「魍魎の匣(映画)」のあらすじ、みんなの感想・レビュー、真相のネタバレなどをまとめています。
映画は2007年に公開され、主人公の中禅寺秋彦・京極堂は堤真一さんが演じています。原作は京極夏彦氏の推理小説(百鬼夜行シリーズ2作目)となっています。
あらすじ
太平洋戦争で榎木津礼二郎と共に行動したのは、久保竣公だった……。
1952年。東京で少女連続バラバラ殺人事件が巷を騒がせる中、私立探偵の榎木津は映画製作所の所長に、女優・柚木陽子の娘・柏木加菜子が失踪した事件の調査を依頼されます。榎木津は加菜子の居場所を突き止めますが、監視役の雨宮と一緒だったはずの加菜子は家を飛び出し友達の楠本頼子と一緒に、学校に忍び込んで遊んでいました。
同じ頃、出版社の棚の中から、ぎちぎちに詰められた人の手が見つかります。発見したのは出版社の編集者と鳥口という男でした。小説家の関口と京極堂の妹・敦子は鳥口からバラバラ殺人の話を聞き、新興宗教の深秘御箱教会・御箱様が関連していることを知ります。どうやら、御箱様の信者の中に、行方不明者が幾人か、含まれているようでした。潜入捜査を試みる関口と敦子ですが、確たる証拠は得られません。
学校で、夜の凧揚げに興じようとしていた加菜子と頼子は、しばらくののち、駅のホームで戯れ始めます。しかし、加菜子が何者かに突き落とされホームへ転落し、汽車にはねられ重傷を追います。たまたま、その汽車に乗っていた青木刑事がまだ生きている様子の加菜子を病院に運び、木場刑事に連絡します。その後、木場は加菜子が、陽子の父である美馬坂の不気味な箱型研究所で生かされていることを知ります。箱の中で生きる加菜子に四肢はなく、顔と胴体だけのようでした。
夜の学校で遊んでいた加菜子と頼子は、怪しい二人組の男に襲われそうになっていました。ところが、そこに久保竣公が現れ、悪漢を射殺。逃げ出した加菜子と頼子は汽車のホームに向かいます。頼子は加菜子が突き落とされたと話していましたが、突き落としたのは頼子自身でした。理由は、崇拝する加菜子ににきびがあったためです。少女二人を助け出した久保は頼子と接触し、意識を奪います。
榎木津、関口、敦子、そして、鳥口の4人は京極堂こと中禅寺秋彦を訪ねます。そこで榎木津は太平洋戦争で出逢った久保竣公のことを思い出します。京極堂は関口や敦子を連れ、御箱様を訪ね、本物の陰陽師であると信じさせ、教会のインチキを暴きます。そして、教祖・寺田兵衛の息子が久保竣公であるという事実を掴みます。一方、榎木津は廃墟で、血だまりと切断された腕を発見します。廃墟の奥には大量の箱がありました。その一つを開けた途端に四肢を失った頼子が転げ落ち、隅から拳銃を持った久保が榎木津を襲います。久保に殺されそうになる榎木津でしたが、頼子が芋虫のように地べたを這い、久保に噛み付いて、榎木津の窮地を救います。
連続バラバラ殺人の犯人は久保竣公でしたが、この久保も、バラバラになって発見されます。轢死でした。京極堂は美馬坂教授に匿われ、久保が生きていると断言します。そして、一行は美馬坂の研究所へと乗り込みます。
京極堂が確信していた通り、久保は研究所にいましたが、頭部だけでした。研究所全体が久保の体となり、彼を生かしていました。久保を発見した榎木津は「苦しいか?」「ゆっくり眠りたいか?」と問い掛け、久保につながれていたチューブを引き抜きます。
その後、箱は崩壊。美馬坂教授は研究所内に残りますが、それ以外はみな脱出します。四肢を失った加菜子は箱に入れられ、雨宮と共に旅をしているよでした。

©「魍魎の匣」製作委員会
登場人物とキャスト
主要なキャストをまとめます。
