相棒|ママ友・あらすじ・ネタバレ解説【シーズン13第6話】

ママ友』は2014年11月19日に放送された相棒season13の第6話です。杉下右京と甲斐享が、東京郊外に暮らす主婦たちの複雑な人間関係に潜むミステリーを解き明かします。この記事では、あらすじ、登場人物とキャスト、ネタバレ、感想、余談などをまとめています。

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あらすじ

右京と享は、当初、暴力団員が遺棄した拳銃の捜索を依頼されるが、誤報と判明。その道中、キノコ狩り中に転倒した主婦の棚橋雅代(岩崎ひろみ)と出会い、彼女に協力することに。雅代は、先日行われたママ友たちとのバーベキューで、仲間の一人である佐々木広子(三輪ひとみ)が行方不明になったと訴え、「ママ友の誰かが広子を殺したに違いない」と主張する。バーベキュー中に撮影された大量の写真を時系列に並べ、証拠として、特定の人物に“空白の時間”があることを指摘してみせる。
捜査を開始した右京たちは、広子の自宅を調べ、隠された監視カメラを発見する。雅代に連れられ、他のママ友である勝瀬円香(春木みさよ)、橋本百合(吉本菜穂子)、有村七海(河本千明)が広子宅に現れる。右京は百合が娘の家庭教師と不倫していること、七海が息子の有名小学校への裏口入学のために賄賂を受け取っていたことを看破。これらの秘密を広子が知っていたかもしれず、ママ友たちそれぞれに動機があるようだった。しかし、雅代が語った広子への襲撃話は嘘と判明。さらに雅代自身も写真に写っていない「空白の時間」があることが指摘され、雅代は他のママ友たちに写真を撮らされ、ゴミの回収も押し付けられる「パシリ」のような存在だったと打ち明ける。その後、バーベキュー会場付近で広子のカメラとシャンパンボトルの破片が発見され、広子が崖から突き落とされた可能性が浮上する。

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登場人物とキャスト

  • 棚橋雅代(岩崎ひろみ)
    東京郊外の新興住宅地に住む主婦。広子の失踪事件を右京たちに持ち込む。ママ友たちの中では「パシリ」扱いされていた。
  • 勝瀬円香(春木みさよ)
    雅代のママ友の一人。養子の息子・陸を深く愛している。
  • 橋本百合(吉本菜穂子)
    雅代のママ友の一人。娘の家庭教師と不倫していた。
  • 有村七海(河本千明)
    雅代のママ友の一人。息子の裏口入学に絡む秘密を抱える。
  • 佐々木広子(三輪ひとみ)
    失踪した独身女性。自称翻訳家。六本木のキャバクラで働いていた。
  • 野々村隆
    3億円を横領した元証券マン。広子宅の床下から遺体となってみつかる。
  • 船田美優の家庭教師(栗原寛孝)
    百合の娘の家庭教師。百合と不倫関係にあった。
  • 棚橋大輝(岩田龍門)
    雅代の息子。
  • 勝瀬陸(中野遥斗)
    円香の息子。携帯電話に残されていた写真には、広子のリュックとパーカーを身につけた人物が写っていた。この写真から右京は「橋の上を歩く広子らしき人物」が大樹に目撃されたのは、誰かが広子に変装していたためだと看破する。
  • 橋本美優(岩崎未来)
    百合の娘。
  • 有村貴大(芦沢琢斗)
    七海の息子。
  • 棚橋(井上智之)
    雅代の夫。
  • 橋本(松井正樹)
    百合の夫。
  • 勝瀬(和田亮太)
    円香の夫。
  • 有村英太(藤原正和)
    七海の夫。
  • 杉下右京(水谷豊)
    警視庁特命係の警部。
  • 甲斐享(成宮寛貴)
    警視庁特命係の巡査部長。右京の相棒。
  • 伊丹憲一(川原和久)
    警視庁捜査一課の刑事。
  • 芹沢慶二(山中崇史)
    警視庁捜査一課の刑事。
  • 角田六郎(山西惇)
    警視庁組織犯罪対策5課長。
  • 米沢守(六角精児)
    警視庁鑑識課員。
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ネタバレ

