ボヘミアの醜聞|あらすじとネタバレ解説【シャーロック・ホームズの冒険01】

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A Scandal In Bohemia

「ボヘミアの醜聞」のあらすじ、真相です。ボヘミアの醜聞はボヘミア国王の手紙を奪還するエピソードです。アイリーン・アドラー(別名;エレーナ・アドラー)が登場するエピソードとしても有名です。

あらすじ

ボヘミアの国王は、かつて交際していた女性・エレーナ(アイリーン)に強請られていました。エレーナは写真を持っており、それが強請りのネタでした。国王は、犯罪行為も含め、あらゆる手段をつかって写真を取り返そうとしましたが、ことごとく失敗に終わりました。そしてついに国王は、写真の奪還を名探偵シャーロック・ホームズに依頼します。依頼を受けたホームズは、変装を駆使してエレーナの周辺を探ります。途中、どういうわけか、エレーナの結婚式にも巻き込まれたりしますが、火事を使った罠で、ついに写真の在り処を明らかにします。

登場人物

ホームズやワトソン博士以外の登場人物をまとめます。

ボヘミア国王

依頼人。

エレーナ・アドラー

ボヘミア国王の元愛人。アイリーン・アドラーとも。

注目のシーン

老人に変装するシャーロック・ホームズとエレーナ・アドラー。

ホームズとエレーナ・アドラー
©ITV

原作やカンバーバッチ主演のドラマではアイリーン・アドラーですが、グラナダ版ではエレーナ・アドラーという名前です。
なお、名探偵コナンに登場する灰原哀の名前の由来となっています。

ドラマ情報

項目 内容
原作 ボヘミアの醜聞
(短編)
No. シーズン1
第1話
放送日 1984/04/24
(火曜日)

国王はあらゆる手を尽くしましたが、写真を探し出すことはできませんでした。ホームズは、エレーナがどこに写真を隠しているのかを探ることになります。写真の隠し場所に対してヒント(伏線)が散りばめられているというよりは、ホームズが写真をどうやって見つけ出すかがみどころです。

真相

写真はエレーナの自宅の秘密の隠し場所にありました。

ホームズは秘密の隠し場所を見つけ出すため、ある罠を仕掛けました。ひとつはおなじみの変装です。ホームズは変装してエレーナに近づき、けが人のふりをして、彼女の自宅に忍び込みます。そして、助手のワトソンに発煙筒を投げ入れさせ、ぼや騒ぎを起こします。偽の火事、という罠に引っ掛かったエレーナは、避難するために大事なものを持ち出そうとします。そしてついに、ホームズの目の前で隠し金庫を開けようとします

その様子を目撃したホームズは、写真の隠し場所を確信します。

結末

写真の隠し場所をみつけたホームズですが、エレーナに気付かれてしまいます。ホームズはベイカー街の自宅に一旦引き返しますが、その間に、エレーナは写真をもって逃亡してしまいます。ところが、写真は悪用しないことを手紙で約束しています。

感想

殺人事件ではありませんので、誰が、どうやって、なぜ、といったわかりやすい謎がありません。事件としては恐喝に分類されますが、恐喝犯も、その原因もすべて明確になっており、ミステリー要素はやや薄いように思います。唯一、謎っぽいのは写真がどこにあるのかということですが、これも秘密の金庫に仕舞われており、意外性はないように思います。ただ、変装して情報を集めるホームズの捜査方法や、火事を使って秘密の場所をあぶりだすやり方などが、とても面白いです。

コナン・ドイルが生み出した短編56作の第1作(長編を含めると60作)であり、ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」の記念すべき第1話でもあります。

なお、シャーロック・ホームズが初めて登場した作品は長編「緋色の研究」です。しかし、ジェレミー・ブレット主演ではドラマ化されていません。

余談

原題は「A Scandal In Bohemia(ボヘミアのとある醜聞)」です。原作の初期タイトルはA Scandal Of Bohemiaでしたが、現在はInとなっています。

原作とドラマ

1984年にジェレミー・ブレット主演でドラマ化(通称グラナダ版)されています。このドラマは原作に忠実で、ほとんど違いはありません。しかしながら、細かな設定や演出の違いはあります。大きな違いといえばハドスン夫人が登場することです。このドラマの放送は1984年4月24日です。最近では、2012年にカンバーバッチ主演で映像化されました。写真を奪還するという大筋が似ている部分もありますが、現代版ということもあり、内容は異なります。

アイリーン・アドラー

To Sherlock Holmes, she was always the woman. という書き出しで始まりますが、このthe womanこそがアイリーン・アドラーです。ホームズは女性を侮っている部分がありましたが、この事件をきっかけに、女性を見直します。the womanとは、つまり、単なる女ではないという意味です。
下の挿絵には、アイリーン・アドラーが描かれています。アイリーン・アドラー(エレーナ・アドラー)は、モリアーティー教授に次いで論じられることの多い脇役と言われています。

アイリーン・アドラーの挿絵
シドニー・パジェットの挿絵

この記事のまとめ

シャーロック・ホームズの冒険「ボヘミアの醜聞」のあらすじなどをご紹介しました。

項目 内容
依頼 写真の奪還
犯人 アイリーン・アドラー
写真の在り処
トリック 偽の火事

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