魔犬の森の殺人・あらすじ・ネタバレ解説・犯人【金田一少年の事件簿38】

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vs.ケルベロス

金田一少年の事件簿「魔犬の森の殺人」(アニメ)のあらすじ、トリック解説、犯人考察です。アニメは4話構成となっており、第1話は1999年9月20日(月曜日)に放送されました。

©天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや
講談社・読売テレビ・電通・東映アニメーション

あらすじ

金田一と美雪は同級生の千家と八尾と共に、キャンプのため八尾の父親が所有するコテージへ向かう。日も暮れかかった頃、コテージに到着すると、どういうわけかコテージはめくちゃに破壊されていた。このままでは野宿することになってしまう四人は森を歩き、ようやく灯りのみつける。そこは、犬隠村研究所という廃墟の研究施設だった。

研究所には医大生のグループが泊まりに来ていた。彼は研究所に残されているという巨大化した動物をみつけるために訪れていたらしく、探偵としての才能を披露する金田一に捜索を依頼する。金田一はすぐに地下へと通ずる秘密の扉を発見。地下には檻があり、犬の白骨が転がっていた。奥にはCERBERUS(ケルベロス)という札のかかった檻があり、何かが逃げ出したような状況だった。

翌朝、金田一達は食料が荒らされているのに気付く。肉だけが食べられた様子で、獣によってつけられたような大きな引っかき傷があり、毛も散乱していた。その直後に、医大生の一人が死体となって発見される。

登場人物

金田一一、七瀬美雪以外の登場人物をまとめます。金田一二三も少し登場します。

千家貴司(せんけ・たかし)

不動高校の二年生。金田一や美雪と一緒にキャンプへ向かう。

八尾徹平(やお・てっぺい)

不動高校の二年生。父親がコテージを持っている。最近、温泉をつくったらしい。

萬屋透(よろずや・とおる)

医大生。萬屋総合病院の跡取り息子で、サークルのリーダー的存在。

参道麻衣(さんどう・まい)

医大生。短髪の女性。

渡辺鐘(わたなべ・あつむ)

医大生。無精髭の男。老けてみえる。名前に数字が入っていないため、ひとりだけ仲間外れ。
渡辺の理論によると、一番小さい数字の1が下ということなので、金田一が格下。

五十嵐郁登(いがらし・いくと)

医大生。丸メガネの男。縦縞のシャツ、ボタンは結構開ける。

百田梅男(ももた・うめお)

医大生。やや太めの男。銀縁スクエアフレームのメガネ。

二ノ宮朋子(にのみや・ともこ)

医大生。一人だけ他のメンバーとは通っている大学が違う。ユータという子犬を連れてきている。

十和田清(とわだ・きよし)

鉄パイプらしきものを持ったおじさん。犬隠村研究所の元所員。

アニメ情報

放送日
105
(FILE1)
9月20日
106
(FILE2)
10月11日
107
(FILE3)
10月18日
108
(FILE4)
10月25日

研究所の地下に潜んでいたケルベロスが次々に人を襲っているようにみえます。実際、金田一と美雪がガラス越しに大きな犬のシルエットを目撃しています。被害者は参道、萬屋、渡辺の順に発見され、参道と萬屋については目立った謎はありません。しかし、渡辺はダイイングメッセージを残していています。
この他、金田一の友人である千家が野犬に噛まれ負傷しています。特にひどい傷ではありませんでしたが、野犬は狂犬病にかかっていたらしく、千家は感染してしまったようです。

ダイイングメッセージ

渡辺はメロンでトマトを潰していました。現場には他にも様々なフルーツが転がっていましたが、あえて渡辺はメロンとトマトを選んだようです。

手掛かり

金田一が真相に気付くきっかけなどをまとめます。

状況

出来事を時系列でまとめると次のようになります。

  • 早朝、荒らされた食料が発見される
  • 参道麻衣の死体がみつかる
  • 千家貴司が野犬に襲われ寝込む。美雪が付きっ切りで看病する
  • 研究室の閉鎖作業が始まる
  • 水を嫌がる行動をみせたため、野犬は狂犬病であると断定される
  • 萬屋透の死体がシャワー室でみつかる
  • 研究室の二階を捜索
  • 犬のシルエット
  • 2回目の犬の襲撃
  • 渡辺の死体がみつかる
萬屋の死について

萬屋の死体はシャワー室で発見されます。
野犬が襲ってきたため、全員でバリケードを張ります。萬屋の死体がみつかったのは、バリケードを作り終えた後でした。シャワー室の窓は板が打ちつけられており、死体がハンマーを握っていたことや近くにクギが置いてあったことなどから、萬屋はバリケードを作った後に殺されたと考えられます。また、千家の「(萬屋が)洗面所にいた」という発言から、萬屋が生きていたこともわかります。

