相棒S2E13『神隠し』のあらすじとトリック解説です。少女が行方不明になりますが、金品などの要求はなく、誘拐事件としての捜査は打ち切られてしまいます。
あらすじ
お稲荷様の頭に子供用の手袋、床屋のサインポールの上に……。杉下右京と亀山薫は行方不明になった少女に関わる証拠品を調べていた。子供用の手袋や帽子、靴下、サスペンダー、マフラーの合計5点が祠、床屋、パチンコ屋、倉庫、絵画教室のポスターにそれぞれ置き去りにされていた。
右京と亀山が事情聴取を進めていると、行方不明になった瑠奈のお友達から「一郎君を訪ねてごらんなさい」と言われる。一郎というのは公園で暮らしているホームレスで、瑠奈とは親しいようだった。そして、瑠奈は近くの教会の神父とも仲良くしているという…。

登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 大森瑠奈 | 久保結季 | 少女 |
| 大森郁夫 | 水上竜士 | 瑠奈の父親 |
| 大森早苗 | 及森玲子 | 瑠奈の母親 |
| 長谷川均 | 細川俊之 | 神父 |
| 吉田一郎 | 松尾貴史 | ホームレス |
事件と伏線のまとめ
大森瑠奈が行方不明となり、誘拐が疑われます(詳しい経緯は不明)。しかし、誘拐犯からの連絡はなく、警察による誘拐事件の捜査は打ち切られます。
その後、特命係と捜査一課がとある神父のもとに辿り着きます。神父は瑠奈の行方に心当たりはないと話していますが、瑠奈は教会にいるようです。
- 子供用の服は暗号と考えられる
- 床屋のサインポールに帽子、倉庫にマフラー、お稲荷様に帽子、パチンコ屋にサスペンダー、絵画教室のポスターに靴下
- 衣類はただの目印で暗号解読のために注目すべきなのは置かれた場所
- 床屋、倉庫、お稲荷様、パチンコ屋、絵画から髪、荷、稲荷、玉、絵に変換すると「かみにいなりたまえ」となる。意味の通る言葉にすると「神に祈りたまえ」
- 暗号は教会を示している
- 神父は30年ほど前、少女への強制わいせつ罪で服役していた
- 大森瑠奈は両親を含めた三人家族
- 両親は教育熱心
- 大森家は窓が割れていたり、家具に穴が開いていたりする
- 瑠奈の部屋にはおもちゃがなく、勉強用の参考書だけが置かれている
- 部屋には一郎が瑠奈にプレゼントしたぬいぐるみもなかった
- 父親は母親に暴力をふるっている
- 母親は浮気中。相手はPTAで知り合った男。つまり、瑠奈の同級生の父親
- 一郎は定期的に教会のシャワーを借りている
- 一郎が初めてシャワーを断られる(神父いわく故障中らしい)
- 瑠奈が教会にいるからシャワーを使わせなかったのではないか?
ネタバレ
瑠奈は誘拐ではなく家出でした。神父が教会に監禁していたように思えましたが、神父は瑠奈を匿っているだけでした。
家出の原因は家庭環境です。父親が母親に暴力をふるい、母親は浮気をしていました。すさんだ関係にも関わらず、人前では仲のいい家族を演じていました。瑠奈はおもちゃを一切与えられず、一郎から貰ったぬいぐるみも母親に捨てられています。瑠奈の受験失敗が家族の溝をより深めてしまったようです。
瑠奈の家庭環境を知っていた神父は瑠奈を助けるために大森家を尋ねたりしましたが、瑠奈の両親は聞く耳を持たず、寄付の要求だと感じたようでした。そして、今回の事件を起こすことになります。なお、暗号を残したのは神父です。
トリック
誘拐かと思ったら家出でした。
身代金の要求などをしらせる脅迫状や電話などがあれば、誘拐に間違いないですが、この事件にそういったものは一切登場していないようです。警察は誘拐事件として捜査をしていたようですが、その根拠はおそらく街で発見された子供用の衣類です。変質者の犯行と考えられていたのかもしれません。
結末
家に帰りたがらなかった瑠奈だったが、神父に説得され、両親と共に自宅へと戻る。
事件解決後、神父が冤罪を右京達に伝える。神父によれば、襲われそうになった少女を助けたところ、パニックになった少女が「犯人は神父」と証言したため、神父は服役することになったという。右京は神父の言葉を信じると話すのだった。
感想
暗号を解いても、前科から調べても、辿り着く先は教会でした。
右京さんとたまきさんの会話に登場した本は『ブラウン神父の童心』だと思われます。別れたパートナーの忘れ物が古典的推理小説という。トリックは誰も気にかけないような人が実は重要人物というものです。
- 「前があるから怪しい」は無能な刑事の常套句。だがしかし、結果オーライ
- 話のわからないおじさん
この記事のまとめ
相棒Season2第13話について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 大井利夫 |
| 脚本 | 輿水泰弘 |
| 長さ | 54分 |
| 放送 | 2004年 1月21日(水) |

