誘拐された総理大臣・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ18】

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名探偵ポワロ・第18話

名探偵ポワロ『誘拐された総理大臣(The Kidnapped Prime Minister)』のあらすじ、トリック解説です。イギリスの総理大臣が銃撃され、その後、フランスで誘拐されてしまうエピソードです。


あらすじ

ならず者に銃撃され顔に包帯を巻くこととなった英国の総理大臣が、国際会議出席のために赴いたフランスで誘拐される。
総理大臣はフランス到着後、偽物の大使館の車に乗ってしまいさらわれた考えられ、のちに、その車が発見される。しかし、車の中にいたのは、縛られた秘書のダニエルズ中佐だけで、総理大臣はもちろん、その死体すらもみつけることができなかった。

事務次官から捜査を依頼されたポワロは三十二時間と十五分で総理大臣を見つけなければならないのにも関わらず、フランスへは飛ばず、イギリス国内での調査を進める。苛立つ事務次官を尻目に、ポワロは総理大臣銃撃や、ダニエルズ中佐の元妻について調べ上げる。そしてポワロは「総理大臣はイギリスから出国していない」と確信するのだった。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス大尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • サー・バーナード・ドッジ
    依頼人。外務省の事務次官
  • ダニエルズ
    中佐。総理大臣の秘書官
  • ダニエルズ夫人
    ダニエルズ中佐の離婚した妻
  • イーガン
    総理大臣が銃撃されたときの運転手

注目のシーン

悲哀。

ポワロ、ヘイスティングス、ジャップ警部

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC


総理大臣を誘拐した人物、そしてその手口が謎です。

銃撃の謎

総理大臣は誘拐される前に、一度、銃撃されています。これは、総理大臣の命を狙ったかのような事件でした。
ならず者の放った弾丸は総理大臣の顔をかすめています。軽いケガで済んだようですが、総理大臣は頭に包帯を巻くことになります。

誘拐の謎

銃撃ののち、総理大臣は誘拐されました。その行方はおろか、生死すらも定かではありません。
仮に銃撃と誘拐が同一犯による犯行であるならば、命を狙って銃撃したはずなのに、なぜ今度は誘拐したのかという疑問が浮かびます。ただ、違う目的で行動する別のグループによる犯行とも考えられます。

手掛かり・伏線

誘拐犯を明らかにするヒントです。

証言

秘書官のダニエルズ中佐は銃撃時、総理大臣と行動を共にしていました。
そして、総理大臣誘拐のときも、一緒に誘拐されます。のちに、総理大臣が誘拐された車から中佐だけがみつかります。中佐の証言は次の通りです。

  • 銃撃時の様子
    秘書官は「障害物があったため脇道へ入ったところをならず者に襲われた」と証言しています。問題の障害物は、現場に残されていませんでした。
  • 運転手について
    銃撃時の運転手はイーガンという名前の男でした。銃撃事件の後、その運転手は行方を暗ましています。この件について秘書官は「ほとんど何も知らない」と話します。
  • 病院について
    銃撃のあと、顔を負傷した総理大臣は病院で手当てを受けています。秘書官も一緒だったようですが、その病院がどこだったのかは憶えていないようです。
  • 誘拐時の様子
    秘書官は誘拐が起きた時のことを具体的には何も憶えていないようです。とても強い恐怖のため、忘れてしまったのかもしれません。

証拠

秘書官、その元妻、そして、運転手の関係性やその正体を示唆する証拠です。

  • 手帳
    運転手の部屋にあった手帳には、番号が書かれていました。
    これは、秘書官の自宅に通じる電話です。ポワロは、電話を借りるふりをして、このことを確認しています。
  • 写真
    秘書官の机の上に、元妻の写真が飾られています。
    夫人とは、離婚裁判で激しく敵対し、争ったうえで、離婚したはずです。
  • アイルランド
    運転手が飾っていた絵画類と信仰、秘書官の父親が当時の首相と決別することになった問題、夫人の出身地、などはアイルランドに関連があります。

真相(ネタバレ注意)

秘書官のダニエルズ中佐が犯人です。元妻、そして、運転手のイーガンも共犯です。総理大臣誘拐の目的には政治的な思想が背景にあります。

銃撃の真意

銃撃の目的は顔に包帯を巻かせることにありました。顔が隠れていれば、誘拐時に総理大臣の替え玉を使っても正体がバレにくくなります。

誘拐の真相

総理大臣はフランスで誘拐されたわけではなく、イギリスで誘拐されました。犯人の意図はフランスでの捜査に集中させ、イギリスの捜査を手薄にすることにありました。

結末

総理大臣が監禁されている屋敷を見つけ出したポワロ、警察、軍隊は屋敷を包囲します。完全に逃げ場を失った犯人は運転手のイーガンを逃がすため、自らおとりとなります。夫人がとった行動は屋敷の屋上で、頭を撃ちぬいて自害するというものでした。夫人は、死に際に『アイルランド万歳』と叫び、引き金を引きます。

感想

首相誘拐という大事件でした。殺人事件は起きていませんが、顔に包帯を巻かせるために銃撃事件を起こしていたなど、アガサ・クリスティーっぽいトリックが仕掛けられていたと思います。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「誘拐された総理大臣」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送でも第18話です。

  • 総理大臣が襲撃され顔を負傷する。その後、フランスで誘拐されてしまう
  • 総理大臣がフランスで乗り込んだ車が発見され、車内から秘書官が助け出されるが総理大臣は行方不明のままとなってしまう。事件を捜査するポワロはフランスではなくイギリスで捜査を進める
  • 総理大臣を誘拐したのは秘書官のダニエルズ中佐だった。中佐は元妻や運転手と共謀し、思想のために総理大臣を誘拐していた。フランスで誘拐されたと考えられていた総理大臣だが、実際はイギリスで誘拐されていた。犯人は替え玉を使うため、総理大臣を銃撃し包帯を巻かせていた
項目 内容
監督 アンドリュー・グリーヴ
Andrew Grieve
脚本 クライブ・エクストン
Clive Exton
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)

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