神宮寺三郎シリーズ2作目「横浜港連続殺人事件」のネタバレあらすじです。登場人物や事件の概要、トリック・犯人をまとめています。
あらすじ
失踪した婚約者の捜索を依頼された神宮寺三郎は、助手の洋子とともに、横浜で調査を開始します。
調査の途中、神宮寺は婚約者が失踪した日の朝、失踪人の同僚が、死体となって発見されたことを知ります。
「横浜港連続殺人事件」
登場人物
- 神宮寺三郎
主人公。ハードボイルドな探偵。愛煙家 - 御苑洋子
神宮寺の助手。8か国語がペラペラ。優秀な助手 - 熊野参造
警部。警視庁 - 伊勢崎(いせざき)
刑事課の課長。役職不明。神奈川県警。日之出に神宮寺を紹介。 - 日之出(ひので)
依頼人。船乗り。伊勢崎の後輩 - エバ・クリスティーナ
失踪人。日之出の婚約者。バラカ領事館勤務 - イリス・ハート
エバの同僚。死体で見つかる。領事の秘書。密輸グループの一員 - ロバート・K・バスク
バラカ領事。片言の日本語 - 神奈川(かながわ)
組長。密輸グループの一員。拳銃密輸の疑い - 戸塚(とつか)
宝石店オーナー。密輸グループの一員。宝石密輸の疑い - 野毛山(のげやま)
ロバートの車を運転していた若い男
事件のまとめ・謎
- エバの行方
失踪したエバの行方が、この事件の大きな謎です。生きているのかどうかも定かではありません - 紺のベンツ
日之出とエバが公園からバーへ向かう途中、紺のベンツを目撃します。この車が、失踪した日の朝(日之出と過ごした日の翌朝)、エバのマンションで目撃されています。車は、領事ロバートのものであることがわかります。そして、マンションで目撃された車を運転していたのは、野毛山という若い男でした - イリスの死
エバが失踪した日の朝に、同僚のイリスの死体が発見されます。エバ失踪とイリス殺害の関連性は、明確ではありません。しかし、エバ失踪の前夜、イリスは、エバと全く同じ行動をとっていたことが明らかになります - エバとイリスの行動
エバは、失踪する前の夜、婚約者の日之出と過ごしていました。彼らは、山下埠頭から中華街へ行き、公園に立ち寄ってからバーへ向かいました。
イリスも、全く同じ行動をとっており、バーを出た後に殺されました - 連続殺人
密輸グループの一人である戸塚が殺され、そして、野毛山も銃で撃たれます。死ぬ直前、野毛山は犯人の名前を口にします - 謎の男
神宮寺には謎の協力者がいます。尾行時に、手掛かりとなる手紙を残し、チンピラに絡まれたときとラストに助太刀に入った人物です
真相(ネタバレ注意)
ロバートが犯人です。神奈川、野毛山も共犯です。密輸を隠すため、ロバートはイリス、戸塚、野毛山を殺害し、エバを誘拐しました。
死んだイリスは、密輸グループからの脱退を考えていました。密輸グループのリーダーであるロバートは、イリスがエバに密輸の件を相談したと思い、イリスを問い詰めます。この時、イリスが川に落ち、そのまま死亡してしまいます。イリスが死んだあと、エバが全てを知っていると思ったロバートは、野毛山にエバを誘拐させます。さらに、密輸グループの一員である戸塚を殺し、野毛山も始末します。
実際のところ、イリスは何も話していなかったので、エバは密輸を知りません。しかし、イリスがエバと全く同じ行動をとっていたため、ロバートはエバが密輸を知っていると思い込んでいました。つまり、エバを誘拐する必要は、一切なかったことになります。
戸塚は、警察に密輸を疑われていたため、ロバートに殺害されました。一方、野毛山殺害の動機は明らかではありません。おそらく、実行犯の口封じが動機だと考えられます。
戸塚と神奈川はどちらも元ヤクザで、ふたりは兄弟分でした。10年前、ある殺人の罪から逃れるため、戸塚と神奈川は台湾に高飛びします。ロバートはバラカ領事になる前、台湾にいました。戸塚、神奈川、ロバートは、おそらく、この時、知り合ったと考えられます。
- 謎の人物の正体
神宮寺を助けた謎の人物はリョウ・ケイコクという台湾の密輸捜査官でした。
この人物の登場により、ロバートは、台湾時代にも密輸に関わっていたと考えられます - エバの安否
誘拐されたエバは、神宮寺とリョウによって無事に助け出されます

