二重の手がかり・あらすじ・ネタバレ解説【名探偵ポワロ26】

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名探偵ポワロ・第26話

名探偵ポワロ「二重の手がかり(The Double Clue)」のあらすじ、トリック解説です。
ポワロを魅了する伯爵夫人が登場します。その伯爵夫人が出席したコンサートの最中、会場となった屋敷で盗難事件が発生します。

あらすじ

首が飛ぶかどうかの厄介な盗難事件を担当することになったジャップ警部はポワロに捜査協力を依頼する。
盗難は既に三件起きており、いずれも貴族を狙った犯行だった。そして、四件目の事件が、宝石コレクターで有名なハードマン氏の屋敷で発生。とても貴重な宝石が盗まれてしまう。

盗難時、屋敷の庭ではコンサートが開かれており、浮浪者がうろついていた。浮浪者以外の容疑者としてコンサートの最中に屋敷内へ入ったジョンストン、ランコーン、パーカー、そして、伯爵夫人の四人の名前も挙がる。

没落貴族である伯爵夫人と親しげなポワロを横目に、大尉とミス・レモンは事情聴取を進める。ふたりはポワロの指示通りに犯行現場を訪れ、そこで、再び浮浪者と遭遇。浮浪者は大尉めがけて発砲し、奇妙なことに、スポーツカーに乗ってその場から逃走する。

登場人物

ポワロ、ヘイスティングス中尉、ミス・レモン、ジャップ警部以外の登場人物です。

  • マーカス・ハードマン
    四件目の盗まれた宝石の持ち主。被害者。宝石蒐集家
  • ヴェラ・ロサコフ
    コンサートの参加者。伯爵夫人
  • ジョンストン
    コンサートの参加者。大金持ち
  • ビアトリス・ランコーン
    コンサートの参加者。貴族であるが、お金に困っている
  • バーナード・パーカー
    コンサートの参加者。貴族の宝石をさばく仕事をしている

注目のシーン

「ひょっとしてポワロさんは伯爵夫人と……」

ポワロを心配するミスレモンとヘイスティングス

©Agatha Christie Ltd, ITV BBC

宝石強盗の犯人は誰か?というのが大きな謎です。
宝石(ネックレス)はコンサートの最中に金庫から盗まれました。過去の三件の事件も、同一犯と考えられます。

二つの証拠

金庫の中には手袋が残されていました。さらに、B.P.というイニシャルが彫られたシガレットケースも発見されます。
手袋とシガレットケース、という二つの証拠は過剰といえます。

手掛かり・伏線

事件の謎を解くヒントです。

証言

屋敷に入った人物の証言です。

  • ジョンストン
    金持ちの彼は、もしも宝石が欲しければ買う、買えるだけの金がある、と発言します。金以外の動機も考えれらますが、ジョンストンは犯人ではないようです。なお、ジョンストンはトイレを済ませるために、屋敷に入っています
  • ランコーン
    ランコーンは金に困っていました。彼女にはプライドが高いという性質があります。屋敷に入ったのはバッグを取りにいくため、と話します。このときバスルームから出てくる人物――おそらくジョンストン、を目撃しています
  • パーカー
    パーカーは宝石売買の仲介人です。この日も、宝石を受け取るために屋敷へと入ったようです
  • ロサコフ
    当日は暑かったようですが、伯爵夫人は寒かったので上着を取りに行ったと話します。彼女は屋敷で不審な人物を目撃したと話します。その人物は窓から逃げたとも

証拠

現場に残された証拠などです。

手袋

手袋はバーナード・パーカーのものです。彼はコンサートの最中に手袋を失くしています。

シガレットケース

シガレットケースに彫られたイニシャルB.P.はバーナード・パーカーを意味しているようにみえます。
しかし、パーカー本人は自分のものではないと、証言しています。

刺繍

ランコーンの自宅に刺繍が飾られており、そこにB.P.のイニシャルが記されていいました。
後にこれは、ランコーンの旧姓がB.P.というイニシャルであることが明らかになります。

真相(ネタバレ注意)

犯人は浮浪者ということになりますが、真犯人はロサコフ伯爵夫人です。ポワロは伯爵夫人をかばうために、浮浪者が犯人というシナリオを用意します。

そのシナリオというのは、屋敷の周辺で目撃された浮浪者が犯人で、この浮浪者は窓から逃げる際に宝石を落というものです。宝石は窓のすぐ側に植えてある木に引っ掛かっており、これを回収するために、浮浪者は再び、屋敷に姿を現しました。しかしながら、大尉やミス・レモンに見つかったため、発砲し、宝石を諦めて逃げた、という顛末になります。

ポワロは正体不明の浮浪者に罪をなすりつけるため、探偵を雇い、大尉らを再び屋敷へと向かわせました。その後、伯爵夫人から回収した宝石を、木の上に置き、浮浪者が逃げる際に落としたという筋書きを完成させました。

つまり、大尉とミス・レモンが遭遇した浮浪者は、ポワロが雇った探偵の一人です。本物の浮浪者ではないため、スポーツカーに乗っていました。発砲もしましたが、実は空包です。

繰り返しになりが、本当の犯人は伯爵夫人です。ポワロがピクニックで夫人から受け取った巾着袋に、宝石が入っていたと考えられます。

  • シガレットケースの持ち主
    BとPはロシア語で、VとRになります。これは、伯爵夫人の名前ヴェラ・ロサコフを意味します。
    つまり、シガレットケースを落としたのは伯爵夫人ということになります(手袋は伯爵夫人が残した証拠であると考えられます)
  • 夫人のミス
    伯爵夫人は、コンサートの歌手が日本人だったと発言しています。これは誤りで、日本人はピアニストの方でした。伯爵夫人は、コンサートの時、その場にいなかったようです

結末

ポワロは、二人の探偵を護衛につけ、汽車で旅立つ伯爵夫人を見送ります。

感想

これは恋の試練というやつでしょうか。
事件の内容、展開、結末などは大きく異なりますが、刑事コロンボや古畑任三郎にも恋愛を描いたエピソードがあります。シャーロック・ホームズシリーズでアイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」も恋らしきものが絡んでいるといえるかもしれません。

この記事のまとめ

名探偵ポワロ「二重の手がかり」のあらすじ、真相をご紹介しました。このエピソードは英国放送順で第26話です。このエピソードの脚本はアンソニー・ホロヴィッツ氏が担当しています。

  • 盗難事件が相次ぐ中、宝石コレクターで有名なハードマン氏の屋敷で四件目の盗難が発生する
  • 現場にいくつかの証拠が残されていたが犯人は浮浪者ということになる
  • 盗難の真犯人はロサコフ伯爵夫人で、ポワロが伯爵夫人をかばうために、浮浪者を犯人に仕立て上げた
項目 内容
監督 アンドリュ・ピディングトン
Andrew Piddington
脚本 アンソニー・ホロヴィッツ
Anthony Horowitz
原作 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
制作 LWT (現ITV)

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