4時02分の銃声・あらすじ・ネタバレ解説【新刑事コロンボ63】

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Butterfly in Shades of Grey

新・刑事コロンボS12E2「4時02分の銃声」のあらすじ、トリック解説です。ラジオ番組のパーソナリティが犯人です。

あらすじ

有名なラジオ番組のDJフィールディング・チェイス(ウィリアム・シャトナー)は娘を支配し続けるため、娘の自立を妨害します。
対して、娘の自立を手助けするとある男性調査員が、フィールディング・チェイスに反発。チェイスの汚い過去を暴露しようとします。

チェイスは、その調査員の家で彼を、彼の恋人の犯行に見せかけて射殺します。犯行時、被害者宅の内線を使って被害者と電話し、あたかも自分の自宅にいるようにみせ、その後、車の中から通報し、電話中に銃声が聞こえたため、慌てて駆け付けたという演技をします。

捜査を担当するコロンボは、いつものように、些細な疑問点をもって、チェイスにつきまといます。

犯人

フィールディング・チェイスはラジオ番組の司会者です。
自分勝手ないい分で、調査結果とは全く異なる虚偽を公表するようなあくどい人物です。

被害者

被害者は犯人が雇っている調査員です。

この調査員は犯人の娘の親しい友人です。彼は9日前に新しい恋人と付き合い始めましたが、すぐに別れます。

動機

被害者は犯人の悪事を公にしようとしていました。

きっかけとなったのは、犯人の娘が書いた小説です。被害者は、その小説を出版社に売り込み、犯人の娘を自立させるつもりでした。
しかし、犯人が、圧力をかけて、出版社が断るように仕向けます。

捜査および推理

コロンボは、メイク用のドーランが付いた犯行現場のドアノブ、凶器の拳銃、そして、バラの茂みに捨てられたハンカチといった証拠を根拠に、被害者が付き合っていた男性を聴取します。結果、彼には完璧なアリバイがあることが判明します。

続いて、被害者の家の鍵を持っている人物を疑い、犯人の娘にアリバイがないといって、チェイスを揺さぶります。

結末

チェイスは、被害者の家へ駆けつけている途中、それも自宅を出てから数分後に、警察へ通報したと証言しますが、被害者の自宅付近は圏外でした。つまり、チェイスは、通報した時、別の場所にいたことになります。

追い込まれた犯人はコロンボを葬り去ろうとしますが、そこに警察の応援が駆け付け、大人しく逮捕されます。

原題

「Butterfly in Shades of Grey」(白か黒かのバタフライ)
「4時02分の銃声」は原題と異なるタイトルです。

トリック解説

犯人は犯行を、被害者が別れたばかりの恋人、もしくは、被害者が調査していた人物になすりつけようとします。
さらに、電話のトリックでアリバイを作ります。

罪のなすりつけ

恋人へのなすりつけには、ドーランの付いたハンカチなどの物証を残します。

被害者が調査していた人物へのなすりつけは、犯人自身が証言し、警察に信じ込ませます。

ドーラン

ドーラン付きのハンカチを被害者の自宅の、近くのバラの茂みに捨てます。さらに、被害者の家のドアノブ、凶器にもドーランをつけておきます。

合鍵

犯人は被害者の自宅に、娘が持っている合鍵を使って侵入します。
被害者の(元)恋人も、合鍵を持っているため、ドーランの証拠とは矛盾しません。

アリバイ工作

犯人は被害者に、午後4時ちょうどに、犯人の自宅へ電話させます。犯人はこの電話を被害者の自宅の書斎にある内線で応答します。
犯人の自宅の電話が留守録状態になった直後に、内線をとることで、会話が録音されます。

口実

電話の口実は、出版に関する打ち合わせです。

このとき、娘と被害者は、小説出版のためニューヨークへ向かおうとしていました。

通報

電話中に被害者が撃たれた、という状況のため、犯行後、犯人は自ら警察に通報します。
通報は、車から携帯電話で行います。

犯人のミス

コロンボが偽装工作を見破り、犯人を追い詰める証拠です。

ちぐはぐな証拠

罪をなすりつけようとして生じた矛盾、犯人の失言、トリックを見破る証拠などです。

アリバイ

罪をなすりつけようとした恋人には、アリバイがありました。
俳優の彼は、犯行時刻の午後4時、ファンからサイン攻めにあっていました。

ドーラン

被害者が調査していた人物の中には、メイク用のドーランを使うような人物がいませんでした。
調査対象の人物が犯人で、恋人に罪をなすりつけるためドーランを使ったということもなさそうです。理由は、その犯人が、被害者と恋人が9日前に付き合い、さらに、事件の直前に分かれたことを知ったとは考えにくいからです。

後ろから撃たれた

犯人はコロンボと始めて話したとき「後ろから撃たれた」というような発言をしています。
現場に入っていない犯人には、被害者がどのようにして死んだか、わからないはずです。

犯人は電話の時に被害者が何も言わず、突然、銃声が聞こえたから、後ろから撃たれたと推理した、と答えています。

通報の遅れ

録音テープから犯行があったのは午後4時2分であることが判明します。しかしながら、犯人による通報は午後4時6分でした。4分という空白の時間が、気になるところです。

犯人は気が動転していたと言って、空白の時間を説明しています。

圏外

犯人の自宅周辺は山に囲まれているため電波が届きにくい状況でした。当然、携帯電話も圏外です。

犯人は犯行後、車の中から通報しています。しかし、自宅から4分で行ける範囲は、どこも圏外でした。

受話器の指紋

犯人は内線の受話器の指紋を拭き取っています。そのため、被害者の指紋もなくなっていました。

犯人が内線を使って電話をし、そのあと、携帯で通報したと考えれば辻褄が合います。

犯行の証拠

チェイスによる犯行を示唆する証拠です。

合鍵

被害者の自宅の合鍵は数が限られていました。
犯行の日、犯人の娘が持っていた合鍵が、その日だけ紛失していました。鍵を盗む機会は、犯人にもあったといえます。

コロンボの罠

コロンボは、犯人の自宅周辺では、電話がつながらないということを確認するため、嘘の証人と、自転車乗りに扮した警察を用意します。

まず、嘘の証人で被害者を連れ出します。ちょうど4分ほど車を走らせた位置に自転車乗りの警察を配置し、被害者とコロンボが乗った車を停めます。このとき、一人が車に細工し、エンジンがかからないようにします。
エンジンがかからなくなったので、コロンボは犯人にロードサービスに電話をするよう促します。

犯人は電話をかけますが、何度ダイヤルしても、圏外なので繋がりません。

感想

かなり汚いことをやっている犯人で、最後も、悪あがきをしようとしています。録音テープに何かあると思っていたら、何もありませんでした。

考察

原題「Butterfly in Shades of Grey」のButterflyは「蝶」ではなく「バタフライ」と訳しています。

この記事のまとめ

刑事コロンボ「4時02分の銃声」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。最後にドラマの内容を、計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。

調査員殺害
項目 内容
計画性 あり
偽装工作 罪のなすりつけ
ミス 圏外
動機 口封じ
凶器 拳銃
トリック 内線電話
コロンボの罠 偽の証人

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