犬の痕跡

研究所にケルベロスが潜んでいるはずですが、おしっこや糞などは全くみつかりません。

証拠

金田一が金色の笛を拾っています。金田一は笛を吹いてみせますが、音は鳴っていないようです。なお、この笛はどこかに落としてしまいます。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズを使っていました。死体発見後、萬屋の持ち物を調べてみると、コンタクトのケースがみつかります。萬屋は近視だったため、コンタクトを使っていたようですが、レンズはケースの中に入ったままでした。このことから、萬屋は視力が低い状態で釘を打っていたということがわかります。

真相

真犯人は千家貴司です。千家貴司は医学生四人の治療で殺された恋人のために、ケルベロスの犯行にみせつつ医学生たちを次々に殺害していました。

動機

犯人の千家には水沢利緒(みずさわ・りお)という同い年の恋人がいました。余命半年だった利緒はドッグトレーナーの道へ進んでおり、残りの日々を悔いなく生きようとしていました。しかし、検査のために萬屋総合病院に入院し、すぐに亡くなってしまいます。原因は当時ただのバイトだった萬屋、参道、渡辺、百田による未熟な治療でした。大失態を犯した四人ですが、利緒の一件は萬屋の父親によって握りつぶされ、病死ということになります。
千家は利緒の死を不審に思い、独自に調べ始めます。そして、萬屋ら四人が利緒の死に直接関わったことを知ります。

トリック

犯人は狂犬病に感染したふりをして容疑者から外れていました。研究所の包囲していた犬は野犬ではなく犯人の飼い犬で、犯人は犬笛で犬たちを操っていました。金田一が拾った笛は犬笛で、音が鳴っていないのではなく、人間の耳には聞こえない非常に高い音が鳴っていました。

アリバイ

犯人が最初犬に噛まれた後、ベッドで休むことになり、美雪と一緒でした。そのため、板を打ちつけた後の萬屋をシャワー室で殺すことはできません。一見、犯人の千家に犯行は不可能にみえますが、萬屋が死んだのは早朝で、バリケードを作ったあとではありませんでした。
犯人は朝早くに犯行に及び、あらかじめ窓に板を打ちつけていました。その後、「洗面所でみた」という嘘をついて生きていたように認識させ、パンに仕込んだ犬笛で犬を呼びつけます。訓練した犬を自分の腕に咬みつかせて、窓などをふさぐように提案すれば、シャワー室と同じように、窓が閉鎖されている状況を作り出せます。

狂犬病

犬たちは狂犬病ではありませんでした。水を嫌がったために、狂犬病だと判断されていましたが、水を避けるように訓練されていただけでした。

結末

犯人は最後のターゲットを始末するため、犬を呼び寄せ、襲うよう命令する。しかし、どの犬もその場に座り込んでしまい、まったくいうことを聞かなかった。怒り狂う犯人だったが、金田一に強い口調でさとされ、復讐を諦める。
後日、金田一はフミが拾ってきたでぃかぷりおを八尾に預けるのだった。

感想

どうでもいいことですが、最初と最後に登場したでぃかぷりおが魔犬ばりに大きかったです。逆にポアロとユータは小さすぎる気がしないでもないです。

この記事のまとめ

金田一少年の事件簿「魔犬の森の殺人」(アニメ)について、あらすじ、トリック、真相などをご紹介しました。

犯人

  • ケルベロス=千家貴司(せんけ・たかし)
    わんちゃん達をバイオハザードに登場する犬のように育て上げた強者。窓から突然飛び出してくるこまったちゃんなワンちゃん達だったが、実は普通の犬だった。愛犬に窓を突き破るよう命令するというのは、結構心をが痛むはずなので、なかなかの鬼トレーナーである。あの犬達は病院で急逝した女の子の犬だったので『やめて!そんなふうに犬達を使わないで!』という声が、天国から聞こえてきそう。
    本当にバイオハザードみたいになった犬が犯人に仕立て上げられていたわけだが、オカルト感というよりもSFやファンタジーの雰囲気がましましなので、にわかには信じ難い。いやいや犬はないでしょ、ということなのだが、あの世界的に超有名な名探偵のとある作品にも犬が登場するので、これは、密室とかクローズドサークルとかと同じくらい有名なモチーフといえる。
    ※微ネタバレ注意!気になる感じで終わるのもあれですので、紹介させて頂きますと、シャーロック・ホームズの「バスカヴィル家の犬」です。タイトルに犬と入っているので、犬が登場しそうなのは何となくわかります。内容は「あらすじとネタバレ解説」にまとめています。
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