墓場島殺人事件・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿20】

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vs.亡霊兵士

金田一少年の事件簿『墓場島殺人事件』(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは3話構成となっており、第1話は1998年8月24日(月曜日)に放送されました。

亡霊兵士

©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

金田一や美雪の同級生である森下麗美は、同じく同級生の平嶋千絵が帰省することに便乗し、平島の実家へ旅行に出掛けることにする。旅行には美雪も誘われ、金田一を含む男子も加わり、男女六名での旅行となる。大いに期待していたメンバーだったが、千絵の旅館は寂しげな感じで、海もガッカリな感じだった。そこに怪しいおじさんが現れ、六人に無人島でのバカンスを提案する。

六人が訪れた島は墓場島(はかばじま)と呼ばれる無人島だった。太平洋戦争の空襲で多くの日本兵が亡くなり、日本軍は遺体を弔うことなくそのまま放置した。そんな云われからついた名称が墓場島だった。
到着後、金田一達は島の防空壕の中で白骨を発見する。慌てて飛び出すと、そこには銃を構えた兵隊らしき男達が立っていた。

墓場島ではサバゲーが行われていた。金田一達の目の前に現れた四人の大学生はサバゲーの参加者で、彼らはもう一組のチームと戦っているとのことだった。
その夜、島で爆音が響く。サバゲー参加者の一人が襲われ、残りの三人は爆死させられたようだった…。

翌朝、金田一達は昨日出会ったサバゲーチームと再会する。敵チームとの連絡が取れないことを知った金田一達は、合流し一緒に敵チームを探すことになる。そして、爆死した悲惨な死体を目の当たりにする。身の危険を感じた金田一達とサバゲーチームは殺人犯の襲撃から逃れるため、見張りやすい地形にある防空壕で夜を明かそうとする。防空壕は檜山達之という大学生が完全に見張っていた。しかし、檜山と同じチームの萩元という大学生が防空壕の中で斬殺されてしまう。

登場人物

金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。剣持や明智も少しだけ登場します。

平嶋千絵(ひらしま・ちえ)

不動高校二年生。実家が旅館。

森下麗美(もりした・れみ)

不動高校二年生。千絵や美雪の友達。

陣馬剛史(むなかた・しろう)

不動高校二年生。森下に誘われる。

岡崎浩司郎(むらにし・やよい)

不動高校二年生。陣馬の友達。

岩野渉(いわの・わたる)

大学四年生。サバゲーチームのリーダー格。

難波昌平(なんば・しょうへい)

大学三年生。関西弁。

萩元哲範(はぎもと・てつのり)

大学三年生。ねっとりした感じの小柄な男。

檜山達之(ひやま・たつゆき)

大学二年生。長髪の男。銃マニア。

米村(よねむら)

岩野達の敵チーム。分厚い眼鏡の男。トイレ中に襲われてしまう。
メンバーである井坂、河野、守屋は爆死する。

中年男性

金田一達を墓場島に誘い連れて行った男。金で雇われた雰囲気。

亡霊兵士

一達の前に姿をみせる。

米村チームの襲撃後、萩元と難波が殺害されます。墓場島は孤立しているので、島にいるのは金田一達とサバゲー参加者だけのはずです。しかし、金田一達は謎の人物を目撃することになります。この人物は、日本兵の格好をしていたことなどから亡霊兵士と呼ばれることになり、犯人と断定されます。金田一達やサバゲー参加者以外の人物が犯人ということですが、その正体は不明です。

萩元殺害

金田一達が墓場島に到着し、二日目の夜、萩元は防空壕で殺害されました。
萩元を含め、一行は一人でそれぞれに割り当てられた防空壕に入っていました。いずれも、出入口は檜山が見張っていました。檜山は金田一と(一方的に)話していたため、寝落ちしていたということはありません。誰も防空壕から出入りしていないということであれば、そもそも犯行は不可能なはずです。

難波殺害

三日目の夜に難波は殺害されました。
このときも見張りを立てて警戒していましたが、亡霊兵士が姿をみせたため、大騒動となります。このとき、メンバーが集まりましたが、難波だけは姿をみせませんでした。確認すると、難波はシュラフにくるまった状態で刺され死んでいました。

亡霊兵士

金田一達がみた亡霊兵士はすぐに逃げていきました。金田一の幻覚とも思えますが、他のメンバーも目撃しているため、人間だったことは間違いないようです。しかし、難波以外のメンバーはその場に集まったため、得体の知れない人物が島に潜んでいるということになります。

手掛かり・伏線

金田一が事件の真相に気付くきっかけなどをまとめます。

証拠

金田一達が最初に訪れた防空壕には白骨がたくさんあり、壁には辞世の句が彫られていました。その中には、逆さまに書かれた真新しい句が残っていました。その句は漢字とカタカナで記され、不自然な部分で区切られていました。

最愛ナル我
ガ恋人
君トハ永
遠ニモウ

エナイ
イマ思出
ス事
君ト遊ビシ
アノ日々
嗚々君今
何慮ニ

 

毒入りパン

金田一と美雪はネズミがパンをかじって死んでしまう姿を目撃します。このパンは亡霊兵士殺害に使われたようです。

状況

萩元が死んだ二日目の夜に金田一は見張りの檜山と話していました。このとき、金田一は美雪への想いを口にします。これはどうやら、隣の防空壕にいた森下に聞こえていたようで、これをネタに金田一はからかわれることになります。
しかし、森下とは逆隣りの防空壕にいた美雪には、金田一の声は全く聞こえていませんでした。

