明智少年の事件簿2
金田一少年の事件簿「明智少年の華麗なる協奏曲」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは2話構成となっており、第1話は1999年11月1日(月曜日)に放送されました。

講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション
あらすじ
美雪が金田一を連れてクラシックのコンサート会場にやってくると、そこには剣持警部の姿があった。明智警視も来場していたらしく、金田一、美雪、剣持の三人は席上で奏者にまつわる昔話を警視から聞くことになる。舞台には桐島レオナというピアニストの遺影が置かれており、十年ほど前に起きた事件で、桐島は殺されていた。
当時、明智警視は高校生だった。ヴァイオリニストのある学生が事故に遭い怪我をしたため、薔薇祭(そうびさい)という大事な演奏に出場できなくなった。代理で出場することになったのが明智健悟少年で、明智のヴァイオリンの腕前は大学生にも劣らないほどだった。
「あーやだやだ、あんたの昔話って、どうしていつもそう自慢に満ち溢れてるわけ」
薔薇祭まで残り一週間だったが、演奏に問題はなかった。しかし、明智少年はメンバーの不協和音を感じとっていた。
ピアニストの桐島レオナは学生の中でニューヨークへの特別留学が決まっていた。確かに実力のあるピアニストだったが、留学を勝ち取ったのは、決定権を持つ教授に取り入ったからと噂されていた。留学という輝かしい進路に進めるのは一人だけと決まっており、他のメンバーは桐島を嫌っている様子だった…。
登場人物
金田一一、七瀬美雪、剣持警部以外の登場人物をまとめます。
以下の内容はいずれも、十年前に起きた事件当時の内容です。北垣航也(きたがき・こうや)という刑事も登場します。
明智健悟(あけち・けんご)
秀央高校の二年生。ヴァイオリンの腕前は天才的と称されるほど。
谷村という学生が事故にあったため、メンバーに加わる。
桐島レオナ(きりしま・れおな)
東京音芸大学の四年生。ピアノ奏者。被害者。
吉野音美(よしの おとみ)
東京音芸大学の四年生。ハープ奏者。大人しそうな雰囲気の女性。
赤堤響介(あかづつみ・きょうすけ)
東京音芸大学の四年生。チェロ奏者。赤いシャツを着ている。
石山征爾(いしやま・せいじ)
東京音芸大学の四年生。指揮者。眼鏡の男性。
城晋一郎(じょう・しんいちろう)
東京音芸大学の四年生。ヴィオラ奏者。ピアスや金のネックレスなど、アクセサリーが多め。
木戸直純(きど・なおすみ)
東京音芸大学の教授。明智が四歳の頃からヴァイオリンを教えていた。
椎名克久(しいな・かつひさ)
東京音芸大学の教授。有名なピアニスト。学内での発言力が最も強い。ピアノよりも女性に情熱を注いでいるらしい。
アニメ情報
| 話 | 放送日 |
|---|---|
| 109 (FILE1) |
11月1日 |
| 110 (FILE2) |
11月8日 |
謎
周囲から嫌われていた桐島レオナが薔薇祭での演奏中に殺されます。
犯行は舞台や客席が停電で真っ暗になった時に行われました。毒矢を放つことができたのは、弦楽器を手にしてた明智、吉野、赤堤、城の四名で、この四人が容疑者になります。
殺人が起きる前から、被害者の桐島は嫌がらせを受けていました。
最初は、トゲだらけのバラの花束で、受け取った桐島は手に軽い怪我を負っています。練習場で、桐島が使うピアノの真上にあった電球が割られるという嫌がらせもあり、電球を交換しようとした桐島は転んで足に大怪我を負います。原因は、踏み台にした椅子の脚がノコギリで折れやすいように細工されていたからです。
殺人犯、バラの贈り主、電球を破壊した人物、椅子に細工した人物が誰なのかはわかりません。
手掛かり
明智が真相に気付くきっかけ、証拠などをまとめます。
ホールで停電が発生し、明かりが点いた時、桐島に真っ先に駆け寄ったのは指揮者の石山です。停電を起こしたのは、音大の一年生ですぐに捕まっています。この学生は誰かに頼まれたと話しています。
証拠
毒矢が背中に刺さって死んだと思われていた被害者ですが、凶器はピアノの鍵盤に仕込まれた毒針でした。針が仕掛けられていたのは使用頻度が著しく低い黒鍵です。停電もその黒鍵が使われるタイミングで行われていました。
状況
電球交換で椅子が壊れてしまったため、本番では別の椅子が使われています。その椅子には背もたれがあったため、背中に毒矢が刺さるというのは不自然です。被害者は松葉づえをついていたので、停電で暗がりの中、立ち上がったとも考えにくいです。
真相
犯人は指揮者の石山征爾です。鍵盤に毒針を仕込んだ石山は、停電直後、真っ先に死体へ駆け寄り、毒矢を背中に刺しました。
動機
石山と被害者の桐島レオナは付き合っていました。いい関係を築いていた二人ですが、桐島は特別留学を手に入れるために石山を捨て、教授と付き合い始めました。この振舞に対して石山は恋人としてだけはなく、芸術に対しても裏切られたように感じていました。それでも、明確な殺意を持たなかった石山ですが、バラの花束で怪我をした桐島をみて犯行トリックに閃き、実行してしまいます。
トリック
被害者がバラのトゲで怪我したのを利用し、バラのトゲで負った傷で毒針による毒殺を誤魔化そうとします。さらに、毒矢を凶器のようにみせて、容疑者から外れようとしています。
嫌がらせ
嫌がらせは犯人以外の仕業です。
- バラの花束を贈ったのは吉野
- 電球を壊したのは城
- 椅子の脚に細工をしたのは赤堤
結末
桐島レオナ殺人事件は明智少年の活躍によって無事解決される。被害者に嫌がらせをしていたメンバーは、それぞれ別々の道へと進み、十年後、コンサートで再会。逮捕された石山が指揮者となり、素晴らしい演奏を披露する。明智警視も加わり、さらに美しい演奏が奏でられる。
感想
なんともいやらしい教授が登場していたわけで、死ぬべきなのはあの教授だった気もします。
この記事のまとめ
金田一少年の事件簿「明智少年の華麗なる協奏曲」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。
犯人
- 石山征爾(いしやま・せいじ)
魔弾の射手。矢が刺さっていたので、弓で放たれたと思っていたら、手動でぶっ刺されていた。先入観を利用したトリックであったが、背もたれという矛盾が生じてしまい、むしろ自分にしか犯行ができない状況になってしまう。頭にぶっ刺せばよかったのだが、死体とはいえ、人の頭に矢を刺すというのは難しかったのかもしれない。そんな悠長なことを言っている場合ではないが、頭だと、注目集まる中、密かに刺すことができないとか、いろいろな事情があったのだろう。