| 役名 | 俳優名 |
|---|---|
| 中禅寺秋彦・京極堂 | 堤真一 |
| 榎木津礼二郎 | 阿部寛 |
| 関口巽 | 椎名桔平 |
| 中禅寺敦子 | 田中麗奈 |
| 鳥口守彦 | マギー |
| 安和寅吉 | 荒川良々 |
| 木場修太郎 | 宮迫博之 |
| 青木文蔵 | 堀部圭亮 |
| 中禅寺千鶴子 | 清水美砂 |
| 関口雪絵 | 篠原涼子 |
| 柚木陽子 | 黒木瞳 |
| 柚木加菜子 | 寺島咲 |
| 楠本頼子 | 谷村美月 |
| 久保竣公 | 宮藤官九郎 |
| 美馬坂幸四郎 | 柄本明 |
ネタバレ
少女連続バラバラ殺人の犯人は久保竣公です。久保の父は御箱様の教祖で、御箱様は美馬坂に箱(設備)を提供していました。ある日、父と共に美馬坂研究所を訪れた久保は研究所内の探検を始めます。このとき、たまたま見かけた箱を開け、その中の死体を見てしまいます。これがきっかけで、久保は箱の中の死体にとりつかれます。
美馬坂の弟子となった久保は、どうやら、新興宗教の信者を美馬坂に実験体として提供していたようです。そのため、みつかったバラバラ死体は体の一部しか見つかりませんでした。
美馬坂は免疫学の権威で、戦時中、怪しい研究に取り組んでいました。その内容は人造人間を作り出すというようなもので、美馬坂は研究所を人の体とすることで、負傷した久保を生かしていました。
加菜子は柴田耀弘というお爺さんの遺産相続人でした。しかし、母親の柚木陽子は遺産相続を放棄しようとしていました。研究所運営のために莫大な金が必要な美馬坂は、遺産を手に入れるため、久保に加菜子を襲わせます。つまり、久保が学校で加菜子達の前に現れたのは、加菜子を襲って、遺産を手に入れるためでした。もしも加菜子が傷を追えば、母親は延命のために父親の美馬坂を頼るはずです。ところが、頼子によって加菜子は重傷を負ったため、久保が関わることなく、加菜子は研究所送りとなります。なお、加菜子の父親は美馬坂です。つまり、美馬坂は実の娘との間に子供を授かっていました。
みんなの感想
映画に寄せられたみんなの感想をご紹介します。
下の画像の言葉はフィルマークスの感想・評価でその言葉がよく使われたことを意味しています。また、言葉と言葉を結ぶ線は、その言葉が同じ文で使われたことを意味しております。

- 豪華キャスト
キャストが豪華です。なお、シリーズ1作目「姑獲鳥の夏」では、関口を永瀬正敏さんが演じておられました。理由は永瀬さんの腎尿路結石を発症したためです - 怖い
不気味な雰囲気で、驚くシーンもあります。怖いです - 好き
好きというコメントを残している方が多いようです
キャストも豪華で、それだけでも見てよかったなと思いました。しかも大好きな人ばかりで、そして、和服姿の皆さまが素敵!セットも豪華!!
京極堂の堤真一、榎木津役の阿部寛が続投、関口役は椎名桔平に交代したが、その他黒木瞳、田中麗奈、柄本明、更には篠原涼子、清水美沙など、豪華キャストの競演が嬉しい作品です。
こ、怖かった~。夜中に一人で観るもんじゃない。怖いもの見たさで見てしまったけど、後悔した。頼子がハコから出てくるシーンはホント怖かった。でも面白い!
江戸川乱歩っぽい世界観と雰囲気。映画版金田一シリーズにも似ている。ところどころで垣間見える戦後直後の独特の空気感とか似てると感じるんじゃないかな。
憑き物落としのところの「他人の不幸をこんなに集めて」ってセリフが好きなんですよね。
なんて面白いのでしょうか。時代背景も好き。音楽もオープニングから良いですね。コミカルなんだけど不気味。なんとも言えない世界観が好き。