トラップ

三日目の夜、金田一はキャンプの周辺にトラップを仕掛けました。このトラップがあれば、亡霊兵士を撃退できるはずでしたが、何者かによってすべて破壊されていました。
亡霊兵士が破壊したとも思えますが、トラップは全て破壊されていました。亡霊兵士がキャンプに近づいて犯行に及ぼうとしたのならば、トラップは一部だけを破壊すればいいはずです。なお、金田一が仕掛けたトラップ以外に、鳴子も仕掛けられていましたが、こちらは破壊されていませんでした。

真相(ネタバレ注意)

犯人は檜山達之と森下麗美です。檜山と森下は長野県にある黒坂村という村の出身で恋人同士でした。

動機

黒坂村は二年前に全焼し、大勢の死者が出ていました。檜山や森下の両親も巻き込まれ、亡くなっています。その日、偶然にも村を離れていた二人は、村へ帰る途中に必死に逃げるサバゲーチームを目撃します。火災の原因はサバゲーチームの火の不始末でした。
その後、両親を失った二人は上京し、とある喫茶店であのサバゲーチームと遭遇します。このとき、サバゲーチームの会話から火災の真相を知り、二人は復讐を誓うことになります。

なお、火災の原因をつくった人物は、殺された米村、井坂、河野、守屋、萩元、難波と岩野でした。

トリック

檜山と森下は顔見知りであることを隠して墓場島に集まり、次々と犯行に及びました。
金田一達を誘った怪しい中年男性は檜山らに雇われた人物です。

衆人環視による密室

萩元が殺された状況は檜山が見張っていたため、密室状態でした。そのトリックは見張りが犯人で、共犯者が犯行に及ぶというものでした。
森下が金田一の発言を知っていたのは、檜山が森下に伝えたからです。森下は自分が防空壕にいたということを裏付けるために、あえて金田一に話したようですが、かえって不自然な状況を生み出してしまいます。

亡霊兵士の正体

三日目の夜に姿をみせた亡霊兵士は初日の夜に襲われた米村です。実は米村だけは殺されず、防空壕に監禁されていました。
犯人は三日目の夜に日本兵の恰好をさせた米村を解放し、金田一達に目撃されるように仕込んでいました。金田一のトラップが破壊されたのは、米村が引っかかって捕まってしまうのを防ぐためです。鳴子がそのままだったのは、亡霊兵士の姿だけは目撃させるためでした。

逃げた米村は毒殺されています。ネズミがかじったパンは米村に与えられたものでした。なお、米村は声が出せない状態にされているため、声を出すことはできませんでした。

辞世の句

逆さまに書かれた辞世の句は米村が残した告発文で、漢字がモールス信号の-を、カタカナが・を意味していました。モールス信号に直すと以下のようになり、「ヒヤマハムラノイキノコリ(檜山は村の生き残り)」と読めます。

--・・-
・--
-・・-
-・・・

・・・
・・--
・-
-・-・・
・・--
----
--・

結末

犯行を暴かれた檜山と森下だったが、檜山は共犯者の存在を否定し、一人でやったと叫ぶ。そして、毒入りカプセルを口にして死んでしまう。
逮捕された森下は黙秘していたが、妊娠が発覚し、すべてを打ち明ける。

感想

無人島でサバゲーというのは、なかなか気合の入った趣味だなと思います。
モールス信号でやり取りするのめんどくさ、と思っていたら謎を解くヒントになっていました。ラストシーンでエンディング曲が挿入されたのは結構いい感じでした。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「墓場島殺人事件」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

放送日
60
(FILE1)
8月24日
61
(FILE2)
8月31日
62
(FILE3)
9月7日

犯人

  • 亡霊兵士=檜山達之(ひやま・たつゆき)&森下麗美(もりした・れみ)
    亡霊兵士は二人いた。墓場島の被害者は六名で、一人を除き、どちらが誰を殺したのかは明確になっていない。檜山は死んでしまったのでどうしようもないが、もう一人の犯人である森下は生き残っているので、真相は明らかになりそうである(森下が罪を軽くするために偽証するとも考えられる。しかし、そんな性根の腐った人物ではなかったと思う)
    作中ではあまり語られていないが、爆発で死体がぶっ飛んだので何人死んだのかわからない状況になっていた。さすがに、死体の欠片を収集して人数を確認する素人はいないであろうから、バレることはないだろう。爆発の威力によっては、原形をとどめている場合もあるわけで…、それでもそんなものには近づきたくないはずである。
    爆発で死んだと思われていた人物は監禁され、殺人鬼に仕立て上げられて毒殺された。生かしておくわけにはいかないので殺すしかないが、他殺だということが明白になっていたら、事件は完結しない。そんなわけで、過去の過失を苦に自殺したみたいな筋書きが必要になってくる。おあつらえ向きの辞世の句があるので、これを利用すれば完全犯罪になったかもしれない。このあたりは全く描かれておらず、監禁された男はその辺で野垂れ死にしている。毒の出所はどうなんだとか、真犯人が辞世の句を知り得るのかとか、なんで仲間を殺し始めたんだとか、なんで二年たった今なんだとか、細かく考えるといろいろ難しそうなので、妄想してみたけど、野垂れ死にが最適かもしれない。
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