雪影村殺人事件・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿40】

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今井の村

金田一少年の事件簿「雪影村殺人事件」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは4話構成となっており、第1話は1999年11月15日(月曜日)に放送されました。

あらすじ

金田一が美雪と喧嘩したその日、金田一の自宅に一本の電話がかかってくる。その電話は旧友の訃報だった。
五年ほど前、金田一は母親に連れられて雪影村を訪れた。当時中学生だった金田一は雪影中学に紛れ込み、七人の同級生と知り合った。二週間という短い期間だったが、タイムカプセルを埋めるほどに仲良くなった。

七人のうちのひとり、葉多野春菜が自殺した。訃報を受け取った金田一は、翌朝、雪影村へと向かう。
旧友たちとの再会を果たし、葬儀もつつがなく執り行われ、金田一達はタイムカプセルを掘り出そうとする。

約束の日、雪がちらつく中、一行はタイムカプセルを埋めた雪影中学へと向かう。待ち合わせ場所に二人が遅れ、遅れて一人が合流する。中学に着くと、グラウンドに積もった雪の上に一組の足跡があった。校門から伸びるその足跡の先には、待ち合わせに遅れた冬美が倒れていた。

©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

登場人物

金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。金田一二三も少し登場します。

太刀川都(たちかわ・みやこ)

雪影高等学校の二年生。丸眼鏡の女の子。推理作家志望。
都の母親と金田一一の母親が親友で、その縁で、金田一は雪影村を訪れた。

島津匠(しまづ・たくみ)

雪影高等学校の二年生。野球部のエース。走り込みに専念している。母親と二人で暮らしている。

立石直也(たていし・なおや)

雪影高等学校の二年生。野球部、キャッチャー。島津とバッテリーを組む。プロ野球選手ではなく、弁護士を目指している。

魚住響四郎(うおずみ・きょうしろう)

雪影高等学校の二年生。ミュージシャンを目指していたが、現在は父親の漁業を手伝っている。
春菜にふられてヤケになり、オーディションを受けまくって、落ちまくる。このとき、行方不明になっていた。

社冬美(やしろ・ふゆみ)

雪影高等学校の二年生。中学の頃は地味だったが、現在は華やかな雰囲気。

蓮沼綾花(はすぬま・あやか)

雪影高等学校の二年生。記念写真でスカートめくりの被害にあっている女の子。

葉多野春菜(はたの・はるな)

雪影高等学校の二年生。自殺してしまった女の子。絵が得意な大人しい性格。母親と二人で暮らしていた。

今井龍矢(いまい・たつや)

春菜の父親。頬に傷があるという噂。
春菜は母親に引き取られて育てられたため、苗字は母親の姓。

鷲尾鉱三(わしお・こうぞう)

刑事。剣持警部と面識がある。

アニメ情報

放送日
111
(FILE1)
11月15日
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(FILE2)
11月22日
113
(FILE3)
11月29日
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(FILE4)
12月6日

葉多野春菜が自殺であるのは間違いないですが、遺書の内容が謎めいています。
自殺には冬美と綾花が関わっているらしく、何者かが二人の会話を耳にしています。その後、春菜の棺に納められた三本の矢が盗まれ、冬美と綾花が殺害されます。凶器はいずれも盗まれた矢でした。

遺書

春菜が遺した遺書には「うれしい色だったはずが 許されない色だったなんて」と書かれていました。なお、遺書ということになっていますが、実際は春菜が父親に宛てた手紙です。

足跡

冬美はグラウンドの中央付近に倒れていました。死体がみつかった時、グラウンドには雪が積もっており、雪には一組の足跡しか残っていませんでした。
早朝に雪が降って雨に変わるというのは、毎年恒例のことであり、天候が狂うことはありませんでした。冬美の死体がみつかったときも同じで、たまたま雪が降ったのではありません。

のちに、冬美の靴が盗まれていたことがわかります。この事実から、確実に雪と雨が降ることを利用して、犯人が足跡のトリックを仕掛けたことが明確になります。そのトリックは、雪が降る前にグラウンドで犯行に及び、雪が降って積もり始めてから、被害者の靴を履いて後ろ歩きで立ち去るというものでした。
このトリックが使えるのは、雪の降り始めからずっとグラウンドにいた人物ということになります。金田一達が待ち合わせをしたのは、雪が降り始めた頃なので、遅れて合流した魚住を除き、全員にアリバイが成立します。港に顔を出していたという魚住も、移動時間を考慮してアリバイが成立します。

つまり、金田一の友人たちには全員アリバイがあるということになります。怪しいのは自殺した春菜の父親である今井龍矢ですが、姿をみせません。

電球

綾花は中学のテニス部の部室で襲われ、殺されました。
電球を交換するため、夜に綾花は部室を訪れたようですが、交換前に殺害されてしまいます。犯人は犯行時に数珠の玉をばら撒いていますが、電球は交換せずに、暗がりの中懐中電灯だけで、玉を探しています。

