相棒S1E3『秘密の元アイドル妻』のあらすじとトリック解説です。歩道橋で男性の死体が発見され、その男は麻薬のバイヤーだったことが判明します。

あらすじ
人気のない歩道橋で麻薬に関わっていた男の死体が発見される。検視の結果、歩道橋の上から階段を転がり落ちて死んだと考えられたが、なぜか死体は階段から歩道橋の上に引きずり上げられていた。
一課が歩道橋の事件を捜査する中、生活安全部の角田課長は特命係をお手伝いに従えて、麻薬取引の現場を押さえようとしていた。ついに取引が始まり、潜んでいた角田達が動き始めると、そこに一課の刑事達が現れる。角田らが追っていた反社構成員のうち一人が歩道橋で起きた事件の容疑者だった。
麻薬取引のお手伝いをしていた杉下右京と亀山薫は取り逃がした反社の構成員を追うため、新宿にある末廣亭へと向かう。右京達がつい先日真打になったばかりの落語家・橘亭青楽(つばきてい・しょうらく)の寄席を楽しんでいると、そこに構成員が現れる。
登場人物とキャスト
主なゲストをまとめます。
| 名前 | キャスト | 説明 |
|---|---|---|
| 橘亭青楽 | 小宮孝泰 | 落語家 |
| 倉本美奈子 | 大西結花 | 青楽の妻 |
| 加賀山友二 | 桐生コウジ | 被害者 |
事件と伏線のまとめ
歩道橋で麻薬の売人が殺され、反社組織の抗争が疑われます。捜査一課は疑わしい反社のボスを逮捕するわけですが、被害者は寄席のパンフレットを持っていました。ただの偏見になりそうですが、売人が寄席に通うというのは、ちょっとイメージと違います。
調べてみると被害者は月の下旬に配られたパンフレットを所持していたことが判明。橘亭青楽が真打になった初日に、被害者は落語を聞きにいったというわけでした。ところが、橘亭青楽は男の顔を憶えていませんでした。
その後、青楽の妻・倉本美奈子(くらもとみなこ)が、その昔、麻薬に関わってアイドルを引退していたことが判明します。さらに、美奈子と柄の悪い男が話している姿も目撃されます。
- 麻薬取引を計画した反社の構成員(角田課長が追い、捜査一課が逮捕した人々)が犯人ならば、取引前に取り引き現場近くで殺人を犯すとは考えられない
- 橘亭青楽は客の顔を憶えているようだったが、被害者の顔はまったく見覚えがないと証言する
- 寄席の最中、青楽は手ぬぐいで手紙を表していたが、途中で扇子に変えている
- 青楽が手ぬぐいから扇子に変えたのは右京と亀山が寄席を鑑賞したときだけで、通常は手ぬぐいのみを使うようである
- 青楽の手ぬぐいは入門の時に頂戴した大事な物
- 倉本美奈子が過去に麻薬に関わったのは確かだが、以降、一切麻薬には手を出していない
- 美奈子は売人に付きまとわれていた(売人は美奈子に薬物を購入させようとしていた)
ネタバレ
歩道橋で男(加賀山友二)を転落死させたのは落語家の橘亭青楽でした。青楽は妻の麻薬事件をネタに脅されていました。被害者が末廣亭に現れたのは、寄席ではなく青楽を脅迫するためでした。
事件があった夜、歩道橋の上で青楽は男に金を渡し、それが手切れ金だと思っていました。しかし、男がずっと脅し続けるような物言いをしたため、青楽は我を失い、掴み合いになります。この結果、男は階段から転落してしまいます。
階段を転がり落ちた男はまだ生きていました。しかし、青楽は男を助けようとはせず、確実に死んでもらうため、人目につかない歩道橋の上に男を運びました。
青楽の手ぬぐいには男の血が付いており、青楽は寄席の最中に血痕に気付きました。突然扇子に変えたのは、血の跡を隠すためでした。
トリック
真犯人が殺人を計画していたわけではなく突発的な犯行だったので、トリックらしきものはほとんど登場していません。被害者を階段から運んだ理由が謎めいていましたが、それは被害者を確実に殺すためだったという事情が隠されていました。
捜査一課は反社の抗争がらみだと考えていたようですが、これは真犯人が仕掛けた偽装工作というよりも、一課の思い違いでした。
結末
右京さんと亀山は末廣亭の楽屋では公園で橘亭青楽を告発する。出番が回ってきた青楽に対して右京さんは出演するよう促す。
最後の寄席で青楽に右京さんが「真打」と声を掛け、亀山もそれに続く。そこに現れたのは、何も知らない妻の美奈子だった。
感想
最後は物悲しい雰囲気でした。相棒シーズン22第16話にも橘亭青楽が登場します。
この記事のまとめ
相棒Season1第3話について、あらすじや真相などをご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 和泉聖治 |
| 脚本 | 櫻井武晴 |
| 長さ | 54分 |
| 放送 | 2002年 10月23日(水) |

