられたような痕跡が残っていました。しかし結局、鍵が使われ、金庫は開けられたようです。

鍵の持ち主

鍵はババソア部長、ショー、そして、運び役のリッジウェイが持っていました。リッジウェイとショーの鍵は紛失していないようですが、ババソア部長の鍵は行方不明です。

殺人未遂の謎

ショーは二度殺されかけています。ショーは毒殺未遂が原因で体調を崩し、輸送役をリッジウェイに任せることになります。
リッジウェイが、債権を盗むためにショーを殺そうとした、という風にも考えることができます。

手掛かり

事件の謎を解くヒントです。

ポワロは客船で一緒になった美しい女性ミランダに時間を尋ねています。腕時計をみるという何気ない仕草に個性が現れています。

証言

手掛かりとなるいくつかの証言です。

  • 人が海に落ちたような音
    ヘイスティングス大尉が、客船で、人が海に落ちたような音を耳にしています。その直後に、ミランダが現れますが、彼女は、何も気にしていないようです
  • 債権を入れた人物
    金庫に債権を入れたのは、視力の低いババソア部長です。確かに、債権は金庫の中に入れられています

真相(ネタバレ注意)

ショーが犯人です。船の乗客ミランダはショーの看護師に変装しています。二人は共犯で、動機は金です。

盗難の真相

債権は金庫に入れられる前にすり替えられていました。つまり、ポワロ達が運んでいたのは偽物の債権でした。

ヘイスティングス大尉が船で耳にした音はミランダが偽債権を捨てた音でした。

消えた鍵

ババソア部長の鍵を盗んだのは秘書のエズミーでした。彼女は婚約者の犯行――債権盗難を恐れており、彼を守るために、部長の鍵を盗みました。盗むことで、部長に罪をきせるという意図があったようです。
つまり、債権の盗難事件とは関係のない別の事件でした。

殺人未遂の真相

ショーは自分が命を狙われているようなふりをしていました。運び役をリッジウェイに任せ、そして、罪を着せようとしていました。

結末

看護師の変装を見破り、共犯者の存在も明かしたポワロは事件の全ての謎を解きます。
その後、ヘイスティングス大尉はミランダの変装に思いを巡らせます。

感想

楽しみにしていた船旅で、牡蠣にあたった大尉が不憫でなりません。船に積まれた牡蠣は、新鮮とは言えないのかもしれません。
そして、大尉は、女性の化粧のトリックを見破るということ、それが知恵(wisdom)と呼ばれることを名探偵ポワロから学んでおられます。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「100万ドル債券盗難事件」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送順で第22話です。このエピソードはアンソニー・ホロヴィッツ氏が脚本を担当した作品でもあります。

  • 100万ドルの価値がある債権を輸送する予定だった銀行の幹部社員が命を狙われる。債権は代理の社員が輸送することになる
  • 船で債権を輸送中に盗難事件が発生し、代理で輸送していた男(リッジウェイ)が容疑者になる
  • 犯人は命を狙われた幹部社員のショーだった。ショーは乗船していなかったが共犯者の看護師が変装して船に乗り込んでいた。リッジウェイが運んでいた債権は偽物で既に本物とすり替えられていた。看護師が船に乗ったのは、船で盗まれたようにみせるためだった
項目 内容
監督 アンドリュー・グリーヴ
Andrew Grieve
脚本 アンソニー・ホロヴィッツ
Anthony Horowitz
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)

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