広子を崖から突き落とした犯人は勝瀬円香(まどか)でした。しかし、これは傷害致死(しかも未遂)に近いものでした。円香の息子・陸は養子であり、彼女はいつか実の母親が現れて息子を奪われるのではないかと常に怯えていました。そこに現れた広子が陸に異常なほど優しく接するため、円香は「広子こそが陸の実の母親だ」と勘違いしてしまいます。バーベキュー当日、広子から陸の誕生年と同じ2009年もののシャンパンを贈られたことでその疑いは確信に変わり、広子を問い詰めた末、もみ合いとなって崖から突き落としてしまいました。
広子を殺してしまったと思い込んだ円香は、彼女のパーカーとリュックを身につけて変装し、わざと目撃者を作ることでアリバイ工作を行います。しかし、そもそも円香の勘違いであり、広子は陸の実母ではありませんでした。さらに驚くべきことに、広子は生きていました。崖から落ちたものの自力で脱出し、円香に自分の正体が バレたと勘違いして逃走したのです。広子の正体は、3億円を横領した証券マンの愛人であり、その男を殺害して金を独り占めにしていた真犯人でした。ママ友たちに高価なプレゼントを贈っていたのは、自身の素性を詮索されないための懐柔策だったのです。

結末

円香は広子を突き落としましたが、広子が生存していたため殺人未遂としては不起訴となります。一方、生きていた広子は、床下に隠していた3億円を回収し逃亡を図っていましたが、伊丹たちによって取り押さえられ、野々村殺害の容疑で逮捕されます。広子は最後まで、円香が自分の正体を知っていたと勘違いしていたことが明らかになります。事件解決後も、棚橋雅代、勝瀬円香、橋本百合、有村七海のママ友関係は奇妙な形で続いており、甲斐享は「あんなことがあったのに」と驚きを隠せません。右京は、幾重にも重なった「勘違い」が事件を引き起こし、最終的にはすべての真相を明るみに出したことに同意するのでした。

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感想と考察

本エピソードは、ママ友というミステリアスかつ複雑な人間関係を描いていました。表面的な友好関係の裏に隠された嫉妬、秘密、そして階級意識が、事件の根底にあるテーマとして深く掘り下げられています。百合の不倫、七海の裏口入学、雅代の「パシリ」としての立場、そして円香の息子への深い愛情とそれに伴う誤解と恐怖が、それぞれの人物の動機や行動にリアリティを与えています。特に印象的だったのは、幾重にも重なる「勘違い」が事件の核心をなしている点です。円香は広子を陸の実母と誤解し、 広子は円香に自分の正体がバレたと誤解する。この連鎖する勘違いが、殺人未遂や過去の殺人事件の露見へと繋がる展開は、視聴者に強いインパクトを与えました。一方で、円香のアリバイ工作がややご都合主義的に感じられた点や、視聴者がある程度早い段階で犯人やトリックに気づ いてしまう可能性があった点は、惜しいとの声もありました。しかし、広子がまさか生きていたという最後の逆転劇と、彼女が真の横領犯であるという真相は、物語に奥行きと意外性をもたらしています。結果的に、やるせない気持ちを残しつつも、すべての因果が解決へと導かれる結末は、相棒らしい余韻を残しました。

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余談

  • 初回放送日は2014年11月19日(水)21:00~21:54です。
  • ロケ地としては、バーベキュー場所は「氷川キャンプ場、アメリカキャンプ村」、バーベキュー場所から見える橋は「もえぎ橋(多摩川)」、冒頭の拳銃捜索付近は「登計橋(多摩川)」などが使われています。

作中の名言

  • 「ママ友も色々と大変ですね」(甲斐享)
  • 「あんなことがあったのに……(ママ友たちが変わらず付き 合っていることへの驚き)」「人が人を殺しかけたのは、度重なる勘違いのせいだったんですから」(右京の言葉:広子逮捕後の独白)
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