手掛かり

金田一が真相に気付くきっかけ、推理の根拠などをまとめます。

状況

自殺した春菜は離れて暮らす父親・今井龍矢と会っていたようです。今井龍矢が娘の自殺の真相を知り、復讐したとも考えられます。
芳名帳に今井龍矢という名前が記帳されていたため、葬儀に春菜の父親が参列していたと考えられますが、これは今井龍矢という同姓同名の別人です。つまり、春菜の父親は葬式に来ていない可能性が高いです。

砂浜の雪

金田一は海岸の砂浜に雪が積もりにくいことに気付き、釣り人(今井龍矢)に理由を尋ねています。その理由は砂が塩分を含んでいるからで、塩は凍結防止剤または融雪剤として一般的に使われます。

部室の照明

綾花の死体がみつかった部室の照明はカバーが取り外しにくくなっており、両手ではないと外せませんでした。犯人は片腕が使えないので、電球の交換を諦めたと考えられます。

証拠

綾花の死体がみつかった部室に、数珠の玉が落ちていました。犯人が拾いそびれたようです。
数珠は金田一の友人達がお揃いで購入したもので、金田一を除く全員が同じ数珠を持っていました。綾花の事件発覚後、この数珠が盗まれています。

真相

真犯人は島津匠です。島津は葉多野春菜と付き合っていました。葬式の日、冬美と綾花の会話を立ち聞きし、二人が春菜を自殺へ追い込んだことを知ってしまいます。

動機

春菜と島津は結婚を約束するほどの仲でした。島津のことが好きだった冬美は二人の関係を妬み、綾花と共に、春菜と島津の父親は同じ人物だと嘘をつきます。いわかには信じられない嘘ですが、偶然にも、春菜と島津の父親は同姓同名の今井龍矢という名前でした。
事実を確認するため、春菜は島津に頼んでアルバムを借り、そこで、春菜の父親が幼い島津と二人で写っている写真をみてしまいます。完全に冬美の嘘を信じてしまった春菜は父親に手紙を書いて自ら命を絶ちます。

遺書の意味

「うれしい色だったはずが 許されない色だったなんて」というのは、恋人だと思っていたのに兄妹だったという意味が込められていました。遺書というよりも、父親に対する恨み節でした。

トリック

被害者の靴を盗むことで靴を使ったトリックにみせ、自分だけではなく、友人達も容疑者から外しています。
犯行に使った凶器の矢は全部で三本あり、一本は自分自身に使うつもりでした。

足跡トリック

足跡がついていた地面には塩がまかれており、雪が積もりにくくなっていました。
犯人は雪が降るよりも前に犯行に及び、グラウンドの上に塩をまきながら立ち去っています。トリックを含め、すべての犯行は雪が降る前に終わっていたということになるので、ほぼ全員、アリバイは成立しません。なお、塩という証拠は、雨で流れて消えてしまいます。

電球を交換しなかった理由

犯人の島津は右肩を故障しており、手が肩よりも高くは上がりませんでした。部室の電球を交換できなかったのは、片手しか使えず、カバーを外せなかったからです。

結末

金田一に告発された犯人は、その後、自首する。
金田一達は残された友人達と共にタイムカプセルを開ける。自作曲や野球カード、そしてパンツなどに思いを馳せるなか、自殺してしまった春菜のスケッチブックがみつかる。そこには、それぞれが一番好きなことに打ち込んでいたあの頃の輝かしい表情が描かれていた。

美雪が迎えにきて、金田一は雪影村を後にする。帰りの電車で偶然乗り合わせたのは春菜の父親だった。父親は金田一に一枚の絵を渡した。その絵からは、金田一と春菜が交わした会話が聞こえてきそうだった。

感想

物悲しい物語でした。
記念撮影でスカートめくりというセクハラが登場しております。押さえるのはスカートの前ではなく後ろではないかと思ったりもします。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「雪影村殺人事件」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

犯人

  • 島津匠(しまづ・たくみ)
    肩を故障してやさぐれていたら、恋人がトラブルを抱えた様子で突然現れた。事情が事情だったので、優しく接することができず、邪険に扱ってしまう。その結果、相手が自殺してしまうという…。悔やんでも悔やみきれないといえばそうだが、殺人に発展するのは、若干、責任転嫁に思えなくもない。
    嘘をついた二人がもちろん悪いので、騙された方に非があるなんてことは誰も言わないが、どうして信じてしまったの?と思ったりもする。とっても繊細で純粋な子だったらしい。そんな風に想像すると、嘘をついた二人が許せなくなってきたりする。
    それにしても今井龍矢が多すぎである。食堂に現れた釣り人の今井と、被害者の父親である今井と、犯人の父親である今井は、全員名前が龍矢らしいので、少なくとも三人はいる。パン屋の今井も龍矢なのかもしれない。今井をみたら龍矢と思えくらいである。むしろ逆に、同姓同名がたくさんいるのだから、別人であると容易に想像できるのではないか。私とあなたのお父さんの名前が同じだから同一人物だといわれても、今井龍矢だからという理由で別人だと判断できるということなのだが、こんな風に考えるのは、ミステリーに毒されてひねくれてしまった人だけなのかもしれない。
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