ラインファン
ラインファンは送風機の一種です。空調換気設備に使われます。
この記事では、ラインファンの構造や特徴だけではなく、シロッコファン(遠心ファン)、斜流ファン、軸流ファン、クロスフローファンとの違いもご紹介します。
概要
ラインファンは円や角形の筐体に斜流ファンと電動機(モーター)を内蔵した送風装置です。ラインファンというのはファンの種類ではなく、ダクトなどにつないで使用する製品という意味で使われています。
筐体に吸音材を貼り付け静音化を図った商品、吸音材でファンを固定する商品、遠心ファンを内蔵した商品、直動式ではなくベルト駆動の商品など、様々なラインファンが販売されています。
用途
ラインファンは、ダクトと繋がれ空調や換気設備の一部として用いられます。給排気等が必要なほとんどの建築物で使用されています。
ファンとは
ファンは回転によって流体にエネルギーを与える流体機器です。流体は空気(扇風機など)や水(船のスクリュー)などです。送風、搬送、動力など様々な用途で使われます。
ファンは大きく分けて、遠心ファン、斜流ファン、軸流ファンの三種類があります。いずれも、流体に遠心力による増速増圧効果がどの程度加わるかという違いがあります。見た目では、吸い込んだ空気をどのように吐き出すかという違いになります。
ラインファンはそのほとんどが斜流ファンを採用しています。斜流ファンは風量と風圧のどちらもある程度必要な場合(ダクトなどの通風抵抗に負けない性質と同時に風量も必要な場合)に使われるファンで、軸流ファンと遠心ファンの中間の特性をもつファンです。
斜流ファンは扇風機などに使われる吸い込んだ空気を斜め後方に吐き出すような形状となっているため、遠心力の効果を受けます。
遠心ファンとの違い
空気を吐き出す方向が異なります。遠心ファンは吸い込んだ空気を直角に90度曲げて吐き出します(底面から吸い込み、側面から吐き出す)。特性としては、遠心ファンの場合、風圧が高くなりますが、風量は少なくなります。
シロッコファン
シロッコファンは遠心ファンの一種です。ラインファンに広く使われている斜流ファンとは、その形状が大きく異なります。一般的に、通風抵抗が高い場合(空気を押しだす必要がある場合)は、シロッコファンなどの遠心ファンを用います。パソコンや換気扇などに用いることが多いです。

ターボファン
ターボファンも遠心ファンの一種です。シロッコファンよりも風量が多くなるファンです。シロッコファンよりも静かな傾向にあり、空気洗浄機やファンヒーターなどに内蔵されていることが多いです。
軸流ファンとの違い
軸流ファンは遠心力による増速増圧効果がほとんど得られません。遠心ファンに比べ、風量は多くなりますが風圧は低くなります。
ラインファンに使われている斜流ファンは、遠心ファンと軸流ファンの中間の特性を持っています。そのため、斜流ファンは軸流ファンに比べ、圧力が高く、風量は少なくなります。
プロペラファン
プロペラファンは軸流ファンと同じ意味で使われることが多いです。扇風機などに採用されているファンです。
クロスフローファンとの違い
クロスフローファンはシロッコファンを軸方向に長く伸ばしたような形状です。遠心ファンのような見た目ですが、横流ファンとも呼ばれ、吸い込みと吐き出しの場所が異なります。クロスフローファンは側面から吸って、側面から吐き出します。なお、このクロスフローファンをラインファンと呼ぶ場合もあります。
クロスフローファンは、一般家庭にあるエアコンの室内機に使われています。

