怪盗紳士の殺人・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿04】

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vs.怪盗紳士

金田一少年の事件簿「怪盗紳士の殺人」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは3話構成となっており、1話目は1997年6月9日(月曜日)に放送されました。

怪盗紳士
©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

金田一と美雪は怪盗紳士の予告状が届いた有名画家の屋敷へと向かいます。そして、その屋敷で、1ヶ月前まで同級生だった和泉さくらと再会します。
予告通り画家の絵が盗まれ、同時に、さくらが怪盗紳士に襲われ髪を切られます。その後、医師が殺され、さらに、画家も死体となって発見されます。金田一達は怪盗紳士こそが真犯人と考えますが、ある夜、本物の怪盗紳士が金田一達の前に姿を現します。

登場人物

登場人物をまとめます。レギュラーメンバーは金田一一、七瀬美雪、剣持勇の三名です。作中で美雪が二十面相と対峙したのは金田一耕助だと勘違いしていますが正しくは、江戸川乱歩が生み出した明智小五郎です。
剣持勇は怪盗紳士の予告状について、一に捜査を依頼しています。
なお、悲恋湖伝説殺人事件で初登場したいつき陽介も少し活躍します(金田一に依頼され、沖縄県波照間島へと向かう)。

和泉さくら(いずみ・さくら)

1カ月前まで金田一の同級生だった。蒲生の娘、と呼ばれる。

蒲生剛三(がもう・ごうぞう)

画家。乗り物と狭いところが嫌い。目でみたものしか描かない。絵を描くために、豪奢な庭などをつくる。
15年前、吉良のモチーフを盗用したと言われる。そして、5年前に作風が変わる。
二番目の被害者。

海津里美

かいづさとみ。付添医師。蒲生のモデルでもあった。
蒲生に、さくら殺害を提案する。
最初の被害者。

小宮山吾郎

こみやまごろう。執事。

吉良勘治郎(きら・かんじろう)

酒浸りの画家。

和久田春彦(わくた・はるひこ)

天文学者。蒲生の甥。

醍醐真紀(だいご・まき)

美術雑誌記者。

羽沢星次(はざわ・せいじ)

画商。

ポアロ

犬。

大河内善助(おおこうち・ぜんすけ)

青森県警の警部。

アニメ情報

放送日
10
(FILE1)
6月9日
11
(FILE2)
6月16日
12
(FILE3)
6月23日

謎と手掛かり

盗難、および、医師の海津と画家の蒲生を殺しさくらを襲った犯人は誰なのかというのが大きな謎です。それぞれの事件について、概要と謎をまとめます。

肖像画

「我が愛する娘の肖像」は背景に南十字星が描かれているという特徴がある絵画です。この絵画は怪盗紳士によって一度盗まれ、怪盗紳士の手によってコンテストに出品されています。コンテストの結果、絵は大賞に輝き、蒲生は絵のモデルである行方知らずの娘がいるということを公表します。
その娘というのが、和泉さくらです。絵のモデルが和泉さくらであるというのは、胸元にある蝶のかたちをした痣が証拠になっています。

怪盗紳士の予告通り、蒲生の屋敷から和泉さくらの肖像画ということになっている「我が愛する娘の肖像」が盗まれます。

茶番劇

さくらの肖像画が盗まれる前に、蒲生のアトリエ;ラベンダー荘にあった蒲生の自画像が盗まれます。この盗難事件の犯人は天文学者の和久田です。名犬ポアロの活躍により、彼の犯行はあっさり明るみに出ます。
しかしながら、不思議なことに、和久田が盗んだ絵は怪盗紳士によって元に戻されていました。

割れた窓

「我が愛する娘の肖像」が置いてあった部屋の窓は、割られていました。破片は室内に飛び散っていたため、絵を盗んだ犯人は、室外からの侵入したようにみえます。

金田一は、割られた窓が、窓の鍵から離れていることに違和感を抱きます。そして、犯人が、室内から窓を割って、外部から怪盗紳士が侵入したように見せていると推理します。
この推理が正しければ、怪盗紳士は、屋敷の中にいる人物ということになります。

さくら傷害事件

「我が愛する娘の肖像」の盗難が発覚した直後、さくらが何者かに襲われ髪を切られているということも、明らかになります。

さくらの証言

さくらは、大きな男に襲われたと証言します。
絵を盗んだ怪盗紳士がさくらを襲ったのだとすれば、怪盗紳士は大柄の男ということになります。

海津殺害

屋敷に飾ってあった海津の絵が盗まれ、さらに、海津の死体も発見されます。
金田一は、絵が盗まれると、誰かが襲われるという構図に気付きます。

蒲生殺害

海津に続き、蒲生も殺されます。蒲生の自画像が盗まれ、死体はラベンダー荘近くの川辺でみつかります。

電話とアリバイ

蒲生は、殺される直前に、屋敷に電話をかけ、その電話に執事と金田一が対応します。
怪盗紳士に殺される!、とわめく蒲生は、電話で『ラベンダー荘にいる』と話します。電話の後、金田一たちは、リムジンで、ラベンダー荘へ急ぎます。

この時、関係者は全員屋敷にいました。つまり、誰にも、ラベンダー荘で蒲生を殺すことはできないということになります。

目隠し

死体の目のまわりに、ガムテープのあとが残っていました。蒲生がガムテープで目を覆われていたとすると、視界は閉ざされていたはずです。しかし蒲生は、自分のいる場所がラベンダー荘だと気付きます。

吠えまくるポアロ

ポアロはラベンダーの匂いが大嫌いです。ラベンダーの匂いに気付くと、猛烈に吠えます。
このポアロが、屋敷を後にしようとする一行の荷物に向かって、吠えます。荷物は、リムジンのトランクに置いてあったようですが、なぜ吠えているのかは不明です。

