相棒S1E12・最終話『午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件』のあらすじとトリック解説です。右京さんと亀山は15年前に起きた立てこもり事件の人質が相次いで死亡した事件の捜査に着手します。
あらすじ
15年前、当時外交官だった北条晴臣の自宅で武装した犯人グループによる立てこもり事件が発生。北条やその部下達あわせて6名が人質となった。アメリカの偉い人が来日するという理由による早急な突入の結果、4人の犯人全員は死亡し、特殊部隊3名と人質1名が犠牲となった。
亡くなった人質は柳田幹夫という外務省職員で、北条を含む残りの5名は無事に救出された。ところが、事件からおよそ15年ほど経って、人質達が次々に死んでいく。
人質になった山本、田口、木村はいずれも落っこちて死んでいた。3名とも事故死と判断されており、事件性はないようにみえた。事件を調べる杉下右京と亀山薫は北条晴臣に事情を聴くが、心当たりはないという。もう一人の生き残りである料理人の鈴原慶介にも話を聴こうとするのだが、鈴原は何者かによって殺害されていた…。

登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 北条晴臣 | 長門裕之 | 外交官 |
| 川端蘭子 | 池脇千鶴 | 北条家の居候 |
| 萩原壮太 | 内藤剛志 | 元特殊部隊隊員 |
事件と伏線のまとめ
15年前の事件で人質になった人物達が変死しています。山本、田口、木村は事故死と考えられているようですが、料理人の萩原だけは明らかに他殺です。非常に怪しい北条晴臣ですが「自分も命を狙われている!」と主張し、事件への関与を否定しています。
- 鈴原は自身が経営する高級レストランの冷凍庫の中に入れられていた
- 鈴原の死体がみつかった厨房には高級ワインを飲んだ形跡があった
ワイングラスには鈴原と北条の指紋が付着していた - 北条本人は最近鈴原のレストランに行っていないと話す
指紋発覚後、レストランに行ったことを認めるが犯行は否認する(偽証したのは右京が気に入らなかったから) - 蘭子が北条の受け取った封書について証言する
差出人は15年前の事件で犠牲になった柳田幹夫だった。封書が届いたのは憶えているが、内容までは確認していない
(北条には数多くの郵便物が届くはずなので、そのなかで柳田の郵便を憶えているのは奇妙である。北条の様子がおかしくなったから封書のことを記憶したのかもしれないが、それならば内容を確認しているのではないか) - 柳田からの手紙を受け取ったあと、北条は夜中にうなされるようになった
- 右京を狙撃し捕まった石嶺が15年前の事件について証言する
激しい銃撃戦のあと、二発の銃声が響いた。その後、石嶺は同僚の萩原と共に人質がいた二階へあがった。二階回廊には犯人、隊員、柳田の三人が倒れていた - 15年前の事件で石嶺と行動を共にした萩原が事件について証言し、石嶺の話を裏付ける
- 回廊で倒れていた三人のうち、もっとも階段の近くに倒れていたのは犯人で、隊員が二番目だった。もっとも階段から離れていたのは人質の柳田
- 川端蘭子は柳田幹夫の娘で川端は母親の旧姓
- 川端蘭子は父親(柳田)は北条によって殺されたと考えていた
その根拠は数年前に病死した母親が受け取った匿名の手紙で、その手紙には「北条が柳田を撃ち殺したようだ」という内容が書かれていた(断定ではなく推測が含まれるような書き方だった) - 北条に柳田幹夫を語って手紙を出したのは蘭子だった。蘭子は真相を確かめるため、北条に手紙を出して反応をみようとしていた
- 北条は柳田殺害を否認する
銃撃戦の後、まだ息のあった犯人の一人が隊員と柳田を撃ったと証言する - 蘭子の正体を知って大激怒した北条が蘭子の手紙(他殺を告発した手紙)を燃やす
- 小野田は北条が黒幕だと推理する
柳田を殺した北条は蘭子から偽の手紙を受け取り、真相を知っている人質の誰かが裏切ったと勘違いした。そして人質達を次々に殺していったと考えられる
ネタバレ
15年前に柳田幹夫と特殊部隊の工藤隊員を殺したのは北条晴臣でした。北条は横領を告発した柳田に罰を与えるため、立てこもり事件のどさくさに紛れて柳田を銃殺しました。そばにいた隊員も殺したのは、口封じのためだと考えられます。人質の4名は犯行を目撃していましたが、北条の横領で利益を得ていたため、沈黙を貫きとおすことになります。
約15年ほどたって北条は柳田の娘・蘭子が送った手紙に惑わされて、目撃者が裏切ったと判断。人質だった3名を料理人の鈴原に始末させています。小野田の推理と違うのは、鈴原を殺したのが元特殊部隊隊員(現署長)の萩原壮太だったという点です。
実は萩原はまだ息のあった工藤隊員から真相を聞いていました。当時、萩原は上層部にありのままを伝えましたが、事件は揉み消され、代わりに萩原は昇進することになります。この後ろめたさから萩原は匿名で柳田の妻に手紙を出しています。
肺がんを患った萩原は鈴原を脅して人質だった山本、田口、木村の殺害と北条の関与を告白させています。
トリック
- 人質連続殺人事件の発端は勘違い(脅迫状の差出人を勘違いした。15年前の事件の真相を知っている人物が実は他にもいた)
- ヒモの結び方が犯人の人物像につながる
- 事故や災害等のどさくさに紛れて殺人を実行する
- 突き落とすだけのシンプルな手口なので他殺の痕跡が残りにくい
結末
北条の柳田殺害は公けにされず、その代わり、柳田が告発した北条の横領をもみ消した人物の名前が公表されることになる。北条が柳田を殺したのは間違いなさそうだが、自白は銃を突きつけられて脅されていたものであり、確かな証拠はなかった。
小野田は結果に満足しているようすだが、納得できない右京は証拠を見つけ出してみせると言い放つ。
感想
シーズン1の最終話となりました。12話があっという間だったと思えるほど面白かったです。
- 右京さんの「落っこちた」発言
- 料理屋の女将さんの名刺を閣下に差し出す右京さん(指紋を手にれるためにわざとやったことだった!)
- 閣下の激怒シーン。舌をレロレロさせながら美女に迫るシーンなど
この記事のまとめ
相棒Season1第12話(最終話)について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 和泉聖治 |
| 脚本 | 輿水泰弘 |
| 長さ | 1時間54分 |
| 放送 | 2002年 12月25日(水) |

