筒井康隆著「残像に口紅を」の要約と読書感想文の例文です。約400文字の読書感想文をご紹介しています。
要約
言葉が失われ、かすんでいく世界の中であっても表現力を失わない主人公が登場する話です。
ポイント
言葉が失われる、という特殊な設定の中で、表現力を失わずにあらゆる出来事を書き切る主人公(作家)に共感するというは難しいです。ですので、もしも言葉が使えなくなったら、言いたいことが伝えられなくなったら、などを考えれば、内容が膨らみ、書きやすくなります。
あらすじ
あらすじは、下記の記事にまとめております。
感想文の例文
約400文字(397文字)の読書感想文です。
この物語では、日本語の音(おん)が失われていき、その音を含む人や物も世界から消えていきます。消えた音は小説の文章にも登場しません。最初に消えるのは『あ』で、物語が進むにつれ、消えた音が増えます。しかし、描写に違和感はなく、音の消失を感じない内容となっています。著者の語彙力や表現力に驚きながらも、限られた音で作文をすれば、自分も表現力が鍛えられるかもしれないと思いました。
実際『あ』を使わずに愛を表現しようと思うと、とても難しいことがわかりました。恋や思いやりという言葉では言い換えられません。『あ』が使えないと、誰かに愛していると伝えることも難しくなります。「私は、きみが異常なほど好きです」と「私は、あなたを愛しています」では、やはり、意味が違うように思います。
作家の表現力に感動しながらも、自分なりに限られた音で文章を考え、書いてみることで、自身の表現力の乏しさに気付くことができました。