真相

殺人犯は和泉さくらです。そして、「我が愛する娘の肖像」の絵を盗んだのは、怪盗紳士が変装した醍醐真紀です。

怪盗紳士の正体

怪盗紳士は記者の醍醐に変装していました。彼女は絵を盗んだだけです。

怪盗紳士の犯行

怪盗紳士が関わったのは、①和久田が盗んだ絵を元に戻したこと、②「我が愛する娘の肖像」を盗んだこと、の2つです。なお、怪盗紳士が盗んだ絵は金田一がすり替えたレプリカでした。
怪盗紳士が残したカードには、怪盗紳士の名前が入っています。本物のカードは、怪の字のりっしんべんにハネがあります。しかし、一連の事件の中で残されたカードには、ハネのないものが混じっていました。

絵の隠し場所

絵は屋敷に飾ってある他の絵をかぶせ、隠していました。

海津と蒲生の殺害

海津と蒲生を殺したのは、和泉さくらです。さくらは怪盗紳士の犯行にみせかけて、二人を殺害しました。

自作自演

さくらが襲われたというのは狂言です。さくらは大柄の男に襲われたと話していましたが、本物の怪盗紳士はスリムな女性でした。

アリバイトリック

蒲生が死んだとき、さくらは、屋敷にいました。そして、その後、リムジンに乗って、金田一たちと共に、ラベンダー荘へ向かっています。

本当の殺害場所

蒲生が殺されたのは、リムジンのトランクです。さくらは、夜のうちに蒲生を気絶させ、目隠しをさせた上でトランクへ運んでいました。そして、コードレス電話で蒲生が電話するように仕向けます。蒲生が争ったようにみせるため、ラベンダー荘を予め荒らし、さらに、怪盗紳士の犯行にみせるため、絵も盗んでいます。

ラベンダーの匂い

蒲生がラベンダー荘だと勘違いしたのはトランクにラベンダーが置いてあり、その匂いを嗅いだからです。トランクにしみついた匂いが荷物に移ったため、ポアロは、荷物にむかって吠えました。

動機

和泉さくらの父親は、蒲生のゴーストライターでした。蒲生は実の父親ではありません。

和泉宜彦

無名の画家和泉宜彦(いずみ・のぶひこ)は蒲生の代わりに絵画を描いていました。蒲生は宜彦に絵を描かせるため、薬物を使い、屋敷に監禁していました。しかし、使い物にならなくなったため、波照間島へ送ります。

医師の海津は宜彦が波照間島の病院に入院できるように手続きをしました。このことから、海津も共犯といえます。

再会と殺意の芽生え

宜彦の実の娘であるさくらは、波照間島で父と再会します。しかし、宜彦の病状は深刻で記憶はなく、言葉もわからないような状況でした。
そして、宜彦は亡くなってしまいます。

その後、さくらはある画廊で宜彦の描いた絵を見かけます。その絵は宜彦が描いたものであるはずなのに、作者は蒲生剛三となっていました。このことがきっかけとなってさくらは、蒲生と海津の悪事に気付き、復讐を誓います。

コンテスト

コンテストに「我が愛する娘の肖像」を送ったのは怪盗紳士ではなく、和泉さくらです。この行動の結果、さくらは、蒲生の娘として、蒲生自身と海津に近づきます。
なお、宜彦が「我が愛する娘の肖像」を完成させたのは波照間島です。そのため、日本の一部地域(主に沖縄県波照間島)でしか見ることができない南十字星が、背景に描かれていました。

結末

金田一にアリバイトリックを暴かれた和泉さくらは、動機を全て明らかにします。そして、自ら、命を絶ちます。

脱皮するおばあさん

偽物の絵をつかまされた本物の怪盗紳士は、おばあさんに変装し、金田一に絵を返します。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「怪盗紳士の殺人」(アニメ)について、あらすじ、真相などをご紹介しました。

犯人

  • 怪盗紳士≒醍醐真紀(ごだい・まき)
    醍醐真紀が怪盗紳士ということではなく、怪盗紳士が醍醐に変装していたということ。“紳士”という名前で世間に知られているが実は女性である。男性だと思っていたら女性だったということだが、そのトリックは名前に仕掛けられている。
  • 和泉さくら(いずみ・さくら)
    怪盗紳士に罪をなすりつけるため、怪盗紳士になりすまして犯行を繰り返していた。偽怪盗紳士といえるかもしれないが、変装して姿をみせたりはしていないので、偽者が登場したわけではない。
    本物の怪盗紳士が使うカードは“怪”のりっしんべんがはねているということなので、はねていないカードはすべて和泉が残したものということになる。剣持に予告状を送ったのも和泉で、ここから怪盗紳士に濡れ衣を着せる計画は始まっていたのだが、ご本人さんが登場し、濡れ衣だと主張することになる。犯人自身は紳士といえどもただの泥棒なので、本人が登場して弁明しても、それが信じられることはないと思っていたのかもしれない。ところが、金田一達は怪盗紳士の言葉を信じることになる。りっしんべんに関しては、怪盗紳士が自分の犯行ではないと主張するためにあえて間違ったカードを使ったのかもしれないので、本物ではないという根拠にはなっていない。男性だったという目撃証言も、変装の名人である怪盗紳士が男性に変装していたのかもしれないので、本物の怪盗紳士の犯行を否定することはできない。
    つまり、金田一は、怪盗紳士が超美人っぽくて、胸元がゆるゆるだったから、話を信じたいに違いと思えてしまう。金田一一はハニートラップに弱そうなので、あり得ない話ではなさそうである。
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