λ(ラムダ)に歯がない【あらすじ・ネタバレ解説・感想・考察】

森博嗣Gシリーズ5作目「λに歯がない(λ HAS NO TEETH)」のあらすじ、感想、考察です。建設会社の研究所で死体がみつかります。なぜか死体には歯がありませんでした…。

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あらすじとネタバレ

梶間繁夫(かじま・しげお)が所長を務める建設会社の研究所で、4人の射殺体がみつかります。この4人を殺したのは、梶間です。復讐のため、4人を殺害しました。
4人の被害者は過去に、丸の内の宝石店で強盗をはたらいています。この時、宝石店から車で逃げますが、途中、田村香(たむらかおり)という女性が運転する乗用車と事故を起こします。強盗犯は捕まることなく逃げ延びましたが、田村は、この事故が原因で亡くなります。

梶間と田村にはつながりがあり、田村は梶間の子供を身ごもっていたようです。田村は妊娠中に事故にあい、亡くなりました。

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トリック解説

4人の死体は、建築関係の試験をする建物でみつかり、密室でした。密室トリックは建物の免震構造を利用すれば、建物自体をすこし動かせるというものです。そして、研究所でみつかった死体に歯がなかったのは、田村が事故にあったとき、前歯が折れたためです。復讐のため、梶間は遺体の歯を抜いたと考えられます。

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感想

死体の歯がないってすごい面白いですが、そこまで衝撃的な理由ではなかったです。いろいろとモヤモヤした感じで終わるシリーズで、ラムダの意味を考えてしまいます。

みんなの感想

「λに歯がない」の感想としては、会話好き、保呂草登場懐かしい、各務登場嬉しい、真賀田四季の影を感じる、などがよく書き込まれています。話題になっているのは、建築トリックについてです。免震構造で建物自体が動くので、脱出不可能と思われていた窓から、建物の外へ脱け出すことができます。

「λに歯がない」のレビューをまとめた図
テクニカル情報
レビュー数 文章数 異なり語数
452 2127 3111
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考察

Gシリーズのネタバレがあります

以下では、謎の女(各務亜樹良)と、保呂草と公安の刑事(沓掛)についてご紹介します。

謎の女の正体

梶間繁夫に強盗犯の情報を流したのは、各務亜樹良のようです。作中に名前は出てこず、保呂草と親しそうというだけです。上の画像にある通り、多くの読者が、各務が登場したと考えているようです。

海月及介は各務亜樹良の息子です。「λに歯がない」の事件の時、海月と各務は同じ那古野にいたようです。

「χの悲劇」で海月は、”それを知ったのは、事件から数年あとのことで、大学生になってからです。そのときには、両親はもうどこにいるのかわかりませんでした(森博嗣著「χの悲劇」ノベルス版P233抜粋)”と語っています。λの時、海月は大学2年生なので、既に、各務の居場所はわからなくなっていたようです。

赤柳が会った女の正体

第3章4で、赤柳は沓掛と話した後、四十代か五十代の女と会っています。この女は、各務であると考えられます。赤柳は、”まちがいない、一度会ったことのある女だ”(森博嗣著「λに歯がない」文庫版P157抜粋)”と、地の文で考えを明らかにしています。赤柳初朗は各務亜樹良と一度しか会ったことがないようです。

保呂草と沓掛の関係

公安の刑事である沓掛は、保呂草を探して赤柳と接触しています。沓掛が欲している情報は、明確にはわかりませんが、四季関係であることは間違いないと思います。つまり、保呂草と真賀田四季の関係を匂わせるようなエピソードだったと思います。

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