捩れ屋敷の利鈍|あらすじ・ネタバレ解説・感想・考察【エンジェル・マヌーヴァ登場】

森博嗣「捩れ屋敷の利鈍(The Riddle in Torsional Nest)」のあらすじ、感想、考察です。

スポンサーリンク

あらすじ

熊野御堂譲(くまのみどう・ゆずる)の別荘に招待された西之園萌絵は、捩れ屋敷で倉知(くらち)の死体を発見します。さらに、同じく譲に招待されていた保呂草潤平がログハウスで熊野御堂譲の死体を発見します。

スポンサーリンク

ネタバレ

熊野御堂譲と倉知は、密室で有名な萌絵に挑戦するため「密室をつくり死体のふりをする」という余興を用意していました。しかしふたりは、譲の娘である熊野御堂彩(あや)と彩の夫である宗之(むねゆき)の共謀により、本当に殺されてしまいます。なお、ログハウスの密室は、扉が固定されていて、ログハウスが動くという仕掛けです。

殺人事件について、保呂草が”「宗之氏と彩さんの二人」保呂草は小声で言った。「ただし、実際に手を下したのは宗之氏だ」(森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」ノベルス版P147抜粋)”と萌絵に話しています。そのため、犯人は、熊野御堂宗之です。彩も共犯のようですが、どのように関わったのかは不明です。

エンジェル・マヌーヴァについて

熊野御堂譲はエンジェル・マヌーヴァを捩れ屋敷に保管していました。保呂草は、エンジェル・マヌーヴァを盗むために捩れ屋敷の中に忍び込みましたが、運悪く殺人事件に遭遇し、捩れ屋敷の鍵をかけられ、閉じ込められてしまいます。

最終的に保呂草は、エンジェル・マヌーヴァを盗みだすことに成功します。エンジェル・マヌーヴァを盗むためには、マヌーヴァの一部を切断する必要があると考えられていましたが、実際は、既に切断されていました。そのため、保呂草はエンジェル・マヌーヴァを切断し、屋敷から持ち出します。

捩れ屋敷の中と外に通じる扉は、屋内側と屋外側で、鍵が独立しています。屋外側の鍵がかけられたため、保呂草は閉じ込められました。倉知を殺害した人物は宗之ですが、保呂草を閉じ込めたのは、別の人物です。この人物は、彩か光岡だと考えられます。

スポンサーリンク

感想

「捩れ屋敷の利鈍」の感想としては、萌絵VS保呂草、登場人物、犀川先生やっぱりすごい、国枝先生面白い、などがよく書き込まれています。
話題になっているのは、S&MシリーズとVシリーズの交錯です。捩れ屋敷は、Vシリーズの8作品目ですが、西之園萌絵や国枝桃子というS&Mシリーズのキャラクターが登場します。

国枝桃子については、次のような記述があります。

国枝桃子は、つい最近までN大学工学部の助手だったが、今は、那古野市内の私立大学の助教授だという。

森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」ノベルス版P121抜粋

萌絵は、”「大学院生です」(森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」ノベルス版P25抜粋)”と答えており、N大学の院生であることがわかります。

下の画像の言葉は感想でその言葉がよく使われたことを意味しています。また、言葉と言葉を結ぶ線は、その言葉が同じ文で使われたことを意味しております。

捩れ屋敷の利鈍の口コミをAIでまとめた図
テクニカル情報
レビュー数 文章数 異なり語数
717 3422 3469
スポンサーリンク

考察

Vシリーズ全体に関する
重大なネタバレがあります

以下では、プロローグとエピローグについて考察と解説をご紹介させて頂きます。

エピローグで、保呂草を驚愕させた事実というのは、犀川が紅子の息子(へっくん)で、犀川と萌絵が親しい関係にあるということだと思います。

また、プロローグに登場する保呂草の古い友人は、犀川のことであると考えられます。歳が離れているので、友人という言い回しに違和感があります。ただ、犀川は保呂草を友人と認めない、つまり、年上なので友人とは呼ばない、という意味だと思います。

この物語に登場する私の古い友人(おそらく、向こうは私のことを友人とは認めたくないだろうが)は、一流の道具に拘る、道理をよく承知した人間だった。私は彼が好きだ。

森博嗣著「捩れ屋敷の利鈍」ノベルス版P15抜粋

タイトルとURLをコピーしました