恋におちたコロンボ・あらすじ・ネタバレ解説【新刑事コロンボ62】

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It’s All in the Game

新・刑事コロンボS12E1「恋におちたコロンボ」のネタバレあらすじ、トリック解説です。犯人がコロンボを誘惑します。

あらすじ

資産家のローレン・ステイトン(フェイ・ダナウェイ)は、二股をかけていた恋人を、浮気相手の女性と共謀し、空き巣の犯行にみせかけて殺害します。

コロンボは、ステイトンの色仕掛けに惑わされず、いつものように細かい点を気にしながら捜査を進めます。しかし、決定的な証拠を得ることはできません。

犯人

ローレン・ステイトンはお金持ちです。三か月前に、若い恋人と付き合い始めます。

被害者

被害者はステイトンの恋人です。

実はこの男、ステイトンの娘とも交際しています。

共犯者

共犯者は被害者の恋人であり、ステイトンの娘でもある若い女性です。

動機

被害者は、娘のほうは肉体的な欲求、母(ローレン)のほうは金目当てで付き合っていました。
周囲から下衆野郎と呼ばれるほど、ひどい男です。

母子は復讐のため、この下衆野郎を殺します。

被害者が最初に付き合っていたのは娘の方です。母親が大富豪であると知ったこの男は、母親も誘惑し交際を始めます。

浮気に気付いた娘は、男を攻め、まだ気づいていない母親に知らせようとします。しかし、激しい暴力にあい口封じされてしまいます。
それでも娘は、母親に、浮気の事実を伝え、ついに殺害へと至ります。

捜査および推理

冷蔵庫の中の溶けた氷、留守時の空調の設定、第一発見者となったステイトンの行動などを根拠に、ステイトンを疑います。
さらに、被害者の通話記録から、共犯者へと辿り着きます。

結末

コロンボは共犯者と思しき女性を警察署へと連れて行き、そこで厳しく取り調べを行います。
そして、複数の警察官に、怒鳴られるようにして聴取される女性の姿を見せることで、ステイトンを自供させます

ステイトンは捕まる直前に、共犯者が娘であることを明かし、コロンボと取り引きします。コロンボはステイトンを尊重し、共犯の容疑がかかった娘を放免します。

原題

「It’s All in the Game」(全てゲーム)
「恋におちたコロンボ」は原題と異なるタイトルです。

トリック解説

空き巣と偶然遭遇し殺されたという筋書きです。

強盗殺人偽装

共犯者(娘)と標的が、標的のアパートへと向かい、そこで待ち伏せしていた犯人(母)が、標的を撃ち殺します。

被害者は、以前、一度だけ、実際に空き巣に入られたようです。

停電

照明のブレーカーを落としておくことで、被害者を入り口に留めます。
一緒に部屋に入った共犯者は、ライトをつけるふりをして、この後銃撃される被害者から離れます。

金目のもの

宝石などの金目のものを盗んでおきます。キッチンに隠してあった札は床にばらまき、物色中に被害者が帰ってきたようにみせます。

アリバイ工作

犯行時刻を誤魔化すことで、犯人(母)のアリバイを捏造します。証人はアパートの管理人です。

銃声

射殺後、共犯者は犯行現場である被害者の部屋で待機します。
数時間後、再び犯人が標的の自宅を訪れ、管理人を起こします。このタイミングで共犯者が発砲し、まさに今、標的が何者かに殺されたようにみせます。発砲後、共犯者は部屋の窓から逃亡します。

本当の犯行時、犯人は頭痛のため、パーティーから姿を消しています。これは仮病です。

電気毛布

本当の犯行時刻が明らかにならないようにするため、死体は電気毛布で温めておきます。

被害者の車

被害者の車は、いつもの駐車場所から遠ざけておきます。この車は、発砲後、共犯者が戻します。

このようにすることで犯人は、車がなかったから管理人を尋ねた、という口実をつくります。

共犯者の隠蔽

共犯者は外国からロサンゼルスにやって来たばかりのため、犯人がその存在を伝えない限り、足はつかないはずです。

犯人のミス

コロンボが強盗殺人を疑い、犯人および共犯者へとたどり着く証拠などです。

ちぐはぐな証拠

強盗にみせかける上で生じた矛盾です。

被害者の鍵

犯人は、アパートを訪れた時、すぐに管理人の部屋を訪ねています。これに対して、なぜ留守だとわかったのかとコロンボに追及されます。
答えは、被害者の車がなかったからであり、これは犯人の仕組んだ通りです。

