名探偵ポワロ・第20話
名探偵ポワロ『あなたの庭はどんな庭?(How Does Your Garden Grow?)』のあらすじ、トリック解説です。依頼人の老女が謎めいた空の種袋を渡す事件です。
あらすじ
園芸展で車いすの淑女から空の種袋を強引に渡された名探偵ポワロは、帰宅後、その淑女から手紙が届いていることに気付く。翌日、屋敷を尋ねたポワロは車いすの淑女アメリア・バロビーが毒殺されたことを知る。
バロビーは姪とその夫、そして、ロシア人の女性と暮らしていた。姪の夫はロシア人女性を疑い、警察も、逃亡したその女性を追うことになる。ポワロは、逃げ出した女性がロシアの貴族であることを明らかにし、さらに、毒殺の真相も明らかにする。
登場人物
ポワロ、ヘイスティングス中尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。
- アメリア・バロビー
依頼人。被害者。ストリキニーネで毒殺される - メアリ・デラフォンテン
被害者の姪 - ヘンリー・デラフォンテン
メアリの夫。除草剤に酒を隠し、こっそり飲んでいる - カトリーナ・レイガー
おかっぱの女性。ロシア(ソ連)人
注目のシーン
お庭の様子。

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC
謎
毒殺犯、そして、その手口が謎です。
被害者のバロビーはストリキニーネを飲まされ殺されました。亡くなる少し前に、薬を飲み、食事をしています。バロビーが食間に飲む薬はカトリーナが管理しています。薬に毒が入っていたとすれば、カトリーナが一服盛ったことになります。
種袋の謎
被害者は亡くなる前の日に園芸会でポワロと会い、種袋を渡しています。
種袋には何も入っていませんでした。パッケージには、STOCKSやCatherine the Greatなどの言葉が印字されているようです。
手掛かり
事件の謎を解くヒントです。
証拠
バロビー邸で見つかった証拠です。
- ベル
庭の花壇に、ベルが埋められていました。このベルは、故人が、人を呼びつける時に、けたたましく鳴らしていたようです。 - 遺産
遺産の相続人は、ロシア人のカトリーナであることが明らかになります。遺産目当て、という明確な動機がカトリーナにはあります。 - ビン
ストリキニーネ入りの瓶が屋敷から見つかり、カトリーナの犯人性が高まります。 - 手紙の筆跡
ポワロが受け取った手紙と、会計士宛ての手紙を比べてみると、筆跡が異なるということが明らかになります。つまり、会計士宛ての手紙は、バロビー自身が書いた手紙ではないということになります。
真相(ネタバレ注意)
姪のメアリが犯人です。夫のヘンリも共犯です。動機は遺産です。
毒殺の真相
犯人は牡蠣にストリキニーネを入れて被害者バロビーに食べさせ、毒殺しました。殺害に使った牡蠣の殻は花壇の飾りにして処分しています。
ストリキニーネには苦みがあるという特徴がありますが、牡蠣は、ほぼ丸飲みするため、被害者は異変に気付きませんでした。
姪が魚屋で牡蠣を買ったという裏付けもあります。
種袋の真相
バロビーが種袋で伝えようとしたメッセージは犯人の動機です。
STOCKS
STOCKには株という意味があり、これがバロビーのメッセージのでした。姪夫婦は、勝手に株取引を行い、大損していました。
Catherine the Great
Catherine the Greatはロシア皇帝Catherine II(エカチェリーナ2世)の別名です。ジャップ警部はカトリーナを意味していると勘違いしていました。
結末
事件の謎を解いたポワロですが、ヘイスティングス大尉の花粉症の原因だけは釈然としません。
その原因が、実はポワロが化粧品店で購入したコロンであることを、ポワロは隠し通すつもりのようです。
感想
牡蠣の貝殻が違和感なく花壇に飾られている気がします。
この記事のまとめ
名探偵ポワロ「あなたの庭はどんな庭?」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送順で第21話です。
- 園芸展でポワロに種袋を渡した老女が翌日亡くなってしまう
- 老女の世話をしていたカトリーナという女性が疑われる
- 犯人は被害者の姪夫婦だった。この夫婦は株で大損しており、遺産を手に入れるために被害者を毒殺した。丸飲みする牡蠣に毒を仕込むことで、ストリキニーネの苦味に気付かせなかった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | ブライアン・ファーナム Brian Farnham |
| 脚本 | アンドリュー・マーシャル Andrew Marshall |
| 原作 | アガサ・クリスティ Agatha Christie |
| 制作 | LWT (現ITV) |

