ダイイング・メッセージ
ドラマ「ボスコム渓谷の惨劇」のあらすじ、真相です。父親殺害の容疑で捕まった被害者の息子と無実を信じる幼馴染…、ダイイング・メッセージ“ラット”の真意とは?
あらすじ
地主の令嬢アリス・ターナーの手紙を受け取ったシャーロック・ホームズは休暇中だったワトソン博士とともに、ボスコム渓谷で起きた殺人事件の調査を始めます。
死んだのはウィリアムという男で、息子のジェームズが逮捕されます。ジェームズは父ウィリアムが死ぬ直前、父と口論していました。殺人は否認しますが、口論の内容を明かさなかったため陪審員らの心証を悪くし、犯人と断定されます。
ホームズは死体の目撃者、依頼人、容疑者の話を聞き、現場を調べ、真犯人を突き止めます。
注目のシーン
突然、地を這うシャーロック・ホームズ。
ドラマ情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | ボスコム渓谷の惨劇 (短編) |
| No. | シーズン5 第4話 |
| 放送日 | 1991/03/14 (木曜日) |
原題
「The Boscombe Valley Mystery」(ボスコム渓谷の怪)
登場人物
シャーロック・ホームズ、ワトソン以外の主な登場人物です。
アリス・ターナー
依頼人。十八歳の女性。
ジョン・ターナー
アリスの父。地主。糖尿病を患い余命いくばく。
ウィリアム・マッカーシー
被害者。
ジェームズ・マッカーシー
ウィリアム殺害の容疑者。ウィリアムの実子。アリスとは幼馴染。
サーマビー警部
地元の警部。
事件の謎
ウィリアムの死が大きな謎です。
息子が犯人でないとすれば、犯人、動機、手口が不明です。
息子ウィリアムが犯人の場合は、口論の末、カッとなってやった、ということになります。
殺人の謎
死んだウィリアムは後頭部を殴られて死んでいました。
息子のジェームズの証言は次の通りです。
「父との口論のあと、その場を立ち去った。しかし、叫び声が聞こえたので、父の元に戻ったら死んでいた。父はア・ラット(ねずみ)とつぶやいていた」
ア・ラット
被害者が死に際に発したア・ラットという言葉は、どういう意味なのか不明です。
足跡
殺人現場には、つま先立ちで移動した足跡が残っていました。
被害者や容疑者のものではなさそうです。
足跡の深さは左右均一でなかったため、片足が不自由な人物が残したようです。
凶器の石
凶器は石でした。
ホームズは、草の上に置いてあったということから、最近動かされたと推理します。
左後頭部の傷
被害者は左後頭部を背後から殴られたようです。
このことから、犯人は左利きであると推測されます。
葉巻
現場付近には葉巻の灰も残っていました。
葉巻の切り口が雑だったため、切れ味の悪いナイフを持っている、という人物像が浮かびます。
口論
父ウィリアムと息子ジェームズの口論は、ある少女が目撃していました。口論の内容について、ジェームズは話そうとしません。
アリスとジェームズの結婚
アリスは、ウィリアムとジェームズが結婚のことで口論になったのではないか、と推測します。
アリスとジェームズはお互い思いを寄せているようです。ジェームズの父は二人の結婚に強引なほど積極的です。一方、アリスの父ジョンは反対しているようです。
ウィリアム・マッカーシー氏とジョン・ターナー氏はオーストラリア時代から旧友でした。
真相
ウィリアムを殺したのはアリスの父ジョンです。ジョン・ターナー氏はオーストラリアでの悪事をネタにウィリアムから強請られていました。
殺人の真相
ジョンがウィリアムを殺しました。しかし、ジェームズに罪をきせるつもりはありませんでした。
二人の過去
ジョン・ターナーはオーストラリアにいた頃、盗賊でした。
金を奪うために襲った馬車の馭者がウィリアム・マッカーシーでした。
金持ちになったターナー氏は英国で堅気な生活をはじめますが、そこにウィリアムが現れます。
恐喝
ジョン・ターナーはウィリアムに脅されていました。ウィリアムは息子とターナーの娘アリスを結婚させ、ターナー家の財産を奪い去るつもりでした。
動機
ジョンとウィリアムは息子と娘の結婚の件で、話をつけようとしていました。待ち合わせ場所は、死体が見つかった沼のほとりです。
ジョンは、そこで、父子の口論を目撃します。娘を娼婦のように扱われたと感じたジョンは、ウィリアム殺害を決意します。
手口
ジョンは近くの石を掴み、ウィリアムの背後に忍び寄ります。そして、後頭部を何度も殴り、殺害します。
ジョン・ターナー氏が供述書に署名するとき、左手でペンを握っています。犯人は左利きという推理と一致します。
ア・ラット
アラット(A Rat)はバララット(Ballarat=Ball A Rat)でした。ジェームズは最初のバラを聞き逃したようです。このバララットはオーストラリアの地名で、ジョンとウィリアムがいた場所です。
口論の内容
アリスの推測通り、父子はアリスとの結婚で言い争っていました。
ジョンの真実
ジョンは既婚者でした。酔った勢いで、年上女と結婚していました。相手の女は、ジョンが死刑寸前であることを知り、他の男性と結婚していたと言います。
結末
事件の真相に辿り着いたホームズはジョン・ターナーを呼び出し、真相を語るよう促します。全てを明らかにしたターナー氏はワトソン博士が書いた供述書に署名します。
ホームズは余命わずかなターナー氏を告発せず見逃します。
半月ほど経ってターナー氏は他界。ホームズの異議申し立てにより釈放されたジョンは、アリスと再会します。
感想
犯罪に巻き込まれた無実の男が運悪く捕まってしまいます。
この記事のまとめ
シャーロック・ホームズの冒険「ボスコム渓谷の惨劇」のあらすじ、真相をご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼 | 殺人容疑の調査 |
| 犯人 | ジョン・ターナー |
| 謎 | 容疑者は無実か |
| トリック | ダイイング・メッセージ |