犯人の筋書き通りであれば、このとき、ほぼ同じタイミングで被害者が帰ってくることになります。

犯人は自分の車を被害者がいつも停めている場所に停めました。つまり、被害者は、恋人である犯人がいることに気付いているはずです。それにも関わらず、被害者は、鍵を使って部屋に入っていました。(キーホルダーが遺体のそばに落ちていたため、鍵を使ったと推測されます)

自宅ブザー

恋人がいることを知っていたなら、被害者はブザーを使って恋人を呼び出したとも考えられます。そして、もしも、ブザーを鳴らしていたなら、空き巣はその時に逃げ、被害者と鉢合わせることはなかったはずです。

弾道

犯人は鍵とブザーについて次の様に説明します。

被害者はブザーを鳴らしたが、そのとき犯人自身が管理人室にいたため応答できなかった。そのため被害者は自分の鍵で自分の部屋に入った。
ブザーを耳にした空き巣は逃げようとしていたが、その途中で被害者が部屋に入ってきてしまったため、銃を撃った。

これに対してコロンボは、発砲された場所が、犯人が逃げた窓からだいぶ離れていたということを指摘します。

空調の設定

その日、昼間は暑く、夜はとても寒い日でした。昼間に出掛けた被害者は、寒くなる夜まで帰宅していません。しかし、空調は暖房が効いていたようです。
人目をはばかるはずの空き巣が、空調をつけたとは考えにくいです。

溶けた氷

被害者の自宅の、冷蔵庫の中で氷が溶けていました。ブレーカーのスイッチがオフになっていたようですが、空き巣らしい行動とはいえません。

アスピリン

犯人は頭痛がするといってパーティーを抜け、犯行に及んでいます。
アスピリンという頭痛薬を飲んだようですが、コロンボが尋ねた時、アスピリンは常備していないような口振りでした。

犯行の証拠

共犯者の居場所、犯人との関係を示す証拠です。

通話記録

被害者は恋人(娘)に何度も電話をしていました。この通話記録が残っていたため、コロンボは共犯者へとたどり着きます。

写真の椅子

共犯者が部屋に置いていた写真と、犯人が屋敷に飾っていた写真に、まったくそっくりの椅子が置いてありました。
これが、犯人と共犯者を結びつける状況証拠となります。

感想

決定的な証拠がなく、コロンボは共犯者を尋問にかけます。この様子を犯人にみせることで自供へと追い込みますが、これは、ロジックのある罠というよりも、情に訴えるようなやり方でした。

恋人同士かとおもいきや、親子でした。
犯人役のフェイ・ダナウェイ氏は、放送当時52歳のようです。娘を演じたクローディア・クリスチャン氏は28歳なので、親子でもおかしくはないですが、ここになにか、現実的なトリックを感じます。

考察

タイトル「It’s All in the Game」は、ほんとうの恋愛ではなく、ただのゲームだと意味が込められていると思われます。
このタイトルを、大文字などもそのままグーグル翻訳にかけると「恋のゲーム」になります。しかし、「It’s all in the game」と、小文字にすると、意味が直訳に変わります。

この記事のまとめ

刑事コロンボ「恋におちたコロンボ」について、ネタバレありであらすじやトリックをご紹介しました。最後にドラマの内容を、殺人の計画性、偽装工作、犯人のミス、動機、凶器、トリック、コロンボの罠で簡単にまとめます。

項目 内容
殺人の計画性 あり
偽装工作 空き巣の犯行を偽装
ミス 通話記録
動機 浮気の報復
凶器 拳銃
トリック 共犯者
コロンボの罠

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